【世界遺産を巡る旅】イラン後編

イラン

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】イラン後編

25ヶ国目はイラン。2021年5月現在、世界遺産24件(文化遺産23件、自然遺産1件)です。

イランは行ってみたい国の一つ。イランに行くとアメリカに行くときにビザが必要になります。注意が必要ですね。

それではイランの世界遺産を見ていきましょう。

ペルシャ式庭園

登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ペルシャ式庭園

ペルシャ式庭園は、イラン国内の9つの庭園で構成される庭園で文化遺産です。

庭園の歴史は、紀元前4000年代にさかのぼることができます。現在、確認できる最古の庭園は、紀元前500年代に建設されたパサルガダエ庭園です。

後に審美的なものが重要視されるようになり、その代表例が、庭園を四分割する様式である「チャハルバーグ(四分庭園)」です。四分庭園は、当時の人々が考えていた「エデンの楽園」を模倣したものです。アルハンブラ宮殿の庭園やタージ・マハルにも影響を与えています。

ゴンバデ・カーブース

登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅴ)、(ⅵ)

ゴンバデ・カーブースは、イラン・ゴレスターン州にある塔で文化遺産です。

この塔の高さは約72m(土台部分の高さを含む)で、世界で最も高い「完全レンガ造り」の塔です。紀元後1006年にズィヤール朝の君主カーブース・ブン・ワシュムギールの命により建設されました。

焼きレンガで製作された塔は土台部分が十角形、先端部分が円錐形で構成されており、黄金比Φの近似値である1.618の比率で建設されています。

エスファハーンのマスジェデ・ジャーメ

登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)

エスファハーンのマスジェデ・ジャーメは、イランのエスファハーンにある会衆のモスクで文化遺産です。

771年に建築されたエスファハーンでもっとも古いモスクであり、絶え間無く建築活動が行われた結果、建物のどの部分がどの時代に建てられたのかすら特定が困難な複雑な歴史を持っています。そのためイラン・イスラーム建築の博物館とも呼ばれています。幾何学模様のアラベスク模様や美しいタイル装飾は目を見張るものです。

ゴレスターン宮殿

登録:2013年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

ゴレスターン宮殿は、イランの首都テヘランにあるガージャール朝時代に築かれた宮殿で文化遺産です。

歴史地区の中心部に位置し、テヘラン最古の建造物のひとつに数えられます。前身となる建造物はサファヴィー朝時代に築かれており、拡張と増築の末、19世紀に王家の住居兼ガージャール朝の政庁とされたことで今に残る特徴的な装飾が付与されました。

18世紀の建築と技術に、伝統的なペルシャ工芸、さらに西洋的な要素を加えて巧みに集成し、当時のイランに新しい様式をもたらしました。

シャフリ・ソフテ

登録:2014年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

シャフリ・ソフテは、イランの青銅器時代の遺跡で文化遺産です。

ジーロフト文化の都市で、紀元前3200年頃に日干し煉瓦で作られました。古くから、東西交易の要所として栄えてきたことを示す重要な遺跡です。

この都市の発展は、人口増加に伴い、大まかに、4期に分けられますが、最盛期の4期に忽然とその痕跡を消していて、謎めいています。

スーサ

登録:2015年(文化遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

スーサは、イランの西南部に位置し、エラム王国時代、アケメネス朝ペルシャ時代には、王都として栄えた都市で文化遺産です。

歴史は古く、アクロポリスからは紀元前4000年にまで遡る神殿跡が発掘されています。アクロポリス、アパダーナ、王の都市、技師の都市の四つの遺構からなり、1901年には、ルーブル美術館に保管されているハンムラビ法典碑も発見されました。アパダーナは、ダレイオス1世によって建設され、冬の宮と呼ばれた宮殿の謁見の間跡です。

メイマンドの文化的景観

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅴ)

メイマンドの文化的景観は、イランのケルマーン州にある行政村で文化遺産です。

季節性の移住生活を営む半遊牧民たちが暮らし、冬場には岩場を掘った岩窟住居で過ごしていました。この村落の歴史は非常に古く、12,000年前にイラン高原で最初に人々が定住した地と言われることもあります。

しかし岩窟住居群の起源については、いくつもの説があり、はっきりとした起源の特定には至っていません。

ペルシア式カナート

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

ペルシア式カナートは、イランに残る11ヶ所のカナートで文化遺産です。

カナートは山麓に母井戸を掘り、水平に近いなだらかな勾配で横坑を延ばしていき、離れた地域に水を供給するシステムです。古代ペルシアで生まれたとされ、その始まりは紀元前2000年とも言われますが、正確な起源は不明です。

ヤズドの歴史都市

登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)

沈黙の塔

ヤズドの歴史都市は、イラン中央部ヤズド州の州都で文化遺産です。

紀元前から拓かれたオアシス都市。日干しレンガで作られた広大な市街に、独自の灌漑施設や伝統的なペルシア建築などが残されています。

また、ササン朝ペルシア時代に隆盛をみたゾロアスター教の発祥地としても知られています。郊外にはゾロアスター教徒の鳥葬の地「沈黙の塔」が残っています。

ファールス地方のサーサーン朝考古景観

登録:2018年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅴ)

ファールス地方のサーサーン朝考古景観は、イランのファールスに残るサーサーン朝の遺跡で文化遺産です。

成立・勃興期に当たる3世紀と、末期に当たる7世紀頃の計8件の考古遺跡で構成されています。自然地形の活かされている景観、文化的伝統やローマ時代の芸術などがイスラム時代の建築様式や芸術的スタイルに大きな影響を与えました。

ルート砂漠

登録:2016年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)

ルート砂漠は、イラン東部ケルマーン州に位置する大砂漠で自然遺産です。

多彩な表情を見せる地球上で最も暑い場所で、70.7度の気温を記録したことがある世界で最も暑い乾燥地の一つです。

ルート砂漠には、シルトと呼ばれる砕石物が堆積し、それらが風によって浸食されてできた「キャルート」と呼ばれる天然の砂城や植物が生え、湿り気を含む土が風に浸食されてできた「ネブカ」と呼ばれる丘、塩分濃度が高いシュール川などがあり、美しい自然と地質学的にも貴重な場所となっています。

ヒルカニアの森林群

登録:2019年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)

ヒルカニアの森林群は、イランのカスピ海沿いにある森林で自然遺産です。

カスピ海の南岸に沿って850㎞に広がる独特な森林の山塊を形成しています。ペルシャヒョウをはじめとした58種類の哺乳類と180種類にも及ぶ鳥類が生息しており、生物多様性が認められました。

まとめ

イランの世界遺産を簡単にまとめてみました。元々行こうと思っていた国々なので、行けるようになったら行きたいと思います。知らないもののたくさんありますね。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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