こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】中国前編
4ヶ国目は中華人民共和国。2021年5月現在、世界遺産55件(文化遺産37件、自然遺産14件、複合遺産4件)です。世界遺産ランキング1位タイ。
日本から中国は、各都市に飛行機が飛んでいます。15日以内の観光であればビザは必要ありません(コロナ禍を除く)。
中国と言えば4000年の歴史と言われるだけあり、たくさんの遺跡や風光明媚なところもたくさんありますね。ちなみに自分はキングダムや三国志などの歴史が好きなので最高です。料理もおいしい。ただ中国は思っている以上に広く、いろいろと周ろうと思うと移動が大変ですね。
それでは中国の世界遺産を見ていきましょう。数が多いので分けて紹介していきます。
万里の長城
登録:1987年年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
万里の長城は、中華人民共和国に存在する城壁で文化遺産です。
紀元前214年、北方の異民族が侵攻してくるの防ぐために、秦の始皇帝によって建設されました。各時代ごとに増築を行ない、その多くは明の時代に建てられたものです。西端の嘉峪関から東端の山海関まで全長6,259.6kmと言われています。
八達嶺長城は特に有名で多くのツアー客が訪れます。北京からも近いので、比較的行きやすいですね。
北京と瀋陽の明・清王朝皇宮
登録:1987年(文化遺産)、2004年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
北京と瀋陽の明・清王朝皇宮は中華人民共和国の北京、瀋陽にある文化遺産です。
1987年に登録された北京の故宮博物院(紫禁城)は世界最大の皇宮で、明と清の24代にわたる皇帝の宮城でした。また、2004年追加登録された瀋陽の瀋陽故宮は清の前身・後金の皇帝ヌルハチとホンタイジの皇宮ならびに清王朝の離宮です。
故宮博物院(紫禁城)は現存する中国最大の木造建築物で、有名な天安門はその城門のひとつです。
北京を訪れれば故宮博物院(紫禁城)に行く方は多いと思います。瀋陽はなかなか行く人はいないと思うで、ぜひ行ってみたいですね。中国の時代劇では明や清の時代を扱うものも多いので、気になる人は観てみるのもありですよ。
莫高窟
登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)、(ⅵ)
莫高窟は中華人民共和国甘粛省敦煌市の近郊にある仏教遺跡で文化遺産です。
シルクロードのオアシス都市である敦煌で355年あるいは366年に建設が始まり、そこから元の時代まで石窟の造営は続けられたようです。1900年に敦煌文書が発見されたことで有名になりました。大小492の石窟に彩色塑像と壁画が保存されており、仏教美術として世界最大の規模。
文化遺産の登録基準をすべて満たしている数少ない遺産です。
敦煌までは飛行機で行くことができます(乗り継ぎ必要)。シルクロードの雰囲気を感じながら仏教美術を堪能。いいですね。
秦始皇帝陵及び兵馬俑坑
登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
秦始皇帝陵及び兵馬俑坑は、中国陝西省西安にある文化遺産です。
秦の始皇帝が建設した大規模な陵墓である秦始皇帝陵。紀元前246年から紀元前208年にかけて造られたと推定されています。
1974年、地元の住民により兵馬俑が発見され話題になりました。兵馬俑坑内には陶馬が600体・武士俑は成人男性の等身大で約8000体程あります。
これらの造形物より当時の衣服や武器・馬具等の生活様式に関わる様々な事柄が推察でき、中国の歴史を知る上で学術的にとても価値のある建造物となっています。
キングダムでおなじみの嬴政です。
周口店の北京原人遺跡
登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)
周口店の北京原人遺跡は、中華人民共和国の周口店にある文化遺産です。
約25万年前から40万年前に住んだと思われる北京原人の遺跡で、1923年に歯の化石が、1929年には頭蓋骨が発見されました。調査の結果約60万年前の直立人であることが証明され、北京原人と名付けられました。
他に発見された様々な出土品から、この人種が火や道具を使い、狩猟と採集で生活していたと考えられ、旧石器時代の貴重な遺跡として、生物進化や人類文化の研究に大きな影響を与えました。
承徳避暑山荘と外八廟
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
承徳避暑山荘と外八廟は、中華人民共和国河北省承徳市にある離宮で、文化遺産です。
避暑山荘は清の皇帝がかつての首都である奉天へ行き来する際、立ち寄る場所として87年間にわたり整備された離宮です。1703年康熈帝が造営を始めてから89年後の乾隆帝の時代に完成しました。
周りには寺廟が周りを取り巻いており、これを外八廟といいます。ラサのポタラ宮をモデルにしたとされており、チベット様式と中国の様式を折衷した代表的様式です。
曲阜の孔廟、孔林、孔府
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)、(ⅵ)
曲阜の孔廟、孔林、孔府は、中華人民共和国山東省曲阜市にある孔子ゆかりの建造物で文化遺産です。
孔廟は孔子の神霊を祭る霊所で、中国三大宮廷建築の一つと言われています。孔林は孔子及びその子孫の墓所、孔府は孔子の直系の子孫が代々住み、役所としての役割をはたしていたところです。合わせて三孔と呼ばれています。
武当山古建築
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)
武当山古建築は、中華人民共和国湖北省十堰市にある文化遺産です。
「玄天真武大帝」を奉る道教武当派と中国武術の武当拳の発祥地です。道教の寺院である道観は元の時代にいったん戦火で焼失しましたが、明の洪武帝の時代に再建されています。映画「グリーンディスティニー」の舞台として広く知られています。
ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群
登録:1994年(文化遺産)、2000年、2001年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)、(ⅵ)
ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群は、中華人民共和国西蔵自治区ラサにある文化遺産です。
7世紀にソンツェン・ガンポによって築かれた宮殿跡を拡張・改修し、1642年にダライ・ラマ5世が建造しました。宮殿内には、壁画や彫刻など、チベット芸術の粋が集合しています。
ラサはチベット文化の中心地として発達し、ポタラ宮をはじめとする建造物群は周辺の文化にも影響を与えチベット様式を確立しました。
廬山
登録:1996年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
廬山は、中華人民共和国江西省九江市南部にある名山で文化遺産です。
紀元前126年に司馬遷が廬山に登り、その風光明媚な景観を史記に記して以来、歴代文人や高僧、宮廷の官吏らをはじめ、多くの人々が来訪しました。
廬山一帯は中国四大書院の筆頭に挙げられる白鹿洞書院をはじめ、仏教や道教、儒教の寺院など、数多くの歴史的建築物が存在しています。こうした文化・歴史的背景と自然景観がみごとに調和している点などが評価されています。
ちなみにドラゴン紫龍の廬山昇龍覇でおなじみです。
麗江旧市街
登録:1997年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅴ)
麗江旧市街は、中華人民共和国雲南省麗江市古城区の旧市街地で文化遺産です。
麗江は8世紀ごろに南下してきたナシ族の政治・経済・文化の中心地でした。建築物はほとんどが1-3階建ての木造瓦葺きで、平面配置の特徴から「聯排式」と「合院式」の2つに分けられます。
非常に人気のある観光地のため、いろいろと問題を抱えています。本来の住民であるナシ族は安価に住める新市街へ移転したり、建物の修復を放棄してしまう例が見られ、麗江古城の伝統的住居の存続が危ぶまれてます。
平遥古城
登録:1997年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
平遥古城は、中華人民共和国山西省晋中市平遥県の古い城郭都市で文化遺産です。
清代末期、平遥は金融都市として繁栄し、晋商といわれる山西商人はここを拠点として中国全土や海外に進出しました。そんな明・清代の城壁とその街並みが非常に良い保存状態で残されていることが評価されています。
世界遺産には城の外にある仏教寺院の鎮国寺と双林寺、および孔子廟である平遥文廟が含まれています。
蘇州古典園林
登録:1997年(文化遺産)、2000年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)
蘇州古典園林は、中華人民共和国江蘇省蘇州市にある歴史的な庭園の総称で文化遺産です。
1997年に4か所の庭園が登録され、2000年に5か所が追加登録されました。「東洋のベネチア」と称される蘇州の庭園は、市街の豊かな水を利用し、池を配置した素朴な美しさが特徴です。
多くは地元の名士により作られたもので、公共事業としてではなく、個人の趣味で置かれたものです。滄浪亭、獅子林、拙政園、留園は合わせて、蘇州四大園林と呼ばれています。さらに拙政園と留園は、北京の頤和園、承徳の避暑山荘とともに、中国四大庭園と言われています。
頤和園
登録:1998年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)
頤和園は、中華人民共和国北京市海淀区に位置する庭園公園で文化遺産です。
頤和園が現在の規模になったのは清朝6代皇帝乾隆帝の時代。造営当初は清蔬園と呼ばれていましたが、アロー戦争で清蔬園と隣の円明園は戦場となり、廃墟となりました。その後西太后による改修に伴って現在の頤和園という名前に変えられています。中国四大庭園の一つと言われています。
天壇
登録:1998年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)
天壇は、中華人民共和国北京市東城区に位置する史跡で文化遺産です。
1420年、明の永楽帝が故宮の東南に造営。明朝から清朝にかけて、皇帝が天に対して祭祀を行なった宗教的な施設です。故宮の4倍もの敷地に、主要な建築物が南北一直線上に並んでいます。
天壇を代表する建造物である祈年殿では、歴代皇帝が毎年正月にここで豊作を願い、圜丘壇では毎年冬至に、雨乞いや豊作を祈る儀式を行ないました。
大足石刻
登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)
大足石刻は、中華人民共和国重慶市大足区にある仏教石窟で文化遺産です。
9世紀から13世紀頃までの大乗仏教の石仏が岩の壁に彫刻されています(一部儒教・道教の像もあり)。中国古代仏教石刻芸術晩期の代表作で、保存状態は中国の石窟の中で最も良いと言われています。その中で最も有名で、規模が最大のものは宝頂山と北山の2ヶ所となっています。
青城山と都江堰
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)
青城山と都江堰は、中華人民共和国四川省都江堰市にある山地・景勝地、古代の水利・灌漑施設で文化遺産です。
青城山は道教の発祥の地の一つとして知られ、道教関係の重要な建築物が集中し、宗教・医療・音楽などの道教文化が伝えられてきました。森林は四季を通して青々とし、環状に連なる峰々(三十六峰)は城郭のように見えるため、青城山と呼ばれています。
都江堰はの秦の李冰が、洪水に悩む人々を救うために紀元前256年から紀元前251年にかけて原形となる堰を築造したと言われています。それまでは水不足に苦しんでいたのが、「天府之国」と謳われる大穀倉地帯となりました。現在でも5,300㎢に及ぶ範囲の農地の灌漑に活用されており、古代の優れた土木技術を今に残すものです。
安徽南部の古村落—西逓と宏村
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)
安徽南部の古村落—西逓と宏村は、中華人民共和国安徽省黄山市にある文化遺産です。
安徽南部の古村落とは、11世紀に作られた祠堂や民家5000棟ほどが、ほぼそのままの状態で残されている古民家群のことです。微州建築と呼ばれるその建築様式は、レンガや木、石を使った彫刻や精巧な窓枠彫刻が見られます。そのなかでも西逓村と宏村が美しいとされ、世界遺産に登録されました。
龍門洞窟
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)
龍門洞窟は、中華人民共和国河南省洛陽市にある石窟寺院で文化遺産です。
北魏の孝文帝が洛陽に遷都した494年より掘削が始められ、その後も隋、唐などのそれぞれの王朝が続け、400年に渡って建造され続けました。
東西を山に挟まれた断崖絶壁に、10万体余りの仏像が保存されています。中国三大石窟と言われており、他の石窟より中国文化の独自性が強くなっているようです。
まとめ
中国の世界遺産を簡単にまとめてみましたが、まだまだ終わりません。全く知らなかった世界遺産もあり、なかなか面白いですね。
時間があれば、ゆっくり中国全土を周遊する旅も面白そうです。個人的には三国志好きなので、それにまつわる場所に行ってみたいとも思います。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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