こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】フィンランド
63ヶ国目はフィンランド。2021年7月現在、世界遺産7件(文化遺産6件、自然遺産1件)です。
フィンランドはいい所。行ったことありますが、人も自然も街もいい感じでした。3月でもめちゃ寒かったので夏にまた行きたい。
それではフィンランドの世界遺産を見ていきましょう。
ラウマ旧市街
登録:1991年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)
ラウマ旧市街は、フィンランドの町ラウマの中でも木造建築が並ぶ中心地で文化遺産です。
旧市街はおよそ0.3㎢で、600軒ほどの建造物(家屋以外に倉庫なども含む)が立ち並んでおり、1640年と1684年の大火で焼失したこともあって、現存する最古の家屋は18世紀のものです。
特に目を惹く建造物は水夫の家であったキルスティと、船主の家であったマレラで、前者は18世紀から19世紀に建造されたもので、後者はファサードのみ19世紀のものだが基本的には18世紀の建造物です。これらはともに現在博物館になっています。
スオメンリンナの要塞
登録:1991年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
スオメンリンナの要塞は、フィンランドの首都ヘルシンキ市内の6つの島の上に建造された、海防のための星型要塞で文化遺産です。
1748年にスウェーデン=フィンランドは、ロシア帝国に対する守りを目的として要塞の建造に着手しました。その当初案には当代きっての築城の名手ヴォーバンの思想の強い影響が見られました。島の要塞自体に加えて、本土の臨海要塞群が足がかりとなる海岸堡を築けないようにしていました。
ペタヤヴェシの古い教会
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
ペタヤヴェシの古い教会は、フィンランドにある木造教会で文化遺産です。
この教会は、18世紀の中ごろに建造された宗教施設が起源となっており、その後、19世紀になって、さらに手が加えられたと言われています。
木造教会の建築には、「校倉造」や「寄棟造」などが用いられており、聖堂内部の構造には、「ギリシア十字形」が採用されていると言われています。また、聖堂の内部に設置された「説教壇」には、聖人や天使を象った像が残されています。
ヴェルラ砕木・板紙工場
登録:1996年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
ヴェルラ砕木・板紙工場は、フィンランドのヴェルラ村にあるかつての製紙・製材工場で文化遺産です。
ヴェルラの工場の操業は、1872年に始まりました。しかし、1876年の火災で焼失した上、資金繰りの問題もあって一端は閉鎖されました。現存する工場群は、1882年以降のものです。この時に大株主の一人となったドイツ系のフリードリッヒ・ヴィルヘルム・ディッペルは、弟の建築家カール・エドゥアルト・ディッペルとともに、工場群を整えていきました。工場はレンガ造りで、ネオゴシック様式が踏襲されています。
林業に関わる加工製品は森林資源の豊富なフィンランドの重要な産業の一つで、現在は博物館となっているこの旧工場は、その伝統的な製法を伝える例証であることが評価されています。
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚群
登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
サンマルラハデンマキの青銅器時代の石塚群は、フィンランドのラッピ近郊にある青銅器時代の墓地遺跡で文化遺産です。
スカンジナビア半島にある青銅器時代の遺跡の中では最重要のもののひとつであり、遺跡の花崗岩製の石塚群のうち、33の石塚が登録されています。古いものでは3000年以上遡る、紀元前1500年頃から前500年頃のものです。
シュトルーヴェの測地弧
登録:2005年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅵ)
シュトルーヴェの測地弧は、ロシアの天文学者、フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェが中心となって、1816年から1855年に掛けて子午線弧長の三角測量のために設置された観測点群で文化遺産です。
これらの観測点群は、地球の大きさなどを正確に測る上で多大な貢献をしたものであり、当時設置された265か所の測量点のうち34か所が、世界遺産に登録されました。これは10ヶ国(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシア・エストニア・ラトビア・リトアニア・ベラルーシ・モルドバ・ウクライナ)にまたがる珍しいものです。
ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島
登録:2000年(自然遺産)、2006年拡張 登録基準:(ⅷ)
ヘーガ・クステンとクヴァルケン群島は、バルト海北部のボスニア湾沿岸にあるスウェーデンとフィンランドの自然遺産です。
氷河の融解に伴って土地が隆起する現象が、地球上で最も顕著に現れている地域であることから、世界遺産に登録されました。
この一帯は、氷期には巨大な氷床が形成されており、それが後退するに従って陸地にのし掛かる重みが軽減されてきました。その反動で、年間平均1cm前後という顕著な土地の隆起(リバウンド現象)を惹き起こしており、アイソスタシー研究の好例として知られています。
【世界遺産を巡る旅】スウェーデン
64ヶ国目はスウェーデン。2021年7月現在、世界遺産15件(文化遺産13件、自然遺産1件、複合遺産1件)です。
スウェーデンも行ってみたい国の一つ。やはり夏に周りたいところ。物価は高いけど北欧周遊したいな。
それではスウェーデンの世界遺産を見ていきましょう。
ドロットニングホルムの王領地
登録:1991年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
ドロットニングホルムの王領地は、スウェーデンのストックホルム郊外のローベン島にある離宮で文化遺産です。
ドロットニングホルム宮殿、宮廷劇場、中国離宮、庭園で構成されています。
宮殿は、スウェーデン王カール11世の母后ヘトヴィヒ・エレオノーラの命によって1662年に建設が始められ、庭園にバロック様式を採用して1686年に完成しました。「ドロットニングホルム」はスウェーデン語で「王妃の小島」を意味します。「北欧のヴェルサイユ宮殿」とも呼ばれています。
ビルカとホーヴゴーデン
登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
ビルカとホーヴゴーデンは、スウェーデンのメーラレン湖に浮かぶビェルケ島、アデルスユー島に残る遺跡で文化遺産です。
ビルカ遺跡が発見されたのは19世紀で、そのころすでに多くの建築部材や壁土など建物の遺構やコインや器などの遺物が発見されています。ヴァイキング時代の遺跡が残るほか、831年に聖アンスガルが建造したというスウェーデン最古のキリスト教集会所の遺跡が残っています。
ホーヴゴーデンは王宮の所在地として、貿易拠点として栄えたビルカを見渡す行政上の中心地でもありました。ホーヴゴーデンでは、ヴァイキングの王族の墓や王宮の跡が見つかりヴァイキングの豊かな生活が伺えるようになっています。
エンゲルスバーリ製鉄所
登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
エンゲルスバーリ製鉄所は、スウェーデンのヴェストマンランド地方のエンゲルスバーリ村にある製鉄所で文化遺産です。
1681年に建設された製鉄所であり、19世紀まで現役の製鉄所として活動していました。エンゲルスバーリは300年以上の間、スウェーデンの鉄鋼生産を支えてきた歴史があり、当時の建物が現存します。その数は50以上。例えば、1750年に建築された2階建ての木造建築である下見板を張った壁と黒色の鉄のプレートが特色の住宅、1829年建築の醸造所などがあります。
ターヌムの岩絵群
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)
ターヌムの岩絵群は、スウェーデン西部の町ターヌムスヘーデ周辺に残る岩石線画群で文化遺産です。
過去8000年間の継続的に人々の生活の場となっており、青銅器時代のスウェーデンの歴史をひもとく鍵となっています。青銅器時代から鉄器時代にスカンジナビア半島で暮らしていた人々は、洗練された木材加工技術を持ち、舟を使った移動にも長けていたそのままが描かれていますが、環境汚染による侵食のせいで、劣化しており、鮮明に残されて見える岩絵は赤い染料で塗り直されています。
スコーグスシュルコゴーデン
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
スコーグスシュルコゴーデンは、スウェーデンの首都ストックホルム郊外にある共同墓地で文化遺産です。
設計コンセプトと造形には、ナショナル・ロマンティシズムから北欧新古典主義を経て、成熟した近代建築へと到達した同国の建築潮流の変遷が反映されています。
北欧人にとって精神的な故郷といえる「森」へ還って行く人間の運命を、直感的に悟らせるような建築表現を実現しており、単に効率よく葬儀や火葬を行うことができる機能的な解決にとどまらず、葬儀に参列する遺族の深層心理にまで踏み込んだ建築計画となっています。
ハンザ同盟都市ヴィスビュー
登録:1995年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)
ハンザ同盟都市ヴィスビューは、ゴットランド島に位置するスウェーデン王国南東部の都市で文化遺産です。
12世紀から14世紀の間、ヴィスビューはハンザ同盟の重要な中心地の一つでした。13~14世紀にバルト海沿岸部の都市として最盛期を迎えました。
しかし、16世紀になり、ヴィスビューと同様に、同盟都市の中核を担うリューベックによって、ヴィスビューの街並みが破壊されてしまったと伝えられています。しかし現在も中世時代の建造物が数多く存在しており、当時の面影が色濃く残されています。
ルレオのガンメルスタードの教会街
登録:1996年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅴ)
ルレオのガンメルスタードの教会街は、スウェーデンのボスニア湾北端に位置する都市ルレオ近郊にある文化遺産です。
この街区は、かつてスカンディナビア半島北部では至る所に見られた町の様式をそのまま残している優れた例証です。
街の中心には15世紀に建造された石造の教会堂があり、取り囲むように424軒の木造家屋が並んでいます。シュルクスタードと呼ばれるこれらの家屋は、日曜日や宗教上の祭事にのみ用いられました。昔の北スカンディナビアでは教区が広大なのはよくあることで、移動手段も限られていたことから、遠隔地からの礼拝者は1日で行き来することができませんでした。そのため、教会周辺には礼拝者のための宿泊施設が整えられました。
17世紀になると近郊に新しい町が作られ、住民の一部はそちらへ移りました。これが現在のルレオの中心市街です。
まとめ
フィンランド、スウェーデンの世界遺産を簡単にまとめてみました。北欧は興味あり。いろいろ周ってみたいですね。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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