【世界遺産を巡る旅】トルコ後編

トルコ

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】トルコ後編

37ヶ国目はトルコ。2021年5月現在、世界遺産18件(文化遺産16件、複合遺産2件)です。

トルコ料理は世界三大料理の一つ。観光するところも多いけど、料理を楽しむ、食べ歩きなんかもいいですね。

それではトルコの世界遺産を見ていきましょう。

トロイの考古遺跡

登録:1998年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅵ)

トロイの考古遺跡は、トルコにある遺跡で文化遺産です。

ドイツの実業家ハインリッヒ・シュリーマンが1870年から3年を費やして掘り当てた遺跡です。それまでは神話上の都市と考えられていました。トロイ遺跡では紀元前3000年ごろに始まる初期青銅器時代から、紀元前350~400年頃のローマ時代まで、9層にわたり積み重なる都市の遺構が発見されました。

トロイ戦争が史実として、その遺構に推定されるのは、第7層の遺構ですが、シュリーマンはやみくもに掘ったため、第7層の遺構は大部分がそこなわれ考証が困難になりました。

セリミエ・モスクとその社会的複合施設群

登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)

セリミエ・モスク

セリミエ・モスクとその社会的複合施設群は、トルコのエディルネにあるオスマン帝国時代に建設されたモスクの1つで文化遺産です。

皇帝セリム2世の命で、建築家ミマール・スィナンが1568年から1574年に建設。スィナン自身が最高作としており、イスラーム建築の最高到達点の1つとされています。

周囲のキュッリイェと呼ばれる施設にはマドラサと呼ばれるイスラム教の神学校、病院、図書館、市場、時計棟、中庭などがある複合施設になっています。

チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡

登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡は、トルコのコンヤ近郊にある新石器時代から金石併用時代の遺跡で文化遺産です。

最下層は、紀元前7500年にさかのぼると考えられ、遺跡の規模や複雑な構造から世界最古の都市遺跡と称されることもあります。東西に二つの丘があり、そこに18層にもなる新石器時代のの住居跡の堆積が見られます。

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズク

登録:2014年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

オスマン帝国発祥の地ブルサとジュマルクズクは、トルコ北西部の都市や村で文化遺産です。

オスマン帝国の都市部と農村部からなる都市計画を象徴する遺産です。ブルサは14世紀初頭、セルジュク朝から奪い、勢力拡大したオスマン朝により最初の首都となりました。オスマン帝国発祥の土地となっています。

ジュマルクズクはプルサ郊外の村で、ブルサの東約10キロメートルのところにある旧市街です。伝統的な家並みが残っていることで知られています。

ペルガモンとその重層的な文化的景観

登録:2014年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ペルガモン

ペルガモンとその重層的な文化的景観は、トルコのミュシア地方にある古代都市で文化遺産です。

紀元前3世紀に、ギリシャ人のアッタロス朝の首都として建設されました。ヨーロッパと中東を結ぶエーゲ海域という古代世界の心臓部に位置したため、文化、科学、政治の中心地として発展し、ヘレニズム、ローマ、ビザンティン、オスマン帝国の各文化の融合が見られます。

城壁に囲まれた広大な傾斜地に、ゼウスの大祭壇やアテナ神殿、、丘陵の傾斜面を利用して造られた円形劇場などがあり、紀元前4世紀から紀元4世紀までの長きにわたって使用された総合医療施設である「アスクレピオン」の遺跡も見事に保存されています。

エフェソス

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

セルシウス図書館

エフェソスは、トルコ西部の小アジアの古代都市で文化遺産です。

トルコ西部のエーゲ海沿岸に紀元前11世紀頃、イオニア人が建設したこの港湾都市は貿易により発展し、ローマ支配下後はアジア州の州都として大いに栄えました。アレキサンドリア、ペルガモンと肩を並べるセルシウス図書館の遺構や。保存状態の良い大劇場などが残っています。

古典期のエフェソスはアルテミス崇拝で著名でした。哲学者ヘラクレイトスはこの町の出身です。

ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)

ディヤルバクル城塞とヘヴセル庭園の文化的景観は、トルコ最大の都市イスタンブールの旧市街で文化遺産です。

古代ローマ時代に築かれ、時代ごとに様々な修繕が行われてきたディヤルバクルの城壁は、万里の長城に次いで世界第2位の長さと言われています。

ヘレニズム期から現代に至るまで、時代ごとに重要な都市であり続けた歴史が刻まれています。旧市街を取り囲む城壁と、それに接するヘヴセル庭園が主な登録対象になっています。

アニの考古遺跡

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

アニ

アニの考古遺跡は、トルコのカルス県にあるアルメニア人によって中世に建設されたシルクロードの商業都市で文化遺産です。

アニは、古代よりシルクロードの要塞として、また10世紀頃にはアルメニア王国バグラト朝の首都として繁栄しました。アルメニア教会の中心地として、1000以上もの教会があったといわれています。

遺跡は住居、宗教的・軍事的建造物の集合体で、キリスト教やイスラム教の王朝によって、何世紀にもわたって築き上げられた中世都市の特徴をよく示しています。

アフロディシアス

登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

アフロディシアス

アフロディシアスは、トルコ南西部にある都市の遺跡で文化遺産です。

愛と美を司る女神アフロディーテに由来する都市で、紀元前2世紀から6世紀まで栄えた古代ギリシャ・ローマ時代において最も壮大な都市のひとつといわれています。

紀元前3世紀に築かれたアフロディーテ神殿とその1世紀後に築かれた都市からなっています。近隣には、大理石の採石場があり、街には多くの彫刻やレリーフがあり、芸術文化が栄えました。

ギョベクリ・テペ

登録:2018年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)

ギョベクリ・テペは、トルコのアナトリア南東部にある新石器時代の遺跡で文化遺産です。

新石器時代の考古遺跡で、遺丘の高さは15m、直径はおよそ300mにも及びます。放射性炭素年代測定による調査の結果、地球上で最古の高度な文明であるといわれていたメソポタミア文明よりも、7,000年も古い文明の遺跡であることが判明しました。

人間社会の発達の歴史の決定的な段階に対する理解を大きく変える可能性を秘めており、考古学上特に重要な発見と考えられています。

ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群

登録:1985年(複合遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅴ)、(ⅶ)

カッパドキア

ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群は、トルコのカッパドキア地方にある国立公園、奇岩群で複合遺産です。

世界に類を見ない奇岩群は、火山の噴火により堆積した凝灰岩や溶岩層が長い年月をかけて浸食されてできたものです。

4〜11世紀にかけて敬虔なキリスト教徒が造った岩窟教会が集まるギョレメの谷には、30以上の教会がギョレメ博物館として保存・公開されており、内部の鮮やかなフレスコ画が見事です。

パムッカレ (ヒエラポリス)

登録:1988年(複合遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅶ)

パムッカレ

パムッカレ (ヒエラポリス)は、トルコ西部・デニズリ県にある複合遺産です。

白い棚田の奇観は炭酸カルシウムを含んだ温泉が山肌を流れ落ち、長い年月をかけて沈積してできた100以上もの石灰棚が、昼間は空の色を反射して青く輝きます。

石灰棚の上に広がるヒエラポリスは紀元前190年にペルガモン王国の都市として建設され、ローマ帝国に征服されてからは温泉保養地として繁栄を極めました。

まとめ

トルコの世界遺産を簡単にまとめてみました。知らないものもたくさんありますね。行ったことあるところもあるので、それ以外を行ってみたい。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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