【世界遺産を巡る旅】スペイン前編

スペイン

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】スペイン

80ヶ国目はスペイン。2021年8月現在、世界遺産47件(文化遺産42件、自然遺産3件、複合遺産2件)です。

スペインと言えばサッカー、ガウディ、無敵艦隊などなど。見所多いので時間をかけて周りたいですね。

それではスペインの世界遺産を見ていきましょう。

コルドバ歴史地区

登録:1984年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

コルドバ

コルドバ歴史地区は、スペインの後ウマイヤ朝の都であったコルドバにある文化遺産です。

後ウマイヤ朝時代、メスキータはモスクとして建てられ、市の中心でした。その後レコンキスタによりキリスト勢力が失地を回復すると、メスキータの一部は壊され、キリスト教会に改築されました。メスキータの窓などはイスラム装飾が残っています。

コルドバの街は、その歴史の影響を受け、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の3つの宗教・文化が入り混じった、複雑で独特の景観を今に残しています。

グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン

登録:1984年(文化遺産)、1994年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)

グラナダ

グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシンは、スペインのグラナダにある文化遺産です。

グラナダはナスル朝の首都でした。ナスル朝はイベリア半島で最後まで残存したイスラーム勢力です。イスラームの高度な技術を持った職人を当時のナスル王、ムハンマド5世が保護したことにより、グラナダに世界を代表する高度なイスラーム文化が花開くことになりましたた。

「グラダナのアルハンブラ宮殿」、「王族のための夏用の離宮であるヘネラリーフェ」、そして、「グラナダ市内でもっとも古い地区とされるアルバイシン地区」で構成されています。

ブルゴス大聖堂

登録:1984年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ブルゴス大聖堂

ブルゴス大聖堂は、スペインのブルゴスにあるゴシック様式のカトリック教会の大聖堂文化遺産です。

聖母マリアに捧げられた大聖堂で、スペインゴシック建築の最高傑作と呼ばれ、スペインゴシック様式の三大カテドラルの一つに数えられています。1221年に着工しました。フランス人やドイツ人など多くの人々が建設に関わりましたが、建設の中断期間が200年ほどもあったため、完成したのは1567年でした。

マドリードのエル・エスコリアルの修道院と王室用地

登録:1984年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

エル・エスコリアル

マドリードのエル・エスコリアルの修道院と王室用地は、スペインのサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルにある広大な宮殿、修道院、博物館、図書館の複合施設で文化遺産です。

スペインが最も繁栄を極めた時代の王フェリペ2世の命によって建造された、多様な設備を備えた施設です。

左右対称の幾何学的な設計で、外観は装飾を極力排除したシンプルなエレラ様式の建造物です。内装は非常に豪華で、修道院の半円筒形の天井には学問を題材とする色彩豊かなフレスコ画が描かれています。

アントニ・ガウディの作品群

登録:1984年(文化遺産)、2005年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

サグラダファミリア

アントニ・ガウディの作品群は、スペイン、バルセロナにあるアントニ・ガウディの建築作品で文化遺産です。

アントニ・ガウディは古今東西の折衷様式を唱えたモデルニスモの代表的建築家として知られています。サグラダ・ファミリアやカサ・ミラなど、スペインの生んだ天才建築家ガウディによる7つの作品が登録されています。

アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術

登録:1985年(文化遺産)、2008年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術は、スペイン北部のサンティリャーナ・デル・マル近郊にある洞窟で文化遺産です。

アルタミラ洞窟壁画は、先史ヨーロッパ時代の区分で主にマドレーヌ期と呼ばれる旧石器時代末期に描かれた野牛、イノシシ、馬、トナカイなどの動物を中心とする壁画です。アルタミラ洞窟の壁画は、高度な技術が駆使されたものとなっており、壁の特性を活かした立体感は、壁画の大きな特徴の一つとして挙げられます。

セゴビア旧市街と水道橋

登録:1985年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)

セゴビア

セゴビア旧市街と水道橋は、スペインのセゴビアにある文化遺産です。

水道橋は、上下2段のアーチ形の橋げたで支えられており、紀元後50年ころに建造されています。、生活用水をどこから引くかという問題を解決するために作られました。

旧市街の崖の上に立つアルカサルは、11世紀に建立され、映画『白雪姫』に登場する城のモデルともなった優美な城です。

大聖堂は、スペインで最後に造られたゴシック建築のもので、優雅な姿は貴婦人にたとえられます。

オビエドとアストゥリアス王国の建造物群

登録:1985年(文化遺産)、1998年 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)

オビエド

オビエドとアストゥリアス王国の建造物群は、スペインのオビエドにある文化遺産です。

オビエドは「スペイン王国の原点」といわれています。8世紀、キリスト勢力は、その地を支配していたイスラム勢力を排除し、オビエトにアストゥリアス王国を建国しました。

8世紀にはじまった、キリスト教勢力がイスラム勢力に対して領土を取り返そうとする運動はレコンキスタと呼ばれています。オビエトはレコンキスタの歴史とともに歩んできたのです。キリスト教信仰のため、後のロマネスク建築の先駆けとなる聖堂や修道院などが数多く建設されました。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街

登録:1985年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街は、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラにある文化遺産です。

ヨーロッパ各地からの巡礼路の終着点で、エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地の1つでもあります。9世紀に、ここでキリストの12使徒のひとり聖ヤコブの墓が見つかりました。当時スペイン地方はイスラム教勢力からの領土回復(レコンキスタ)の真っ最中で、このことはキリスト教勢力を非常に勢いづけたといいます。

アビラ旧市街と市壁外の教会群

登録:1985年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

アビラ

アビラ旧市街と市壁外の教会群は、スペインのアビラにある文化遺産です。

旧市街は城壁で囲まれており、城壁はローマ帝国時代に建造された石塀の跡に沿って建てられています。イスラム教徒からアビラを奪還したカスティーリャ=レオン王アルフォンソ6世は、いち早く町の防備を整えるために、ローマ時代の城壁、城門、塔の範囲を利用したと考えられています。

司教座が置かれたアビラでは、いくつもの教会建築が名所となっており、要塞のような外見を持ち、胸壁と2つの頑丈な塔があるカテドラルは、ロマネスク様式とゴシック様式両方の特徴を備えています。

アラゴンのムデハル様式の建築物

登録:1986年(文化遺産)、2001年拡張 登録基準:(ⅳ)

アラゴンのムデハル様式の建築物は、スペインのアラゴン州にあるムデハル様式の建築物で文化遺産です。

中世、イスラム勢力が支配していた地を、キリスト教国家のアラゴン王国が統治し、支配するようになりました。アラゴン王国の支配を受けながらも、多くのイスラム教徒がそのまま残り、独自の建築様式を作り上げ、教会などを建設しました。

ムデハル様式とは、キリスト教の建築様式にイスラム文化の要素を取り入れた、中世スペインの建築様式のことを指します。レンガや彩色パネルを多用し、幾何学模様を施すなど、随所にイスラム文化を感じさせる教会などを見学することが出来ます。

古都トレド

登録:1985年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

トレド

古都トレドは、スペインのトレドにある文化遺産です。

現代化をまぬがれ、古代ローマから西ゴート王国、後ウマイヤ朝、スペイン黄金時代といった2千年紀にわたる文明の痕跡を残していること、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教による異文化の混合がムデハル建築に示されていることなどが評価されました。「町全体が博物館」と言われています。

まとめ

スペインの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いですが、魅力的なものが多いですね。ゆっくり見て周りたいです。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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