【世界遺産を巡る旅】メキシコ前編

メキシコ

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】メキシコ

149ヶ国目はメキシコ。2021年10月現在、世界遺産35件(文化遺産27件、自然遺産6件、複合遺産2件)です。

メキシコ行きたい。今興味ある国の上位に入ります。いろいろあって見所多く、面白そう。早く行きたい。

それではメキシコの世界遺産を見ていきましょう。

古代都市パレンケと国立公園

登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

パレンケ

古代都市パレンケと国立公園は、メキシコに存在するマヤ文明の古代都市遺跡で文化遺産です。

7世紀に最盛期を迎えた都市の遺構としての宮殿を中心とする、「マヤ遺跡の典型」といわれる建物群を密林のなかに配置しています。

1952年6月15日、メキシコの考古学者アルベルト・ルスが「碑文の神殿」の地下室に辿り着き、室内の壁面の奥に鍾乳石の垂れ下がる広い洞窟のような部屋を見つけ、殉死者と目される数体の遺体と肖像画やマヤ文字に囲まれた室内で、数多の装飾品とともに石棺に横たわるパカル王の遺体を発見しました。この王墓の発見は、それまで中央アメリカで発見されたピラミッドは神殿の土台に過ぎないものと長い間考えられてきた定説を払拭し、当時の考古学界に大きな旋風を巻き起こしたのです。

メキシコシティ歴史地区とソチミルコ

登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)

メキシコシティ

メキシコシティ歴史地区とソチミルコは、メキシコの首都メキシコシティにある文化遺産です。

メキシコシティ歴史地区は1325年に設立されたテノチティトランに大体相当します。スペイン植民地化以前のテノチティトランは計画都市として発展し、東西南北の方向に沿って道路や運河が建設され、整然とした四角なブロックが形作られていました。

南アメリカにはかつてアステカ帝国が栄えていましたが、16世紀にこの地を征服したスペイン人によりその文化、建築物は全て破壊されてしまいました。ところが、1978年になって中南米最大の大聖堂の地下から偶然アステカ帝国時代に作られた石積みが見つかり、メキシコシティーはアステカ帝国の遺構の上に建設された都市であることが分かったのです。

古代都市テオティワカン

登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

テオティワカン

古代都市テオティワカンは、メキシコにある巨大な宗教都市遺跡で文化遺産です。

テオティワカン人の宇宙観、宗教観を表す極めて計画的に設計された都市で太陽のピラミッド、月のピラミッドそして南北5キロにわたる道(「死者の大通り」)が基点となり各施設が配置されています。この都市で祀られた神々は、農業・文化と関係深いケツァルコアトルや水神トラロック、チャルチウィトリクエ、植物の再生と関係あるシペ・トテックなどです。

社会についてはあまり知られていませんが、規模から考えると神権的な権威が存在し、高度に階層が分化し、発達した統治組織があったものと推測されています。市内には職人の地区が設けられ、盛んな商業と交易の中心地であり、農民たちの巡礼となって集まる信仰の中心地でもありました。

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡

登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

オアハカ

オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡は、メキシコのオアハカにある歴史地区、オアハカ近郊にある祭祀センターで文化遺産です。

オアハカは紀元前より栄えたサポテカ民族の宗教都市で、メキシコにおけるアメリカ先住民の文化・伝統の中心地。都市近郊にあるサポテカ文化やミシュテカ文化の遺跡と、バロック様式の傑作と言われるサントドミンゴ教会の黄金に輝く聖堂などのスペイン植民地時代の美しいコロニアル風の町並が共存して、見事な街並みを作っています。

サポテカ民族の宗教都市として栄えたモンテ・アルバンにはピラミッド型の神殿や宮殿、天文台、球戯場など中央アメリカ最古の遺跡が残されており、これだけの高度な文化を誇った民族がなぜ突然滅んでしまったのか、メソアメリカ文明を研究するうえでも貴重な資料となっています。

プエブラ歴史地区

登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

プエブラ

プエブラ歴史地区は、メキシコのブエブラにある文化遺産です。

この地はスペイン人がやって来るまで未開の土地で、スペイン人たちはメキシコシティや多くの植民都市にみられるような、先住民の都市を破壊したうえに都市を再構築するやり方ではなく、本国から農民などを移民させて、この地に故郷を偲ぶスペイン風の街並みを作り出したのです。

全体に精緻な装飾を施し金箔で覆われた荘厳なカソリック様式のサントドミンゴ教会のロサリオ礼拝堂や、イスラム教のモスクを彷彿とされる、屋根全体を色鮮やかなタイルで覆った旧サンタ・ローサ修道院など、この地に残る様々な文化が美しく融合した宗教建造物が今も存在しています。

グアナフアト歴史地区とその銀鉱群

登録:1988年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

グアナファト

グアナフアト歴史地区とその銀鉱群は、メキシコにある歴史的な市街地と近辺の銀山で文化遺産です。

メキシコでも豊かな銀山に恵まれ、スペイン植民地時代の美しいコロニアル建築で有名です。8世紀にはグアナフアト近辺で産出された銀が世界の銀生産の4分の1を占めていたほど、資源豊かに潤い、植民都市としての栄華を誇りました。

植民地時代の建築には、バレンシアナ、カタ、ラ・コンパニア(イエズス会)教会、グアナフアト聖母教会など、ヌエバ・エスパーニャで最も優れたバロック様式とクーリゲーゼ様式のいくつかの例が含まれています。

古代都市チチェン・イッツァ

登録:1988年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)

チチェン・イッツァ

古代都市チチェン・イッツァは、メキシコにあるマヤ文明の遺跡で文化遺産です。

古典期を代表するティカルなどのマヤ中央部の諸都市は9世紀に崩壊して、ほとんど無人に近い状態になり、後古典期には北部と南部高地に人口が集中しました。チチェン・イッツァは北部マヤの中心地であるが、その遺物は中央メキシコ(トルテカ)の強い影響を受けて、マヤとメキシコの混合した国際的な特徴を示しています。

13世紀以降になるとチチェン・イッツァは衰退し、中心地は西のマヤパンに移るが、マヤパンもシウ家の攻撃によって1441年ごろに放棄されました。チチェン・イッツァがいつ滅んだかは不明ですが、セノーテ(井戸)はスペイン人による植民地化の後も長く巡礼地として機能しました。

モレリア歴史地区

登録:1991年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

モレリア歴史地区は、メキシコにある歴史的な市街地で文化遺産です。

スペイン人の指揮のもとインディオたちが建造した大聖堂などの建築物や、スペインからの独立を指揮した英雄モレロスゆかりの建造物などの、16世紀以降の植民時代の姿が残る旧市街です。

1521年にアステカ帝国を征服したスペイン人は300年にわたってメキシコの地を支配し、モレリアは植民都市バリャドリードとして建設されました。都市計画に基づいて建設され、経済と政治、交通の要衝となったバリャドリ-ドは、メキシコでは代表的な植民都市です。

古代都市エル・タヒン

登録:1992年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

古代都市エル・タヒンは、メキシコにある考古遺跡で文化遺産です。

エル・タヒンという名称は、タヒンと呼ばれる12人の老人がこの遺跡に住んでおり、彼らは雷雨の神であるという地元のトトナク族の神話伝承に由来しています前述のように現在トトナク人が近隣に住んでいるため、トトナク人の建てた都市とされてきたが、最近の研究の成果に伴いマヤ系のワステカ人によって建設されたものではないかという説が有力になりつつあります。

サカテカス歴史地区

登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

サカテカス

サカテカス歴史地区は、メキシコにある歴史的な市街地で文化遺産です。

16世紀にコンキスタドレス(スペインの征服者)によって銀山の開発が行われ、メキシコ有数の鉱山都市として発展していきました。

8歳の小さな子供までが借り出されて、劣悪な環境の中で多くの先住民が命を落とすという悲劇のうえで、鉱山王の豪邸や、メキシカンバロックと呼ばれる、スペインのバロック様式とメキシコ先住民の文化が融合して独特に発展した様式のサカテカス大聖堂などの傑出した宗教建造物を生み出されていったのです。

シエラ・デ・サン・フランシスコの岩絵群

登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

シエラ・デ・サン・フランシスコの岩絵群は、メキシコにある先史時代の岩絵群で文化遺産です。

バハ・カリフォルニア半島での先住民コチミ人やグアチミ人のかつての生活の様子を伝えるものです。

岩絵群は、シエラ・デ・サンフランシスコの岩壁や洞穴の天井などに描かれており、18世紀のイエズス会士フランシスコ・ハビエルによって最初に発見されました。岩絵群はメキシコ北部からアメリカ合衆国南部に住んでいた狩猟遊牧民集団の文化に関わるものであると見られ、大航海時代以降のアメリカ大陸植民地化の影響は見られません。

ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群

登録:1994年(文化遺産)、2021年拡張 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群は、メキシコにある修道院群で文化遺産です。

16世紀にフランシスコ会士、ドミニコ会士、アウグスティノ会士たちによって建立されたもので、広大な範囲の土地で暮らしていた非常に多くの人々を、短期間にキリスト教化する上で中心的な役割を果たしました。箱型の主な建造物群の質素な作りと、地域住民を監視するかのような威圧的な高さとが印象的です。

まとめ

メキシコの世界遺産を簡単にまとめてみました。いろいろあって興味深いですね。実際に訪れたいです。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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