【世界遺産を巡る旅】フランス前編

フランス

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】フランス

73ヶ国目はフランス。2021年8月現在、世界遺産47件(文化遺産40件、自然遺産6件、複合遺産1件)です。

フランスと言えばワイン、フランス料理、サッカーなどなど見どころたくさん、行ってみたい所もたくさんあります。

それではフランスの世界遺産を見ていきましょう。

モン=サン=ミシェルとその湾

登録:1979年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅵ)

モン・サン・ミッシェル

モン=サン=ミシェルとその湾は、フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島、及びその上にそびえる修道院で文化遺産です。

708年、アヴランシュ司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けました。3度目にして大天使ミカエルのお告げが本物であると確信してここに礼拝堂を作ったのが始まりです。966年にはノルマンディー公リシャール1世がベネディクト会の修道院を島に建て、これが増改築を重ねて13世紀にはほぼ現在のような形になりました。

主要部はゴシック様式ですが、内部はさまざまな中世の建築方式が混ざり合って構成されています。教会堂はカロリング期の様式で、身廊はノルマン様式(11~12世紀)、百年戦争後の1421年に破壊されたロマネスク様式の内陣はフランボワイアン・ゴシック様式(15世紀半ば~16世紀初頭)として再建されました。

シャルトル大聖堂

登録:1979年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)

シャルトル大聖堂

シャルトル大聖堂は、フランスのシャルトルにある大聖堂で文化遺産です。

フランス国内において最も美しいゴシック建築のひとつと考えられている大聖堂です。ロマネスク様式を基礎とする新しい大聖堂の建築が始まったのは1145年でしたが、1194年の大火事で町全体と聖堂の西側前方部分以外が焼き尽くされたため、この残った部分のみ初期ゴシック様式となりました。

大聖堂の内部は、173のステンドグラスで飾られており、シャルトルブルーと讃えられる非常に鮮やかな青い色が特に有名です。

ヴェルサイユの宮殿と庭園

登録:1979年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

ヴェルサイユ宮殿

ヴェルサイユの宮殿と庭園は、フランスのヴェルサイユにある宮殿で文化遺産です。

ルイ14世が建造した宮殿で、主な部分の設計はマンサールとル・ブランによっておこなわれました。庭園はアンドレ・ル・ノートルによって造営されました。バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名です。フランス絶対王政の象徴的建造物ともいわれています。

ヴェズレーの教会と丘

登録:1979年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅵ)

ヴェズレーの教会と丘は、フランスのヴェズレーの中心的な丘の上にあるバシリカ式教会堂と丘で文化遺産です。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の始点のひとつという歴史的重要性もさることながら、大聖堂のティンパヌムはロマネスク彫刻の傑作として知られています。

861年にヴェズレーの丘の上にベネディクト会士たちが建立しました。878年には、ローマ教皇ヨハネス8世によって、現存する地下納骨堂ともどもマグダラのマリアに捧げられました。ジョフロワ修道院長 はマグダラのマリアの聖遺物を公開し、それが様々な奇跡を起こしたとされています。これによって、巡礼者が押し寄せ、ひいてはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に組み込まれることになったのです。

ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群

登録:1979年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群は、フランスのヴェゼール渓谷に点在する先史時代遺跡群で文化遺産です。

鮮やかな洞窟壁画で有名なラスコー洞窟や、クロマニョン人の骨が発見されたアブリ・ドゥ・クロ=マニョン、ネアンデルタール人が担ったムスティエ文化のアブリ・デュ・ムスティエなどが含まれています。世界遺産の登録に当たっては、多くの考古学的景観や旧石器時代の洞窟絵画研究上最も重要なものの中でも、主に装飾洞窟に絞られました。

フォンテーヌブローの宮殿と庭園

登録:1981年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅵ)

フォンテーヌブロー宮殿

フォンテーヌブローの宮殿と庭園は、フランスのフォンテーヌブローにある、フランスで最も大きな宮殿で文化遺産です。

建物は中庭を囲むように広がり、フォンテーヌブローの街がかつての王の狩猟場跡を取り囲むように発展しています。宮殿の内装や庭は、フランスにイタリアのマニエリスム様式を導入しフランス風に解釈しなおしたものです。これは彫刻、金工、絵画、漆喰装飾、木工を組み合わせ、屋外庭園には図案化した花壇のパルテアなどを取り入れたものです。

フォンテーヌブローの美しさは、洗練された細かな彫刻の意匠にあります。この新しいスタイルは後にヨーロッパ中に波及して、パリが「芸術の都」と呼ばれるきっかけとなったのです。

アミアン大聖堂

登録:1981年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)

アミアン大聖堂

アミアン大聖堂は、フランスの北部都市アミアンにあるカトリック教会の聖堂で文化遺産です。

完全なものとしてはフランスで最も高い大聖堂です。大聖堂では数多くの優れた装飾や彫像を見ることができ、その多くはこの大聖堂が捧げられた聖母マリアを中心に施されています。

オランジュのローマ劇場とその周辺及び「凱旋門」

登録:1981年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)

オランジュのローマ劇場とその周辺及び「凱旋門」は、フランス南部のオランジュにある文化遺産です。

1世紀、アウグストゥスの治世下で建造されたローマ劇場は、他の都市の同種の遺跡に比べて保存状態がよいことで知られています。

リヨンとアルルを結ぶかつてのアグリッパ街道に建てられたオランジェの凱旋門もまた保存状態の良い遺跡であり、ガリア人とローマ人の戦闘や戦利品などが描かれた北壁面のレリーフはローマ時代の人々の生活を研究するうえで貴重な資料となっています。

アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群

登録:1981年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅵ)

アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群は、フランスの南部にある遺跡で文化遺産です。

アルルは、古代ローマ時代にはプロヴァンス屈指の大都市として繁栄した時期があり、市内の随所に当時の遺跡が残っています。ローマ劇場や円形劇場、城壁などの古代ローマ時代の遺跡・遺構7件が登録されています。

また、中世にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路のうち、南仏を通るトゥールーズの道の始点になっていたことから、巡礼者たちで賑わい、サン=トロフィム教会などのロマネスク様式の宗教的建造物も建設されました。

フォントネーのシトー会修道院

登録:1981年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅳ)

フォントネーのシトー会修道院は、フランスのブルゴーニュ地方にある修道院で文化遺産です。

サン=ベルナール渓谷とフォントネー川の合流点にあたる森の中で静かにたたずむ最古のシトー会修道院で、外観・内装とも華美な装飾性を一切排しています。1118年にクレルヴォーのベルナルドゥスによって設立され、1147年にローマ教皇エウゲニウス3世によって聖別されました。

20世紀に入り、民間の手によって修復され、シトー会修道院の精神を伝える最古の建築として公開されました。

サラン=レ=バンの大製塩所からアル=ケ=スナンの王立製塩所までの煎熬塩の生産

登録:1982年(文化遺産)、2009年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)

サラン=レ=バンの大製塩所からアル=ケ=スナンの王立製塩所までの煎熬塩の生産は、フランスの製塩業の歴史を物語る産業遺産で文化遺産です

1982年にまずアル=ケ=スナンの王立製塩所が単独で登録され、2009年にサラン=レ=バンの大製塩所の拡大登録されました。

サラン=レ=バンの大製塩所は、中世に起源を持つ古いタイプの製塩施設で、高い壁に囲まれ、塩が盗まれないように設計されました。

一方、アル=ケ=スナンの王立製塩所は、シャトー=サランにあった旧来の製塩所の移設計画に端を発するが、建築家クロード=ニコラ・ルドゥーの設計によって、のちの産業建築の先取りとなった建物です。

ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)

スタニスラス広場

ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場は、フランスのナンシー中心部にある3つの広場で文化遺産です。

整備されたのは18世紀のことであり、古典的な都市計画を偲ばせる広場として評価されています。

スタニスラス広場はフランス王ルイ15世の義父にあたるロレーヌ公スタニスラスが、国王を称えて造らせたバロック調の建物ときらびやかな装飾が施された門に囲まれた広場です。

カリエール広場はスタニスラス広場に面している凱旋門をはさんだ北側にある広場で、かつては馬上槍試合なども行われていました。

アリアンス広場は比較的小さな広場で、中央に噴水があります。アリアンス(同盟)の名はロレーヌ公家とフランス王家の同盟に由来します。

サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会

登録:1983年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会は、フランスのサン=サヴァンにある中世以来の教会堂で文化遺産です。

保存状態の良好なロマネスク期の壁画36点が現存していることで知られています。前身となったのは、811年にカール大帝が建設した修道院で、多くの戦乱の時代のなかで幾度も破壊と修復を繰り返してきた悲劇にたえて受け継がれてきました。

フランス革命後の17世紀の修復時に塗りつぶされていた聖堂の壁を剥がす作業のなかでロマネスク様式の壁画が見事によみがえりました。壁画の作者は明らかにされていませんが、ロマネスク芸術を代表すると称賛される美しさを誇っています。

ポン・デュ・ガール

登録:1985年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)

ポン・デュ・ガール

ポン・デュ・ガールは、フランス南部のガルドン川に架かる水道橋でで文化遺産です。

ユゼスからニームへ水を運ぶための水路の途中にあり、古代ローマ時代、西暦50年頃建設されました。に革新的な三層アーチ構造の設計を成し遂げ、アーチを構成する石の大きさを統一して大量生産することにより、高さ49メートル、長さ275メートルの巨大な橋をわずか5年で完成させたといいます。

ストラスブールのグラン・ディルとノイシュタット

登録:1988年(文化遺産)、2017年拡張 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

ストラスブール

ストラスブールのグラン・ディルとノイシュタットは、フランスのストラスブールにある文化遺産です。

アルザス地域圏の中心地でありドイツに隣接しているストラスブールは、フランス以外のヨーロッパ文化の影響が強く見られ、グラン・ディルの町並みもラインラントの田園的な雰囲気とパリの雰囲気が融合した外見が特徴となっています。

ノイシュタットはストラスブールがドイツ領だった普仏戦争から第一次世界大戦までの時期に形成された地区です。

パリのセーヌ河岸

登録:1988年(文化遺産)、2017年拡張 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

セーヌ川

パリのセーヌ河岸は、フランスのパリを流れるセーヌ川の河岸の一部で文化遺産です。

登録対象地区はパリの中心部であり、この都市が辿ってきた歴史がよく現れています。この地区には、ノートルダム大聖堂などの中世の建築群や、エッフェル塔などの近・現代建築群のように観光名所としてもよく知られた建築群が含まれています。

また同時に、19世紀における優れた都市計画であり、全世界のその後の新興都市計画に影響を及ぼしたオスマン男爵によるパリ改造を限定的ながら例示するものともなっています。

まとめ

フランスの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いし、見どころたくさんです。ぜひ行ってみたい。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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