こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】ブラジル
122ヶ国目はブラジル。2021年8月現在、世界遺産23件(文化遺産15件、自然遺産7件、複合遺産1件)です。
ブラジルといえばペレ、ジーコ、ロナウド、ネイマールなどなど。やはりサッカーの印象強し。
それではブラジルの世界遺産を見ていきましょう。
パンプーリャの近代建築群
登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)
パンプーリャの近代建築群は、ブラジルにある人造湖周辺に形成された庭園都市の建造物群で文化遺産です。
パンプーリャ湖周辺の建造物群は、のちにブラジル大統領となるベロオリゾンテ市長ジュセリーノ・クビチェックが、若き建築家オスカー・ニーマイヤーを招聘して建造させたものです。
ニーマイヤーは著名な建築家やロバート・ブール・マルクスなど芸術家達とともに、現在ではブラジル最初期かつ最も顕著な例とされるモダニズム建築を手がけました。
ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡
登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅵ)
ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにある19世紀の港湾の遺跡にある都市でで文化遺産です。
ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡は、1811年以降にアフリカから南アメリカに上陸した奴隷の荷揚げ地として建造された石造りの港の姿を残しています。推定90万人のアフリカ人がヴァロンゴ埠頭を通して南アメリカに入ったとされています。
遺跡は時代によっていくつかの層で形成されており、最下層のペ・デ・モレク様式の舗装がヴァロンゴ埠頭の本来の姿と考えられています。ヴァロンゴ埠頭はアフリカ奴隷がアメリカ大陸に到着したことを示す最も重要な物証です。
ロバート・ブール・マルクス記念遺産
登録:2021年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
ロバート・ブール・マルクス記念遺産は、ブラジルにある環境デザイナー/造園芸術家ロバート・ブール・マルクスの自宅だった建物や庭、熱帯植物等の一連の遺産群で文化遺産です。
ロバート・ブール・マルクスは、ドイツ系ブラジル人の造園家、環境デザイナー(ランドスケープアーキテクト)です。
3,500種の熱帯・亜熱帯植物がマングローブや大西洋岸森林と調和しており、世界遺産に登録された初の近代的熱帯庭園となりました。また、ロバート・ブール・マルクスは同じくブラジルの世界遺産「パンプーリャの近代建築群」の製作にも寄与しています。
イグアス国立公園
登録:1986年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)
イグアス国立公園は、ブラジルにある国立公園でで自然遺産です。
イグアスの滝があることで知られていますが、滝はアルゼンチンにもまたがっているので、アルゼンチン国内にも「イグアス国立公園」が存在します。特に鳥類などの野生生物が多く生息し、5種の森林と生物系が同じ国立公園内に同居する世界的にも珍しい場所になっています。アルゼンチンの「イグアス国立公園」とは別物件として登録されています。
コスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群
登録:1999年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)
コスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群は、ブラジルにある8つの自然保護区を対象とする自然遺産です。
単位面積あたりで見た時の樹木の種の多様性は、世界屈指のもので、多様な熱帯林が広がっています。この地域に多く見られるブラジルボクの木は、ブラジルの国名の由来です。そのほか、アッサイヤシ、 ブラジルゾウゲヤシなども見られ、海岸部にはマングローブなども生育しています。
動物はタテガミナマケモノ、ホソオヤマアラシ、ジャガーなどが生息しています。
大西洋岸森林南東部の保護区群
登録:1999年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)
大西洋岸森林南東部の保護区群は、ブラジルの大西洋岸森林の25の保護区群で自然遺産です。
核心地域だけでおよそ47万haにもなる広大な熱帯雨林地区ですが、本来の原生林の8%でしかありません。人類の開発の歴史によってその多くが失われてしまったことから、残されている熱帯雨林の豊かな動物相・植物相を守ることを目的として、世界遺産に登録されました。
マメ科、トウダイグサ科、クスノキ科、フトモモ科などの森林が残っています。
中央アマゾン保全地域群
登録:2000年(自然遺産)、2003年拡張 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)
中央アマゾン保全地域群は、ブラジルにある国立公園で自然遺産です。
2000年当初はジャウー国立公園が登録され、2003年にアミラウア保護区とアマナ保護区まで追加されましたが、これらのエリアはアマゾンの熱帯雨林の全体の1%にも及ばない面積となっています。
パンタナル自然保護地域
登録:2000年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)
パンタナル自然保護地域は、ブラジルにある世界最大級の熱帯性湿地で自然遺産です。
パンタナルの名前の由来は、ポルトガル語の pantano(沼地)です。水文学、地質学、生態学の側面においてパンタナールは特異な性質を持っています。1982年のRADAMBRASILにおいて、パンタナル地域には12種類の生態系が存在していると定義されています。雨季の間、パンタナルの80%以上が水没し、地球上で最も水量が多い平原となります。
セラード保護地域:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園
登録:2001年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)
セラード保護地域:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園は、ブラジルにある国立公園で自然遺産です。
ヴェアデイロス平原国立公園は、地球上で最古の岩石形成地帯の1つです。水晶が産出され、かつては、ここの水晶はイギリスと日本に産業用に輸出されていました。水晶を含むために、セラードの土壌は肥沃であり、牧草地としても最適な場所となっています。
エマス国立公園では、典型的なセラードの生態系を見ることが可能です。40℃を超える暑さと厳しい乾燥の為、生育できる植物は限られ、ほとんどがイネ科の草です。灌木が多いサヴァンナが広がり、そこはシロアリの巣となっていることが多いです。また、オオアリクイ、タテガミオオカミ、アメリカ・レア、アルマジロをはじめとする多くの野生動物を観察することが可能です。
ブラジルの大西洋上の島々:フェルナンド・デ・ノローニャ諸島とロカス環礁の保護区群
登録:2001年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)
ブラジルの大西洋上の島々:フェルナンド・デ・ノローニャ諸島とロカス環礁の保護区群は、ブラジルに属する大西洋上の島々で自然遺産です。
環境保全の観点から一般人の立ち入りは禁止されています。また以前は本土とは慣れたその地理的条件から流刑地として使用されていました。透明度の高い海はダイバーの憧れの的として、イルカの群れを眺めるツアーなど豊かな観光資源に恵まれています。
ロカス環礁は、灯台島と墓地島の二島があり、絶離された島々の特異な生態系が研究の対象となっています。
パラチーとグランデ島の文化および生物多様性
登録:2019年(複合遺産) 登録基準:(ⅴ)、(ⅹ)
パラチーとグランデ島の文化および生物多様性は、ブラジルにある町と広場で文化遺産です。
パラチーは「黄金の道」と呼ばれる、オウロ・プレットで採掘した金をヨーロッパへと送り出すための港として栄えましたが、そこでは多くの黒人奴隷が連れてこられていたことも忘れてはいけません。ここで見られる霊長類などの生物多様性と18〜19世紀の風情残る港町が評価され、文化的景観としての登録となりました。
まとめ
ブラジルの世界遺産を簡単にまとめてみました。いろいろあっていい感じです。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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