【世界遺産を巡る旅】アルゼンチン

アルゼンチン

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】アルゼンチン

125ヶ国目はアルゼンチン。2021年11月現在、世界遺産11件(文化遺産6件、自然遺産5件)です。

アルゼンチンといえばメッシ、マラドーナ。やはりサッカー関係が有名。

それではアルゼンチンの世界遺産を見ていきましょう。

グアラニーのイエズス会伝道所群

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)

グアラニーのイエズス会伝道所群は、ブラジルとアルゼンチンにまたがる文化遺産です。

17世紀初頭にグアラニー族への伝道を開始したイエズス会は、グアラニーのキリスト教化を進めるための拠点として、いくつもの伝道所(伝道用の集落)を築きました。これは、同時に平和な理想郷の形成も企図したものであって、プランテーションなどでの強制労働や奴隷狩りから逃れた先住民たちも匿ったりしました。

グアラニー族が住む現ブラジル南部、アルゼンチン北部、パラグアイ南部などには、いくつもの伝道所が築かれ、共同体での生活が営まれていました。しかし、1767年にスペイン王カルロス3世が発した、アメリカ大陸からのイエズス会追放令によって、伝道所の共同体生活は崩壊しました。

アルゼンチンではヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレートなど4施設が登録されています。

ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス

登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)

ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノスは、アルゼンチンのサンタ・クルス州にある洞窟で文化遺産です。

「(多くの)手の洞窟」を意味する名前の通り、多くの手の跡が残された洞窟壁画が印象的です。。洞窟内に描かれた手形の洞窟壁画はテウェルチェ族の祖先に当たると思われる先住民族によって9000年ほど前から描かれたものです。

絵具には鉱物が使われており、それを吹き付けるのに使われた骨製のパイプが見つかっているため、年代が算定可能です。

コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群

登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群は、アルゼンチンのコルドバにあるかつてのイエズス会が入植の際に建造した集落跡で文化遺産です。

イエズス会伝道所には、南米最古の大学の一つであるコルドバ大学、モンセラ中等学校、教会、住居などが含まれています。そうした施設群を維持するために、イエズス会はコルドバ州に6つのエスタンシア(農園)を経営しました。

農村とその関連施設は1615年に始動しましたが、スペイン王カルロス3世が大陸からのイエズス会の退去命令を1767年に出したことで、放棄されました。

ケブラダ・デ・ウマウアカ

登録:2003年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅴ)

ケブラダ・デ・ウマウアカは、アルゼンチンにある河川浸食によって出来た深く狭い渓谷でで文化遺産です。

美しい景観や、植民地時代とそれ以前の時代の集落が、コージャ(アンデス高地に住む人々)の文化を伝えていることが評価されました。渓谷はパラグアイ川の支流の一つであるリオグランデにより形成されました。東部山脈地帯に位置しています。南北に延びており、北に行くほど標高は高くなります。スペイン侵略以前より、アンデス高地との交通の要所であったと思われます。

この谷には、荒漠とした見事な景観があり、南北に点在する文化的に貴重な遺産が残されています。七色の丘、プルママルカ はその代表的な例です。

カパック・ニャン アンデスの道

登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

カパック・ニャン アンデスの道は、アルゼンチンを含む6か国にまたがるインカ帝国が整備した道路網で文化遺産です。

インカの最盛期には、現在のペルー、ボリビアを中心としてチリ、アルゼンチン、エクアドル、コロンビアまで敷設されていました。ケチュア語のカパック・ニャン とは「王の道」という意味です。

カパック・ニャンは、インカ帝国が支配した海岸砂漠地帯とアンデス高山地帯を東西南北につなぐ道路網でその距離は一説では6万キロにも達するといいます。インカ・トレイルという名がついていますが、インカ帝国が存在するよりも前から既にあり、大きく広げたのがインカだったという説が有力です。

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、アルゼンチンにある文化遺産です。

20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群。その中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産リストに登録した物件です。世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする7ヶ国に残る建築群が対象となっており、
大陸を跨ぐ初の世界遺産登録となりました。

アルゼンチンで登録されたクルチェット邸は、アルゼンチンのブエノスアイレス州の州都ラ・プラタに建てられた邸宅です。住宅密集地の、広いとはいえない敷地でアルゼンチンの暑い気候に対応させるため、ブリーズ・ソレイユ(日除け格子)に工夫を凝らし、陰が出来る中庭の周囲に建物をU字型に配置する地元特有のスタイルを取り入れた4階建てにするなどの配慮が行なわれています。

ロス・グラシアレス国立公園

登録:1981年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)

ペリト・モレノ氷河

ロス・グラシアレス国立公園は、アルゼンチンのサンタクルス州に存在する国立公園で自然遺産です。

ロス・グラシアレス国立公園は、アンデス山脈の南端パタゴニアに位置し、氷床としては南極、グリーンランドに次ぐ、地球上で第3位の面積を持つ南パタゴニア氷原および氷河群があります。

長い時間圧縮されたことによって空気をほとんど含まなくなった透明な氷は、波長の長い赤の光を吸収するため、氷を透過した光は青くなります。そのためロス・グラシアレスの氷河は青く見えます。有名なところではペリト・モレノ氷河などがあります。

イグアス国立公園

登録:1984年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

イグアス

イグアス国立公園は、アルゼンチンのイグアスの滝と周辺の亜熱帯の密林を対象とする自然遺産です。

公園の動物相には絶滅危惧種も含まれ、オセロット、ジャガー、アメリカバク、アリクイ類、森林性の猛禽類、オオハシ類、ホウカンチョウ科、 クチビロカイマン、ハナグマ類(ハナグマ属、ヤマハナグマ属)や、多岐にわたる蝶などが生息しています。

ブラジルのイグアス国立公園とは別に独立して登録されています。

バルデス半島

登録:1999年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

バルデス半島は、アルゼンチンのチュブ州にある半島でで自然遺産です。

気候の特色に加え、塩湖が多い地形のせいで植生はまばらですが、それらの植物が、パタゴニア地方に特有の豊かとはいえない動物相、つまりはパタゴニアウサギ、グアナコ、チコハイイロギツネ、スカンクなどを育んでいます。これに対し、海岸で暮らす海棲動物の種類は、多様でかつ豊かです。

一見すると環境は不毛で陰鬱なようですが、海岸線は多くの動物たちをひきつけており、それが観光客のみでなく専門家たちも驚嘆させてやまない優れた生態系を作り上げています。

イスキグアラスト/タランパヤ自然公園群

登録:2000年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)

イスキグアラスト/タランパヤ自然公園群は、アルゼンチン北西部にあるイスチグアラスト州立公園とタランパジャ国立公園から構成される自然遺産です。

この地域には三畳紀の陸上の堆積物が広く露出し、最初期の恐竜を含めた当時の爬虫類の化石が多産します。

イスチグアラスト州立公園内にはイスチグアラスト累層と呼ばれる三畳紀後期の地層が分布しています。この地層からは世界最古の恐竜や当時の陸上爬虫類の化石が産出されます。

タランパジャ国立公園は砂漠気候に属するために気温の日較差が激しく、雨季である夏には降水量が多くなります。本公園内では古生物学的・考古学的に重要な発見が数多くなされました。

ロス・アレルセス国立公園

登録:2017年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

ロス・アレルセス国立公園は、アルゼンチンにある国立公園で自然遺産です。

公園の西側の境界はチリとの国境と一致しています。公園内に連なって存在する氷河が、モレーン、カール、澄んだ湖などの、この地域における特徴的な景観を作り出しています。植生は温帯林の深い森が支配的であるものの、岩場の多いアンデス山脈の高地では草地に取って代わられています。

公園内における非常に独特で象徴的な存在は、パタゴニアヒバの森林です。世界的に絶滅の危機に瀕しているパタゴニアヒバは、世界で2番目に長い寿命(3,600年以上)を持つ樹種です。公園内のパタゴニアヒバの森林は非常に優れた保存状態にあります。この特性は、ほとんど手付かずの状態で残る最後の地域の一つとなっているパタゴニアの森林地帯の保護にとって極めて重要であり、動植物の固有種および絶滅危惧種の集団にとって貴重な生息地となっています。

まとめ

アルゼンチンの世界遺産を簡単にまとめてみました。自然がいい感じですね。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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