【世界遺産を巡る旅】メキシコ後編

メキシコ

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】メキシコ

149ヶ国目はメキシコ。2021年10月現在、世界遺産35件(文化遺産27件、自然遺産6件、複合遺産2件)です。

メキシコといえばタコス、テキーラ。美味しいものも多いですね。

それではメキシコの世界遺産を見ていきましょう。

オアハカ中央盆地にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟群

登録:2010年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)

オアハカ中央盆地にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟群は、メキシコのオアハカ州にある文化遺産です。

オアハカ盆地のギラ・ナキツ洞窟には、アメリカ大陸最古とされる植物の栽培跡が含まれており、付近に残るサポテカ文明期の考古遺跡ヤグルなどとともに、メソアメリカ文明の長期間に及ぶ生活様式の変化を伝えています。一帯には147の洞窟・岩陰遺跡が残り、ギラ・ナキツは古期、前8900年 – 前6700年のものとなっています。

パドレ・テンブレケ水道橋の水利システム

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)

パドレ・テンブレケ水道橋の水利システムは、メキシコにある16世紀の水道橋で文化遺産です。

フランシスコ会士のフランシスコ・デ・テンブレケの指導で17年を費やして建造された。アドベも駆使したこの水道橋は、最も高いところでは38mにもなり、ヨーロッパの水利技術の蓄積と、アメリカ大陸先住民の文化との優れた融合と評価されています。その建設には地元住民も協力し、建材にはアドベも用いられました。

シアン・カアン

登録:1987年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

シアン・カアンは、メキシコにある自然保護区で自然遺産です。

「シアン・カアン」はマヤ人の言葉で「天空の生まれた場所」を意味します。石灰質の洞窟の崩落して出来た窪地の泉、いわゆるセノーテが多く形成されており、マヤ人たちは生贄の儀式を行うのに用いていました。このため、生物圏保護区内には、マヤ文明の遺跡も残っています。

海岸線には、カリブ海大環礁に属しているサンゴ礁が広がり、この大環礁はベリーズ珊瑚礁保護区などにまで繋がっている大きなものとなっています。こうした特徴的な地形のそれぞれが様々な植物相や動物相を育んでいます。

エル・ビスカイノのクジラ保護区

登録:1993年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

エル・ビスカイノのクジラ保護区は、メキシコにあるバハ・カリフォルニア半島中央部に設定されている生物圏保護区で自然遺産です。

独特の砂漠の気候によって育まれた陸棲生物の固有種の豊富さや、コククジラの重要な繁殖地であることなどが特色です。この地の厳しい環境に適応した動物たちには、コヨーテ、齧歯目の動物、ウサギなどの夜行性の動物たちが含まれています。

それ以外の動物たちは、多肉植物からだけ水分を得ています。陸棲哺乳類の中で際立っているのが、地上最速の部類に属するプロングホーンです。また、定住している鳥や渡り鳥などが数十種確認されています。重要なものとしては、ミサゴ、サギ科、ウ科、カモメ科などである。海洋動物としては主役であるコククジラをはじめ、イルカ類やウミガメ科、キタゾウアザラシ、アシカなどが見られます。

カリフォルニア湾の島々と自然保護区群

登録:2005年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

カリフォルニア湾の島々と自然保護区群は、メキシコにあるカリフォルニア湾の島々や海域に設定された保護区群で自然遺産です。

半閉鎖性の湾内は海洋生物の宝庫となっており、湾内の島々は、アメリカオオアジサシ、オグロカモメなどの海鳥の繁殖場となっているほか、クジラ、イルカ、カリフォルニアアシカ、シャチ、ゾウアザラシなど海生哺乳動物が回遊しています。

カリフォルニア湾の固有種であるコガシラネズミイルカ絶滅の恐れを理由として危機遺産にも登録されています。

オオカバマダラ生物圏保護区

登録:2008年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)

オオカバマダラ

オオカバマダラ生物圏保護区は、メキシコにある生物圏保護区で自然遺産です。

蝶の一種であるオオカバマダラが越冬する際に暮らす地域の保護を主目的としています。

生物圏保護区内ではインフラストラクチャーに関する諸問題、とりわけ駐車場や商業地区でのごみ問題などを抱えてはいますが、とくにエル・ロサリオ保護地域では多くの改善も見られるようになっています。これらには保安員が巡視しているよく整備された歩道も含まれています。それらの歩道は水に浸っている場所では侵食されることを防ぐために石やコンクリートが使われています。

エル・ピナカテとアルタル大砂漠の生物圏保護区

登録:2013年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅹ)

エル・ピナカテとアルタル大砂漠の生物圏保護区は、メキシコにある生物圏保護区で自然遺産です。

北米大陸の砂漠で最も雄大で活動的なアルタル砂漠では、高さ200mもの砂丘がさまざまな形と色を見せます。ピナカテ火山ではマグマの水蒸気爆発によって生まれた10の爆裂火口、溶岩洞窟などが見られ、『地質学的、地形学的な実験室』とも呼ばれます。

この地の複雑な環境は、固有種や絶滅危惧種を含む多様な生物を育んでいる。また、約540種もの植物、44種のほ乳類、約200種の鳥類、約40種の爬虫類などの動植物が生息しています。

レビジャヒヘド諸島

登録:2016年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

レビジャヒヘド諸島は、メキシコにある諸島で自然遺産です。

レビジャヒヘド諸島は、メキシコ・バハカリフォルニア半島の南西・太平洋上に浮かぶ島々で、4つの火山島から構成されています。諸島を含む周辺約15万平方キロメートルはレビジャヒヘド国立公園としてメキシコ海軍によって保護されており、サメやザトウクジラ、オニイトマキエイ、イルカのほか魚や渡り鳥にとって重要な地域とされています。

カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林

登録:2002年(複合遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅸ)、(ⅹ)

カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林は、メキシコにあるカラクムル生物圏保護区の半分程度と、その地区内に残るカラクムル遺跡群で複合遺産です。

ティカルと並ぶ古典期最大級の都市であり、その紋章は蛇の頭で表現され、その旧名は、オシュテトウンと呼ばれていたこと、他の遺跡の碑文でも「蛇」王朝という強大な国の首都として記述されていたことが最近になり判明しています。

カラクムルにはメソアメリカで2番目に大きな森林が残されています。その生物相は非常に豊かで、メキシコの固有種の動物約800種の大半が、カラクムル一帯に棲息しています。

テワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境

登録:2018年(複合遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅹ)

テワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境は、メキシコにある複合遺産です。

世界的な生物多様性ホットスポットとして知られています。サボテン科の多彩性は特に顕著です。渓谷には柱状のサボテンや森林や絶滅のおそれのあるゴールデンイーグルなどが生息しています。またこの渓谷は大陸で最も古く、運河、井戸、水道橋、ダムなどの優れた水管理システムが残されています。

まとめ

メキシコの世界遺産を簡単にまとめてみました。いろいろあって興味深いですね。実際に訪れたいです。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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