こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】スペイン
80ヶ国目はスペイン。2021年8月現在、世界遺産47件(文化遺産42件、自然遺産3件、複合遺産2件)です。
スペインといえばサッカー。メッシはいなくなりましたがバルサVSレアル・マドリッドのクラシコ観に行きたい。
それではスペインの世界遺産を見ていきましょう。
ヘラクレスの塔
登録:2009年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)
ヘラクレスの塔はスペインにあるローマ建築の灯台で文化遺産です。
ヘラクレスの塔は、2世紀には存在を知られており、トラヤヌス(在位98年-117年)の時代に建設、あるいはもしかすると再建されたと考えられています。
1791年に改築工事が施されたものの、ローマ時代に建築されてから既に約1,900年が経過しているにも関わらず、ヘラクレスの塔は21世紀になった今もなお現役の灯台として利用されています。
トラムンタナ山脈の文化的景観
登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅴ)
トラムンタナ山脈の文化的景観は、スペインのマヨルカ島の西岸を南西から北西に連なる山脈で文化遺産です。
トラムンタナ山脈は海に突き出た険しい山岳地帯で、元来農地に適さない荒れた土地です。しかし1000年以上に渡る島の人々の努力によって8世紀ごろから急角度の斜面には石を積み上げて石垣と棚田が築かれ、棚田同士を連結した農水路を張り巡らして水車場から得た貴重な水を全ての農地に行き渡らせる農業システムを作り出し、山岳を豊かな農地へと変えていくことで、山岳と農業、自然と文化が一体化した見事な景観を作り出しました。
水銀の遺産アルマデンとイドリヤ
登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
水銀の遺産アルマデンとイドリヤは、スペインのアルマデンとスロベニアのイドリヤにそれぞれ残る水銀鉱山と、それらに関連する旧市街や産業遺産群で文化遺産です。
アルマデンとイドリヤで産出された水銀は、かつて何世紀もの間、ラテンアメリカで産出される銀の精錬に不可欠の存在であり、ヨーロッパへの大量の銀流入を陰で支える役割を果たしました。現在残る町並みや施設群は、そうした鉱業の発展と大陸間交易の様子を今に伝えるものです。
アンテケーラのドルメン遺跡
登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)
アンテケーラのドルメン遺跡は、スペインのアンテケーラにある遺跡で文化遺産です。
紀元前1800年頃に建設された支石墓(ドルメン)で、新石器時代の構造物としては南ヨーロッパ有数の遺跡です。この地域には3つの支石墓があり、エル・ロメラル遺跡のほかにはメンガ支石墓とビエラ支石墓があります。
カリフ都市メディナ・アサーラ
登録:2018年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
カリフ都市メディナ・アサーラは、スペインにある中世イスラーム建築の宮殿跡で文化遺産です。
イスラム教の預言者ムハンマド没後の、イスラム社会の最高指導者カリフを名乗ったアブド・アッラフマーン3世が10世紀に築いた城郭都市がメディナ・アサーラ(アサーラ旧市街)です。20世紀初頭まで長く地中に埋もれていたことから、当時の建築のさまざまな特色をよく残しており、キリスト教徒による国土回復運動(レコンキスタ)以前のイスラム都市を伝えています。
リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観
登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)
リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観は、スペインのグラン・カナリア島の文化的景観で文化遺産です。
リスコ・カイドは先史時代の洞窟住居などが残る考古遺跡であり、ベルベル人がこの地に到達してからスペインに占領されるまでの文化(岩絵など)、水利・農業施設などが保存されています。
ガラホナイ国立公園
登録:1986年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)
ガラホナイ国立公園は、スペイン・カナリア諸島州にある国立公園で自然遺産です。
標高1000メートル以上の標高にあるガラホナイ国立公園内に生息する植物の半分以上は島の固有種で、地球が生まれて生物が進化してきた経過を知るための貴重な場所となっています。ラ・ゴメラ島の気候は温暖で、貿易風による湿った空気が生み出す霧に絶えず覆われている島。この気候が常緑の広葉樹をはぐくみ、マカロネシアを代表する照葉樹林を生み出しました。
ドニャーナ国立公園
登録:1994年(自然遺産)、2005年 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)
ドニャーナ国立公園は、スペインのアンダルシア州にある国立公園で自然遺産です。
ドニャーナ国立公園は14世紀から貴族たちの狩猟場として保護され、大規模な土地開発を免れてありのままの豊かな自然環境を残す土地です。毎年50万羽以上の渡り鳥や水鳥たちが越冬地に選ぶ楽園であるだけでなく、多くの動植物にとっても良好な避難所となっています。
テイデ国立公園
登録:2007年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)
テイデ国立公園は、スペインのテネリフェ島にある国立公園で自然遺産です。
テネリフェ島は周囲から隔絶された孤島で、日差しが強く、湿度の低い乾燥した島です。植物にとっては厳しい環境の下で、葉からの蒸発を極力減らすために葉を退化させた豆科の植物「テイデエニシダ」や、効率的に水分を補給するために葉を小さく密にした、成長すると3メートルにもなる双子葉植物のムラサキ科の植物「エキウム・ウィルドプレッティ」などの、多種多様な貴重な植物が進化し、島独特の
植物相を作り出していきました。
ピレネー山脈のモン・ペルデュ
登録:1997年(複合遺産)、1999年拡張 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)、(ⅶ)、(ⅷ)
ピレネー山脈のモン・ペルデュは、ピレネー山脈中央部の山で複合遺産です。
スペイン側ではオルデサ渓谷、アニスクロ渓谷、ピネタ渓谷など、ヨーロッパで最も奥深い地を含んでおり、中腹の景観は何世紀にも渡る段々畑や牧畜生活によって蓄積されたものであり、この峻厳な環境に適応して暮らしてきた農牧民の生活文化を今に伝える貴重なものです。
フランス側では国立公園に含まれる各圏谷や岩壁は、山頂付近では氷河によって形成された威容を示しています。また、中腹で整備されている牧場や高地の納屋などは、今なお息づくピレネーの農牧畜文化の例証となっています。
イビサ島の生物多様性と歴史地区
登録:1999年(複合遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅸ)、(ⅹ)
イビサ島の生物多様性と歴史地区は、スペインのイビサ島にある複合遺産です。
イビサ島に初めて居住したのは、地中海の交易で勢力を拡大したフェニキア人です。彼らの遺跡はほとんど残されていませんが、イビサ島にはわずかながら遺跡が残されています。
西地中海の要所にあるため、古来ローマ帝国やヴァンダル人、ビザンティン帝国、イスラム諸国家、アラゴン王国など、様々な勢力の間でその支配権が争われてきました。さまざまな民族の支配を受けてきたことで現在の島の独特の景観が作られてきました。古い歴史から美しい中世・近世の町並みが良く保存されています。
まとめ
スペインの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いですが、魅力的なものが多いですね。ゆっくり見て周りたいです。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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