【世界遺産を巡る旅】チリ、ボリビア

チリ

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】チリ

126ヶ国目はチリ。2021年11月現在、世界遺産7件(文化遺産7件)です。

チリといえば細長い国。いろいろ見所も多くて興味深い。

それではチリの世界遺産を見ていきましょう。

ラパ・ヌイ国立公園

登録:1995年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅴ)

モアイ

ラパ・ヌイ国立公園は、チリのイースター島にある国立公園で文化遺産です。

ラパ・ヌイは、先住民の言葉で大きい島という意味です。イースター島に残るモアイ像が有名。モアイは約900体が残っていますがその殆どは、16世紀から17世紀に起きた部族抗争で破壊されてしまいました。7世紀から1,000年にわたって作られたモアイ像は部族の長の姿を表したのだと云われています。モアイ以外にも、洞窟内の壁画や住居跡などラパ・ヌイ文化を示すものも含まれています。

チロエの教会群

登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)

チロエ

チロエの教会群は、チリのチロエ島にある木造の教会堂(聖堂)群で文化遺産です。

18世紀から19世紀の間にかけて建設され、159棟が現存しています。イエズス会の教会として建設され、その建築様式は、ゴシック建築やバロック建築などのヨーロッパの様式と地元の様式が混ざり合ったチロエ様式が特色です。

チロエ様式とは、主にチロエ島周辺に見られる独特の建築様式です。チロエは、島という性質上チリ本土から孤立していることと、島では本土と異なる資材が手に入ることから、典型的なスペインのコロニアル様式とは多くの点で異なった独特の建築様式が生まれました。

バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み

登録:2003年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)

バルパライソ

バルパライソの海港都市とその歴史的な町並みは、チリにある太平洋に面した都市で文化遺産です。

地名は日本語に訳すと「天国の谷」を意味しています。バルパライソは急な斜面に多数の建築物、家屋が立ち並ぶ町並みに特徴があります。

多くの移民が訪れたことにより、建築物には、欧州の様々な国の様式が組み込まれ、バルパライソは他のチリの都市よりも多様な建築物を有するようになりました。

ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群

登録:2005年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群は、チリ北部にある硝石精錬所群の遺跡でで文化遺産です。

この一帯は硝石が産出するため、19世紀後半から多くの硝石工場が建設され、200以上の硝石工場が出現しました。硝石は火薬や化学肥料の原料になる重要な鉱物資源で、アメリカからヨーロッパまで世界中に輸出されることになりました。

そして町は好景気で賑わい、ヨーロッパ風の洒落た建物が建ち並ぶことになりますが、20世紀初頭に合成硝酸が登場すると勢いは衰え、1950年代半ばに鉱山が閉鎖、人々は町を去っていきゴーストタウンとなってしまいました。

建物が脆弱な木造であるという構造上の問題や地震の影響などから危機遺産にも登録されました(2005~2019)。

スウェルの鉱山都市

登録:2006年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)

スウェルの鉱山都市は、チリにある定住者のいなくなった鉱山都市で文化遺産です。

1918年には既に14,000人もの人が暮らす鉱山町となり、世界屈指の銅鉱脈を持つ鉱山として活気があふれました。しかし、1977年に規模を縮小することになり、会社はそこで暮らしていた家族達を別の場所に移し、採掘拠点を解体し始めました。

スウェルは、階段の町としても知られています。斜面に建てられた町のため、通常の道路が存在しません。しかし、各世帯と採掘拠点を結ぶ列車は存在しました。

カパック・ニャン アンデスの道

登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

カパック・ニャン アンデスの道は、チリを含む6か国にまたがるインカ帝国が整備した道路網で文化遺産です。

インカの最盛期には、現在のペルー、ボリビアを中心としてチリ、アルゼンチン、エクアドル、コロンビアまで敷設されていました。ケチュア語のカパック・ニャン とは「王の道」という意味です。

カパック・ニャンは、インカ帝国が支配した海岸砂漠地帯とアンデス高山地帯を東西南北につなぐ道路網でその距離は一説では6万キロにも達するといいます。インカ・トレイルという名がついていますが、インカ帝国が存在するよりも前から既にあり、大きく広げたのがインカだったという説が有力です。

アリカ・イ・パリナコータ州におけるチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法

登録:2021年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)

アリカ・イ・パリナコータ州におけるチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法は、チリにおけるミイラ製造の伝統、そしてその地の集落文化遺産です。

紀元前5450年から890年の間にアタカマ砂漠の乾燥した北海岸周辺に見られる、いわゆるチンチョーロ文化が遺した死者供養の独特な風習・文化に焦点が当てられています。この地では遺体を人工的に再構成し組み立て直したミイラを製造していたとされています。

【世界遺産を巡る旅】ボリビア

127ヶ国目はボリビア。2021年11月現在、世界遺産7件(文化遺産6件、自然遺産1件)です。

ボリビアといえば国自体はあまり知られていなくても、ウユニはかなり有名ですね。他にもいろいろあります。

それではボリビアの世界遺産を見ていきましょう。

ポトシ市街

登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ポトシ市街は、ボリビアの南部にある都市で文化遺産です。

町は1546年に鉱山町として設立されました。人口も一時は20万人を数えた。労働力としてアフリカ人奴隷も連れてこられています。スペイン統治時代に金・銀を多く産出する鉱山が開発され、45,000tの銀などを産出しましたが、19世紀にはすっかり枯渇してしまいました。

銀の枯渇に加え、19世紀初頭の独立に伴う戦乱で、荒廃が進み、その後、19世紀末からは錫が大量に採掘されるようになり鉱山の活気も復活しましたが、現在では錫もほぼ枯渇しています。しかし、現在も主に手掘りで作業を続けている坑夫がいます。

1987年、セロ・リコ銀山を含め、他の構造物とともに世界遺産に登録されました。奴隷制度の象徴として、負の世界遺産にも数えられています。

チキトスのイエズス会伝道所群

登録:1990年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)

チキトスのイエズス会伝道所群は、ボリビアにあるイエズス会によって建造された伝道用の集落群で文化遺産です。

スペインがボリビアを入植したときには、様々な会派の修道士たちが、12使徒になぞらえうる新大陸の伝道活動に参加しました。伝道所の建設に熱心だったのは、イエズス会とフランシスコ会です。イエズス会士たちによって建てられた施設群は、特にチキトス地方の人々の歴史にとって、逸することの出来ない足跡を残しています。

スイス人のイエズス会宣教師マルティン・シュミットは、建築家でもあり音楽家でもあった人物で、「混血の」バロック様式で建てられた伝道所の大変美しい聖堂群は、彼に多くを負っています。

古都スクレ

登録:1991年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)

古都スクレは、ボリビアの憲法上の首都で文化遺産です。

1538年9月29日にスペイン人コンキスタドールのフランシスコ・ピサロの指示によってペドロ・デ・アンスレスが設立しました。

ボリビア独立時の調印が行なわれた場所で、今も16世紀に建造されて以来蓄積されてきたコロニアル様式の古い町並みが残っています。白く美しい建物が多いため、「白の街」と呼ばれることもあります。

サマイパタの砦

登録:1998年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)

サマイパタの砦は、ボリビアのサンタ・クルス県にある遺跡で文化遺産です。

サマイパタの砦は近隣のサマイパタの町の人々に使われていました。 砦と呼ばれていますが、実際には軍事拠点ではなく、コロンブス到達以前の宗教的な遺跡です。建造した先住民族は特定されていません。

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

ティワナク

ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地は、ボリビアにあるプレ・インカ期の遺跡で文化遺産です。

インカ帝国誕生の遙か昔、600年以上にわたり繁栄したティワナク文化。その中心となったのがティワナクです。現在、遺跡は一部復元されていますが、そのほとんどが徹底的に壊されており、また風化も激しいため、昔日の面影はほとんど残っていません。

カパック・ニャン アンデスの道

登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

カパック・ニャン アンデスの道は、ボリビアを含む6か国にまたがるインカ帝国が整備した道路網で文化遺産です。

インカの最盛期には、現在のペルー、ボリビアを中心としてチリ、アルゼンチン、エクアドル、コロンビアまで敷設されていました。ケチュア語のカパック・ニャン とは「王の道」という意味です。

カパック・ニャンは、インカ帝国が支配した海岸砂漠地帯とアンデス高山地帯を東西南北につなぐ道路網でその距離は一説では6万キロにも達するといいます。インカ・トレイルという名がついていますが、インカ帝国が存在するよりも前から既にあり、大きく広げたのがインカだったという説が有力です。

ノエル・ケンプ・メルカード国立公園

登録:2000年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

ノエル・ケンプ・メルカード国立公園は、ボリビアにある国立公園で自然遺産です。

非常に多様でユニークな動植物のコミュニティが出来上がっています。公園の植物相は非常に多様でかつ豊富です。維管束植物だけで4000種は下らないと見積もられています。動物種は139種の哺乳類が確認されています。ジャガー、ピューマ、アメリカバクのほか、ヤブイヌ、タテガミオオカミ、アマゾンカワイルカ、オオカワウソなどのような希少種もいます。

まとめ

チリ、ボリビアの世界遺産を簡単にまとめてみました。いろいろあっていい感じですね。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

コメント