【世界遺産を巡る旅】中国後編

世界遺産

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】中国後編

4ヶ国目は中華人民共和国。2021年5月現在、世界遺産55件(文化遺産37件、自然遺産14件、複合遺産4件)です。世界遺産ランキング1位タイ。

日本から中国は、各都市に飛行機が飛んでいます。15日以内の観光であればビザは必要ありません(コロナ禍を除く)。

中国は数が多いのでなかなか大変ですね。文化遺産が終わり、最後に自然遺産と複合遺産です。実際に行ってみたくなる。

それでは中国の世界遺産を見ていきましょう。

九寨溝の渓谷の景観と歴史地域

登録:1992年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)

九寨溝

九寨溝の渓谷の景観と歴史地域は、中華人民共和国四川省北部になる自然保護区で自然遺産です。

カルスト台地が侵食されてできた3つの渓谷に大小様々な湖や滝が存在。棚田状に連なる湖は透明度が高く、山脈から流れ込んできた石灰岩の成分が沈殿し、太陽の光を反射することで、空の色を色彩豊かに映し出す神秘的な景観を形成しています。その中でも五花海は特に美しいと言われています。

黄龍の景観と歴史地域

登録:1992年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)

黄龍

黄龍の景観と歴史地域は、中華人民共和国四川省にある景勝地で自然遺産です。

岷山山脈の一部である玉翠山の山頂から北に向かって伸びる全長7.5kmの峡谷であり、世界有数のカルスト地形です。石灰華の沈殿したエメラルドグリーンの美しい石灰華段をはじめ、黄金色に輝く石灰華の層、そして石灰華の滝や谷が形成されました。

絶滅危惧種であるジャイアントパンダや金絲猴の貴重な生息地でもあります。

武陵源の景観と歴史地域

登録:1992年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)

武陵源

武陵源の景観と歴史地域は、中華人民共和国湖南省張家界市にある自然保護区の総称で自然遺産です。

数億年の間に起こった地殻変動による隆起や、雨風による浸食によって形作られた独特の石の柱が立ち並んでいる景観で知られています。張家界国家森林公園、索渓峪自然保護区、天子山自然保護区の三つの風景区で構成されています。映画アバターのモデルになった場所として有名になりました。

雲南の三江併流保護区

登録:2003年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅸ)、(ⅹ)

雲南の三江併流保護区は、中華人民共和国雲南省北部にある自然遺産です。

雲南省西北部の高山と険しい峰の中にあり、長江メコン川サルウィン川の三本の大河の上流部が並行して勢いよく流れる地域です。

原生林や高山草原など特徴のある自然環境のなかで、結果的に地域内の動植物層の多様化を促進しし、金糸猿を代表とする希少野生動物も生息しています。更に他民族、異なる文化および信仰が調和され、共存する地区でもあります。

四川省のジャイアントパンダ保護区 – 臥竜、四姑娘山、夾金山脈

登録:2006年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

ジャイアントパンダ

四川省のジャイアントパンダ保護区 – 臥竜、四姑娘山、夾金山脈は、中華人民共和国四川省にある自然遺産です。

7つの自然保護区および9つの自然公園から構成されており、絶滅危惧種であるジャイアントパンダの30%以上がこの地に生息しています。ジャイアントパンダに加えて、レッサーパンダユキヒョウおよびウンピョウのような他の絶滅危惧種の重要な保護地域でもあります。

中国南方カルスト

登録:2007年(自然遺産)、2014年拡張 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)

中国南方カルストは、中華人民共和国南部に広く見られる多様なカルスト地形からなる自然遺産です。

石林(雲南省)、茘波(貴州省)、武隆(重慶市)の3ヶ所が登録されていたが、追加で、桂林(広西壮族自治区)の4ヶ所が追加されました。

塔状カルストや円錐カルスト、石柱カルスト、カルスト台地など多様な地形が見られ、周囲の植生を伴う独特の美しい景観と、カルスト地形の複雑で様々な変化の過程を見ることができます。

三清山国立公園

登録:2008年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)

三清山国立公園は、中華人民共和国江西省上饒市玉山県と徳興市の境界に位置する自然遺産です。

懐玉山脈にある道教の名山です。玉京峰、玉華峰、玉座峰の3つの峰から構成されています。亜熱帯モンスーンと海洋性気候による温暖な気候により、2373種類の高等植物、1728種類の野生動物が生息し、東アジアで最も多様な生物環境となっています。

中国丹霞

登録:2010年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)

中国丹霞は、中華人民共和国南部に残る赤い堆積岩が織り成す地形で自然遺産です。

丹霞地形とは、中国南部に見られる切り立った断崖などを伴う赤い堆積岩の地形です。中国南部に多く残っていますが、世界遺産に登録されたのは6箇所9件です。

それらの地形を形成する砂岩や礫岩は中国南部の亜熱帯性の気候において、雨季に川や湖に流れ込むことで堆積し、湿潤多雨な気候による浸食作用や、ヒマラヤ山脈の造山活動を含む大規模な土地の隆起などによって、独特の景観が作り上げられていったと言われています。

澄江の化石産地

登録:2012年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)

澄江の化石産地は、中華人民共和国雲南省玉渓市澄江市にある自然遺産です。

カンブリア紀の生態系を考察する上でカナダのバージェス頁岩と並んで世界的に重要な化石生物群である澄江動物群が産出した地域です。カンブリア紀の化石産地の中では最も古い部類に属し、多くの軟らかい組織が残された保存状態の良好さも高く評価されています。

新疆天山

登録:2013年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)

天山

新疆天山は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区内に属する4つの自然保護区からなる自然遺産です。

4つの地区ボゴダ、バインブルク、クエルデニンとカラジュン、トムールで構成される、美しく多彩な山岳景観や独特の生態系が評価されています。

絶滅が危惧されている動植物なども多数生息しており、自然の美しい風景のみならず、生態系の保護という観点から考えてみても重要になります。

湖北の神農架

登録:2012年(自然遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

湖北の神農架、中華人民共和国湖北省にある中国で唯一の林区で自然遺産です。

神農架は中国古代神話に登場する帝王・神農が、ここで薬草を採って医薬の道を開いたという伝承から名付けられました。伝説では「野人」が住むといわれるほど自然が豊かで、標高に応じて亜熱帯から寒帯までの幅広い植生が見られます。数多くの固有種や絶滅危惧種が生息しています。

青海可可西里

登録:2017年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

青海可可西里は、中華人民共和国西蔵自治区の北部と青海省の西南部にまたがる自然遺産です。

世界第3位の広さを持つ無人地帯で原始的な自然状態がほぼ完璧に維持されており、230種類を越す野生動物が生息しています。自然美と生物多様性が評価されています。日本ではココシリとも呼ばれています。

梵浄山

登録:2018年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

梵浄山は、中華人民共和国貴州省銅仁市にある自然遺産です。

原始林が茂り、生態も保護されており、多くの貴重な動植物が生息しています。中国十仏教名山の一つになっており、かつて弥勒菩薩が修行したという言い伝えが残る聖地としても有名です。

中国の黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第1段階)

登録:2019年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

中国の黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群は、中華人民共和国東部、黄海と渤海に及ぶ渡り鳥の保護区で自然遺産です。

世界最大級の干潟であり、貴重な渡り鳥がやってくることが評価されています。該当する16件の保護区のうち、先行して2件の保護区が登録されました。東アジアからオーストラリアに到る渡り鳥の移動ルートにおける重要な地域と言われています。

泰山

登録:1987年(複合遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)、(ⅵ)、(ⅶ)

泰山は、中華人民共和国山東省泰安市にある山で複合遺産です。

秦の始皇帝や前漢の武帝らが天地を祀る儀式「封禅」が行われる山として名高い、道教の聖地である五つの山のひとつ。文化遺産の登録基準をすべて満たしている数少ない遺産です。泰山には数多くの遺跡や建築があり、今も多くの登山者と参拝者でにぎわっています。

黄山

登録:1990年(複合遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅶ)、(ⅹ)

黄山

黄山は、中華人民共和国安徽省にある景勝地で複合遺産です。

伝説上の王、黄帝がこの山で不老不死の霊薬を飲み、仙人になったという言い伝えに基づいて黄山と名付けられました。伝説の仙境(仙人が住む世界)を彷彿とさせる独特の景観から、古代から「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」と言われ、数多くの文人が訪れています。

周辺には、道教や仏教の修行の場として、多くの寺院が建てられています。

峨眉山と楽山大仏

登録:1996年(複合遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅵ)、(ⅹ)

楽山大仏

峨眉山と楽山大仏は、中華人民共和国四川省にある複合遺産です。

峨眉山は五台山、普陀山、九華山と並ぶ中国国内の四大仏教聖地の一つで、中国三大霊山の一つです。少し離れた楽山の河岸には世界最大の磨崖仏である楽山大仏が鎮座しています。この地域一帯が聖地とされたことから、大規模な開発がなされず、地域の自然が非常によい状態で保たれています。

現在では数種の絶滅危惧種を有し、植物層も豊かであることから、峨眉山の自然的側面も評価され、文化遺産ではなく複合遺産として登録されました。

武夷山

登録:1996年(複合遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)、(ⅶ)、(ⅹ)

武夷山は、福建省にある黄崗山を中心とする山系の総称で複合遺産です。

武夷山国家自然保護区と歴史的建造物のある武夷山風景区からなり、奇岩がつづく美しい景観と、温暖で湿潤な気候が生み出した豊かな生態系との両方が評価されています。歴史的な建造物も残っており、中国人が人生一度は訪れたいとされる場所の一つとされています。

まとめ

中国の世界遺産を簡単にまとめてみましたが、これで全部終了です。知らない世界遺産結構多いです。実際に行くのはまだ、無理なので想像を
膨らませておきます。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

コメント