こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】カナダ
151ヶ国目はカナダ。2021年10月現在、世界遺産18件(文化遺産9件、自然遺産9件)です。
カナダといえば大自然なイメージ。過ごしやすそうだし留学や移住してもいいかも。
それではカナダの世界遺産を見ていきましょう。
ランス・オ・メドー国定史跡
登録:1978年(文化遺産) 登録基準:(ⅵ)
ランス・オ・メドー国定史跡は、カナダにある考古遺跡で文化遺産です。
1978年に初めて登録された世界遺産の一つです。
グリーンランド以外の北アメリカで、唯一ヴァイキングの入植地として確認されている遺跡です。長年にわたり考古学調査が行われており、コロンブスの北アメリカ到達から遡ること500年以上前の住居や道具などが出土しました。
居住地には北アメリカで最初にヨーロッパ人が作った構築物が含まれています。一般には、西暦1000年頃のヴァイキングの航海者レイフ・エイリクソンが到達したヴィンランドだと考えられています。
スカン・グアイ
登録:1981年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)
スカン・グアイは、カナダにある無人島で文化遺産です。
ハイダ族の芸術と村落址が残っており、歴史的に重要性が高いと評価されています。ここに暮らしていたハイダ族は、疫病により激減し、19世紀末には、アンソニー島は廃墟となりました。白人の入植が彼らに疫病をもたらしたのです。
ここにある、グアイ・ハアナス国立公園は、環境保全のため、年間の入園者を制限しています。現在では、住居跡、貝塚、生活の痕跡を残す洞窟、墓地などの遺跡が残っていますが、圧巻なのが、巨大なトーテムポール群です。
ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプ
登録:1981年(文化遺産) 登録基準:(ⅵ)
ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプは、カナダにある崖で文化遺産です。
バッファローの骨がなぜ崖下に堆積しているかといえば、この付近に住んでいた先住民であるブラックフット族が、崖の上にバッファローを追い詰めて、崖から突き落としてバッファローを仕留める狩猟を行っていたからです。
この様なバッファローの狩は、他の北アメリカの地域でも行われていたと考えられています。このヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプは、それらの中でも大規模で最も古く、紀元前3500年以上前から行われていたと考えられています。またこの猟は、ここで、19世紀まで続いていました。
ケベック歴史地区
登録:1985年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅵ)
ケベック歴史地区は、カナダのケベック・シティーにある旧市街で文化遺産です。
北米唯一の城郭都市として知られています。ケベックは17世紀初めにフランス人の入植者によって築かれました。そのためフランス様式の建物が多く残っています。
ケベックの旧市街は、崖の上の城壁に囲まれた政治や軍事の中心であるアッパー・タウンと、崖下の商業地や住宅地であるロワー・タウンに分かれています。
ルーネンバーグ旧市街
登録:1995年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)
ルーネンバーグ旧市街は、カナダにある港町で文化遺産です。
「北米で最も美しい」と言われるルーネンバーグには、赤や青、黄色のカラフルな家々が漁港に面して整然と建ち並びます。港町だったため、造船業も盛んでした。家々のカラフルさは、船用のペンキの余りで家を塗ったからなのだとか。
現在でもこの町のほとんどは18~19世紀に造られた木造住宅です。町中にノスタルジーがあふれています。この町の住宅に特徴的なのは、正面の大きな出窓。これは、長期の遠洋漁業の仕事に携わる夫の帰りを待ちわびる妻たちのために造られたのだそうです。
リドー運河
登録:2007年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)
リドー運河は、カナダにあるオタワ市とオンタリオ湖畔のキングストン市とを結ぶ運河で文化遺産です。
リドー運河は、北米で最も古くから使われている運河で、1832年に開通して以来、現在でも使われています。森林の豊かさで知られるカナダですが、このリドー運河も美しい湖をいくつか巡りながら、リドー川やカタラクイ川を縫っていきます。
グラン・プレの景観
登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅴ)、(ⅵ)
グラン・プレの景観は、カナダにある湿地と考古遺跡で文化遺産です。
堤防などを設けた木造の水路システムを利用した農地の発展を示す文化的景観です。このシステムは17世紀にアカディア人(フランス系入植者)が始めたもので、現在でも維持され続けています。
レッド・ベイのバスク人捕鯨基地
登録:2013年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
レッド・ベイのバスク人捕鯨基地は、カナダにある国定史跡で文化遺産です。
陸上および海底の遺跡には、16世紀におけるバスク人の捕鯨基地の様子がよく保存されています。水中文化財の引き揚げ作業が1978年から1984年まで行われ、当時使われていたガレオン船や捕鯨船が引き揚げられています。海底にも大量に堆積する鯨の骨があり、当時の繁栄ぶりを示すものです。サドル島には捕鯨船員たちの墓地や精錬所、複数の樽製造所なども残り、往時を偲ぶことができます。
ライティング=オン=ストーン/アイシナイピ
登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)
ライティング=オン=ストーン/アイシナイピは、カナダにある先住民ブラックフット族と自然が作り出した文化的景観で文化遺産です。
侵食された奇岩の柱、そして柱に施された岩絵彫刻などといった特徴的な景色と、その地に長く受け継がれてきた儀式・価値観などにいわゆる「文化的景観」が認められました。
ライティング・オン・ストーン州立公園には、1万年前にこの地に住んでいたアイシナイ(ブラックフット族)の人々の当時の暮らしについて描いた岩絵があります。先住民の定住地跡も残されています。
まとめ
カナダの世界遺産を簡単にまとめてみました。いろいろあって興味深いですね。実際に訪れたいです。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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