【世界遺産を巡る旅】中国中編

世界遺産

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】中国中編

4ヶ国目は中華人民共和国。2021年5月現在、世界遺産55件(文化遺産37件、自然遺産14件、複合遺産4件)です。世界遺産ランキング1位タイ。

日本から中国は、各都市に飛行機が飛んでいます。15日以内の観光であればビザは必要ありません(コロナ禍を除く)。

中国は数が多いのでなかなか大変ですね。こんな世界遺産あったんだと思うところもあります。でも知らなかったものを知ることは楽しいので、続けていきます。

それでは中国の世界遺産を見ていきましょう。数が多いので分けて紹介していきます。

明・清王朝の皇帝墓群

登録:2000年(文化遺産)、2003年、2004年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

明・清王朝の皇帝墓群は、中華人民共和国の各地に点在するの皇帝の陵墓などを含む文化遺産です。

明、後金、清の時代に建造されてきた、歴代皇帝、皇后、妃たちが眠る各陵墓が世界遺産に登録されています。豪華な造りになっている各陵墓は、当時の建築技術や、文化や儀式などを知ることができる建造物となっており、非常に価値の高い物として評価されています。

雲崗石窟

登録:2001年(文化遺産)、2004年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

雲崗石窟

雲崗石窟は、中華人民共和国山西省大同市になる石窟寺院で文化遺産です。

460~465年に曇曜和尚により彫られた曇曜五窟は、ガンダーラやグプタ朝の様式の影響が濃く、その後の石窟ではギリシア様式の唐草文様に代表される西方起源の意匠も凝らされており、当時の建築様式を模した装飾も豊富に見ることができます。中国三大石窟群の一つです。

高句麗前期の都城と古墳

登録:2004年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)

高句麗前期の都城と古墳は、中華人民共和国吉林省集安市を中心に分布する高句麗前期の遺跡で文化遺産です。

朱蒙が建国した高句麗。遼寧省にある五女山城や、吉林省にある丸都山城、国内城などの各城郭や、同時代に造られた複数の墳墓が含まれています。

朝鮮半島および中国の歴史を考える上で、これらの高句麗時代の遺跡は貴重な物となっており、古墳内の壁画は、芸術・文化的側面からも貴重な資料となっています。

ちなみに後期は北朝鮮で世界遺産に登録されています。

マカオ歴史地区

登録:2005年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)

マカオ歴史地区

マカオ歴史地区は、中華人民共和国の特別行政区であるマカオにある文化遺産です。

かつてのポルトガルの植民地であったマカオ。東西文化のユニークな同化と共存を知ることができるとして、20以上の建築や広場などの古跡を含む地区が世界遺産に登録されました。

殷墟

登録:2006年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

殷墟は、中華人民共和国河南省安陽市近郊にある文化遺産です。

殷王朝後期(紀元前1300-前1046 年)の遺跡で、甲骨文や発掘資料によって存在が証明された最古の都城遺構です。

王族の墳墓では唯一完全な形で残る妃の墓をはじめ、多くの皇族陵墓や宮殿が発掘されており、出土した大量の埋葬装飾品は当時の手工業のレベルの高さを示しています。神託に用いた牛の肩甲骨などに神託の結果などを刻んだ甲骨文字は、世界最古の書記体系や古代中国の信仰、社会システムの発達を証明する貴重な遺物となっています。

開平楼閣と村落

登録:2007年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

開平楼閣と村落は、中華人民共和国広東省開平にある文化遺産です。

明の時代に建設されたと言われる高層の楼閣で著名な村落群で、現存の高層楼閣は1833棟にのぼると言われています。古代ギリシャや古代ローマ、イスラム等の様式が採用されるなど、多様性に富んでいます。

福建土楼

登録:2008年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

福建土楼

福建土楼は、中華人民共和国福建省南西部の山岳地域にある文化遺産です。

12世紀から20世紀にかけて建てられたものがほとんどで、長方形か円形をしています。外敵の侵入を防ぐため、入口は1つしかありません。

外観は閉鎖的ですが、中は開放感があり、多くの人が共同で暮らしています。土や石、わらなどの自然素材のみを使い、太陽エネルギーで固める版築工法で造られた土楼は、“地球にやさしい建物”と言われています。

五台山

登録:2010年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)

五台山は、中華人民共和国山西省東北部の五台県にある古くからの霊山で文化遺産です。

5つの主要な峰(東台頂、西台頂、南台頂、北台頂、中台頂)によって構成されている、中国四大仏教名山の一つです。中国では唯一の漢伝仏教とチベット仏教との共通の聖地となっています。最も繁栄した時期には、300以上の寺が、現在は合計47の寺院が存在しています。

「天地の中央」にある登封の史跡群

登録:1994年(文化遺産)、2000年、2001年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)、(ⅵ)

「天地の中央」にある登封の史跡群は、中華人民共和国河南省にある文化遺産です。

古来五岳の中心をなす聖なる山として宗教的・文化的に重要な嵩山周辺で、歴代の王朝時代に築き上げられてきた嵩山少林寺をはじめとする8件の歴史的建造物群が対象になっています。

「天地の中央」という呼び名は、かつての中国思想に基づいており、「中原」の事を指しています。

杭州西湖の文化的景観

登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅵ)

西湖

杭州西湖の文化的景観は、中華人民共和国浙江省杭州市西湖区にある湖で文化的景観です。

西湖とそれを囲む三方の丘からなり、自然と人間が理想的な形で融合するように数多くの眺望景観を造り出し、景観を改良するという文化的伝統の顕著な例であると評価されています。日本や韓国の庭園設計にも影響を与えていた。

上都の遺跡

登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

上都の遺跡は、中華人民共和国内モンゴル自治区シリンゴル盟正藍旗南部にある文化遺産です。

モンゴル帝国のクビライが、モンゴル高原南部に設けた都。その後上都は激しく破壊されたものの、その一部は残されており、歴史上屈指の巨大帝国であるモンゴル帝国の繁栄を示す貴重な遺跡となっています。

マルコ・ポーロの『東方見聞録』にも記録が残っており、遊牧民族と農耕民族の文明の衝突と融合を示す貴重性が認められ、世界遺産に登録されました。

紅河ハニ棚田群の文化的景観

登録:2013年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)

紅河ハニ棚田群

紅河ハニ棚田群の文化的景観は、中華人民共和国山西省晋中市平遥県の古い城郭都市で文化的景観です。

雲南省南部アイラオ山麓の急斜面には、ハニ族が1300年にわたって維持してきた棚田が広がっており、世界最大の棚田群です。独自の灌漑システムを持ち、人と自然環境の共生と調和を象徴する景観をつくり上げています。

京杭大運河

登録:2011年(文化遺産)、2000年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)

京杭大運河

京杭大運河は、中華人民共和国の北京から杭州までを結ぶ、総延長2500キロメートルに及ぶ大運河で文化遺産です。

隋の文帝と煬帝が整備し、610年に完成。その後各王朝で活用され、現在でも利用されています。運河の完成により文物の往来も盛んになり、社会の発展や文化の繁栄に大きな役割を果たしました。

北京から始まり山東、江蘇、浙江四省を経由し、南にある杭州まで続いています。

土司遺跡群

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)

土司遺跡群は、中華人民共和国古代の土司制度の遺跡で文化遺産です。

土司は、古代の中国王朝が中南部や南西部の少数民族を統治するために首長に授けた官職です。官職を与えることでその少数民族は中華王朝のシステムに組み込まれましたが、同時に習慣や生活スタイルが保たれることにつながったとされています。

中国南西部の少数民族文化と、中国国家のアイデンティティの間での価値の交換や交流が見られる点で貴重であると評価されています。

左江花山の岩絵の文化的景観

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)

左江花山の岩絵の文化的景観は、中華人民共和国南部の広西チワン族自治区に残る文化的景観です。

紀元前5世紀から2世紀にかけてチワン族の祖先である駱越人が描いたもので、チワン族自治区の左江とその支流である明江、両岸の断崖に描かれています。

かつて中国南部で普及した銅鼓文化の儀式を表現していると解釈されており、この文化的景観は、銅鼓文化の中で唯一現存しているものと言われています。

歴史的共同租界、鼓浪嶼

登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

コロンス島

歴史的共同租界、鼓浪嶼は、中華人民共和国福建省廈門市思明区にある島で文化遺産です。

福建省廈門(アモイ)市沖に浮かぶコロンス島とも呼ばれるこの島は、かつて万国共同租界が置かれており、アヘン戦争後に締結された南京条約で開港されると、外国人居留地として発展。他国の影響も受けつつ独自の建築文化を発達させたことが評価されました。

良渚古城遺跡

登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

良渚古城遺跡は、中華人民共和国浙江省杭州市にある遺跡で文化遺産です。

5000年以上前の中国の偉大なる紀元前稲作文明の成果を代表する、傑出した都市文明の代表格と評価されています。長江文明の一つとされる良渚文化の遺跡で、後期新石器時代、およそ紀元前3,300年頃から2,300年頃のものと考えられています。

まとめ

中国の世界遺産を簡単にまとめてみましたが、やっと文化遺産が終了です。知らない世界遺産結構多いです。実際に行くのはまだ、無理なので想像を
膨らませておきます。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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