こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】ベルギー
67ヶ国目はベルギー。2021年7月現在、世界遺産12件(文化遺産12件)です。
ベルギーはビールもうまい。見所も多い。前回は素通りしてしまったので、ゆっくり見て周りたいですね。
それではベルギーの世界遺産を見ていきましょう。
フランドル地方のベギン会修道院群
登録:1998年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
フランドル地方のベギン会修道院群は、ベルギーにある修道院群で文化遺産です。
オランダやベルギーに残るベギン会のうち、フランドル地方の計13件がまとめて登録されました。ベヘインホフが地域にはたした文化的意義とともに、ベギン会が中世の北西ヨーロッパで成立した女子のみの修道会という珍しい存在であること、当時の都市計画や建築文化とも結びつきが深いことなどが評価されました。
ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフトとその周辺 (エノー州)
登録:1998年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフトとその周辺 (エノー州)は、ベルギーにある水力式の船舶昇降機で文化遺産です。
サントル運河には、ムーズ川とエスコー川のそれぞれのドックを連絡している7㎞の水位に、66.2mの高低差が存在します。この難問をクリアするために15.4mのリフトが1888年に開設され、16.93mの他の3つのリフトも1917年に開かれました。
エレベーターは二重になっており、2つの垂直に移動するタンクもしくは潜函が鉄柱によって中央に配置されています。二つの柱は水圧式でつながれており、一方が下がるともう一方が上がるようになっています。また、重量も釣り合いが取れるようになっています。
こうしたリフトは19世紀末葉から20世紀初頭にかけて8基建造されたが、世界遺産に登録された4基は、建造当時のままで稼動しているものである。
ブリュッセルのグラン=プラス
登録:1998年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
ブリュッセルのグラン=プラスは、ベルギーのブリュッセルにある文化遺産です。
ヴィクトル・ユゴーが賛嘆したことでも知られるこの大広場は、世界で最も美しい広場のひとつといわれています。
大広場の周辺には、ゴシック建築と華麗なバロック建築の1402年から1455年の間に建造された市庁舎、壁に飾られた包丁や樽、手押し車などの紋章がそれぞれの職業をあらわすギルドハウスが建てられています。
ブルッヘ歴史地区
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)
ブルッヘ歴史地区は、ベルギーの古都ブルッヘ(ブルージュ)の中心市街で文化遺産です。
ブルッヘは中世には一大貿易拠点として繁栄しました。その後、経済上の重要性を失って衰退したことで、かえってヘントなどに比べて中世の面影を残す町並みが多く残っています。市街の随所に幅の狭い運河が通じ、赤煉瓦の家屋の並ぶ美しい町並みは「天井のない美術館」とも称され、スウェーデンの首都ストックホルム同様に「北のヴェネツィア」の異称もあります。
中世以来の町並みの中には、ヨーロッパで最も高い煉瓦建築物である122メートルの尖塔を抱える聖母教会(ノートルダム教会)が含まれており、市街の外れには風車と中世以来の城門も見られる。こうした町並みの美しさが評価されました。
ベルギーとフランスの鐘楼群
登録:1999年(文化遺産)、2005年拡張 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
ベルギーとフランスの鐘楼群は、ベルギー、フランス両国合わせて56の鐘楼で文化遺産です。
1999年にフランドル地方とワロン地方の鐘楼群として32の鐘楼が世界遺産に登録されたのが最初です。2005年にワロン地方のガンブルーの鐘楼、フランスのノール=パ・ド・カレー地域圏、ピカルディー地域圏の23の鐘楼の追加登録によって、現在の名称となりました。
建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル)
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)
建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル)は、ベルギーの首都ブリュッセルにある文化遺産です。
建築家ヴィクトル・オルタは19世紀末から20世紀初頭にアール・ヌーヴォーと建築を見事に融合させた人物で、当時ブリュッセルで活動したアール・ヌーヴォー建築家たちの中心的な存在でした。
当時のブリュッセルの住宅は、入り口は常に正面横にあり、側面の廊下が長く伸びていました。この廊下に面した3つの部屋のうち、真ん中にあった部屋は光が差し込まず、暗いものでした。これに対してオルタは、部屋の配置を工夫してガラスを効果的に利用することで、邸内に光をうまく取り込みました。また、材質には鉄、ガラスなどを好んで用い、デザイン的には曲線を多用することで、美しい内部空間を演出しました。
モンス市スピエンヌの新石器時代の火打石採掘地
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)
モンス市スピエンヌの新石器時代の火打石採掘地は、ベルギーのエノー州にある石灰岩地帯で文化遺産です。
地理的には風で運ばれた泥土で覆われたケスタの様相を呈しており、トルイユ川とヴァンプ川という二つの川によって切り込まれています。これらの川が二つの台地を区切っています。
採掘は紀元前4000年ころにはじまり、紀元前750年頃に終わりました。採掘の井戸は深さ15mほどまで掘られ、地下採掘坑内の面積は100haに及ぶものです。
発見されたのは19世紀のことで、鉄道敷設中に古代の採掘跡の最初の痕跡が発見されました。これはベルギーのみならずヨーロッパでも最初のものであり、ミヒェルスベルク文化期の村落も発見されました。
トゥルネーのノートルダム大聖堂
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
トゥルネーのノートルダム大聖堂は、ベルギーのトゥルネーにある大聖堂で文化遺産です。
この大聖堂は1171年5月9日に献堂され、その大部分が現存しています。ただ、内陣だけはゴシック様式のものに建て替えるために13世紀に破壊されました。
この後期ゴシック様式で建造された内陣はアミアン大聖堂やソワソン大聖堂から直接的に触発されたものであり、ロマネスク様式の身廊および翼廊の長さとほぼ同じ長さを持っています。
プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体
登録:2005年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅳ)
プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体は、ベルギーのアントウェルペンにある印刷・出版業の博物館で文化遺産です。
16世紀の大出版業者クリストフ・プランタンの工房を起源に持ち、1867年まで子孫が引き継ぎながら出版事業を継続することになります。
現存するものとしては世界最古の印刷機2台や同じ時期の印刷用活字一式など、プランタンが活動していた16世紀当時の印刷技術を伝える品物のほか、印刷事業に関わる設備の数々が保有されています。
ストックレー邸
登録:2009年(文化遺産)、2020年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)
ストックレー邸は、ベルギーのブリュッセルに残る邸宅で文化遺産です。
この邸宅は、1903年か1904年に、ベルギーの金融業者アドルフ・ストックレーの私邸とするために、オーストリアの建築家ヨーゼフ・ホフマンによって考案されたものです。
ストックレー邸は、20世紀初頭に発達した、内装・外装、家具・日用品、庭園などを不可分のものと捉える総合芸術を体現した建物です。内装はグスタフ・クリムトとフェルナン・クノップフが手がけました。建物は直線的で、曲線が主体だったアール・ヌーヴォーの時代にあっては革新的なものでした。それはキュビズムの到来を告げ、アール・デコの時代を20年先取りするものです。
ワロン地方の主要な鉱山遺跡群
登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
ワロン地方の主要な鉱山遺跡群は、ドイツのメッセル近くにある油母頁岩の採掘場跡地で自然遺産です。
19世紀から20世紀における炭鉱技術の発展および世界各地から集まった鉱山労働者の社会的変化と文化的交流などを伝えています。ワロン地域のエノー州の3鉱山とリエージュ州の1鉱山が登録されており、その保存状態はいずれも良好です。
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-
登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、ベルギーのアントウェルペンにある文化遺産です。
20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群。その中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産リストに登録した物件です。世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする7ヶ国に残る建築群が対象となっており、
大陸を跨ぐ初の世界遺産登録となりました。
ベルギーで登録されたギエット邸は、ベルギーのアントウェルペンで1926年から1927年にかけて、画家ルネ・ギエットの依頼で建てられた邸宅です。せまい敷地の中で建造された3階建ての箱型住宅は、ヴァイセンホフの住宅とともに、シトロアン住宅の構想に比較的忠実に建てられた数少ない例と認識されています。
まとめ
ベルギーの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いし、見どころたくさんです。ぜひ行ってみたい。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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