【世界遺産を巡る旅】ロシア中編

ロシア

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】ロシア中編

41ヶ国目はロシア。2021年6月現在、世界遺産29件(文化遺産18件、自然遺産11件)です。

ロシアはまだ行ったことがないので行ってみたい。ウラジオストックなら近くていいかもしれませんね。そこからシベリア鉄道。いいですね。

それではロシアの世界遺産を見ていきましょう。

カザン・クレムリンの歴史的・建築的複合体

登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

カザン・クレムリン

カザン・クレムリンの歴史的・建築的複合体は、ロシアのタタールスタンの首都カザンにある城塞で文化遺産です。

11世紀初頭にヴォルガ・ブルガール人によって最初に建設されました。15世紀、カザンはカザン・ハン国の首都として繁栄しましたが、1552年、イワン雷帝の侵攻によって破壊されました。破壊された城塞の跡に再びクレムリンが築かれ、都市の発展とともに大城郭が形成されていきます。

カザンのクレムリンは聖堂とモスクが並び立ち、ロシア正教とイスラム教が共存している特異な存在です。

デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群

登録:2003年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群は、ロシア・ダゲスタン共和国にある都市で文化遺産です。

アレクサンドロスの門の伝説が残る都市であり、デルベントはロシア最古の都市と言われています。デルベントに残る城壁と監視塔の多くが、当時の姿を残しており、6世紀から残る二重の城壁の長さは約40㎞に及び300から400mの距離を置いて、平行に建設されました。

城壁の内部には6世紀に建設されたキリスト教のバジリカ、8世紀に建設されたモスク、15世紀に建設されたマドラサ、19世紀に建設されたアルメニア正教の教会が存在します。

ノヴォデヴィチ修道院の建造物群

登録:2004年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ノヴォデヴィチ修道院の建造物群は、モスクワにある正教会の修道院で文化遺産です。

モスクワにある正教会の修道院の中でも、有名な女子修道院の1つです。現在残っている修道院の建築物群は15の建物からなります。

6本の柱と3つのドーム屋根を持つスモレンスキクの生神女大聖堂は、1524年から1525年にかけて建設されたもので、モスクワ・バロック様式の傑作とされ、ロシア建築特有の中央の切妻屋根は、雷帝と呼ばれたイワン4世の治世に建設されたものです。

ヤロスラヴリの歴史地区

登録:2005年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅵ)

ヤロスラヴリ

ヤロスラヴリの歴史地区は、ロシア西部、ヤロスラヴリ州の州都で文化遺産です。

11世紀初頭、キエフ大公国のヤロスラフ1世によって建てられ、その後モンゴル帝国の支配を経て、ロシア帝国の支配下におかれました。

一番古い建物は、1506年から1516年にかけて建設された救世主修道院(スパスキー修道院)にある救世主顕栄聖堂(スパソ・プレオブラジェンスキー聖堂)です。他にも1750年に建てられたヴォルコフ劇場はロシアでも最古級の劇場です。

シュトルーヴェの測地弧

登録:2005年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅵ)

シュトルーヴェの測地弧は、ロシアの天文学者、フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェが中心となって、1816年から1855年に掛けて子午線弧長の三角測量のために設置された観測点群で文化遺産です。

これらの観測点群は、地球の大きさなどを正確に測る上で多大な貢献をしたものであり、当時設置された265か所の測量点のうち34か所が、世界遺産に登録されました。これは10ヶ国(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシア・エストニア・ラトビア・リトアニア・ベラルーシ・モルドバ・ウクライナ)にまたがる珍しいものです。

ボルガルの歴史的考古学的遺産群

登録:2014年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅵ)

ボルガルの歴史的考古学的遺産群は、ロシアのヴォルガ川とカマ川の合流点付近でかつて栄えたヴォルガ・ブルガール王国の首都ブルガールの遺跡で文化遺産です。

ヴォルガ・ブルガールは中世にイスラームを国教とした国家の中で最北にあたり、ボルガル遺跡は今も地域のムスリムの巡礼地となっています。

ステップロードを通る東西貿易の要衝でもあり、モスクと教会が混在していたり、建築様式が融合していたりと、さまざまな文化交流が見られます。

スヴィヤシュスクの町の島の生神女就寝大聖堂と修道院

登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

スヴィヤシュスクの町の島の生神女就寝大聖堂と修道院は、ロシアのタタールスタン共和国の島で文化遺産です。

16世紀にイワン雷帝がカザン攻略の兵站基地として作った島の要塞です。スヴィヤズスク島は聖母マリアを祀るキリスト教布教の拠点となった島で被昇天大聖堂(ウスペンスキー寺院)にある馬頭の聖クリストファーのイコンは宗教的にとても価値があります。

プスコフ建築派の聖堂群

登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)

プスコフ

プスコフ建築派の聖堂群は、ロシア北西部のヴェリーカヤ川のほとりにあるプスコフに点在する教会群で文化遺産です。

プスコフ建築派の聖堂群は、立方体形状・ドーム・張り出し屋根付きの玄関、鐘楼を特徴とし、最も古いものは12世紀に遡ります。教会と聖堂は庭園、外壁、フェンスを通じて自然環境と一体となっています。

ビザンツ様式とノヴゴロドの伝統に影響されたプスコフ建築派は15世紀と16世紀に最盛期を迎え、
ロシアでも最先端の建築様式として以後5世紀に渡りロシアの建築様式の発展に影響を与えました。

コミの原生林

登録:1995年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)

コミの原生林は、ロシアのコミ共和国内のウラル山脈北部に存在する原生林で自然遺産です。

ペコラ=イリチ自然保護区とユグド=ヴァ国立公園で構成され、多く見られる植物はシベリア種のトウヒ、モミ、カラマツなどで、最も目立つ部類の哺乳類は、トナカイ、クロテン、ミンク、ユキウサギなどです。違法な伐採や金の採鉱などが問題となっています。

バイカル湖

登録:1996年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅸ)、(ⅹ)

バイカル湖

バイカル湖は、ロシア南東部にある三日月型の湖で文化遺産です。

「シベリアの真珠」とも、ガラパゴス諸島と並ぶ「生物進化の博物館」とも称されています。バイカル湖は寒冷で栄養素に乏しいにもかかわらず、世界屈指の生物多様性を持つ場所となっています。チョウザメやバイカルアザラシなどが生息し、固有種が全体の70%を占めています。

まとめ

ロシアの世界遺産を簡単にまとめてみました。知らないものもたくさんありますね。ぜひ行ってみたいです。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

コメント