【世界遺産を巡る旅】オーストラリア後編

オーストラリア

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】オーストラリア

152ヶ国目はオーストラリア。2021年10月現在、世界遺産20件(文化遺産4件、自然遺産12件、複合遺産4件)です。

オーストラリアといえば留学とかワーホリに行く人も多いですよね。自分も行ってみたかった。

それではオーストラリアの世界遺産を見ていきましょう。

オーストラリアの哺乳類化石地域

登録:1994年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)、(ⅸ)

オーストラリアの哺乳類化石地域は、オーストラリアにある自然遺産です。

オーストラリアの哺乳類化石地域はクイーンズランド州のリヴァーズレーと南オーストラリア州のナラコーアテにある哺乳類の化石がある地区に分けられます。

リバーズレーの化石発見現場はローン・ヒル国立公園、ナラコーアテの現場はナラコーアテ・ケーブ国立公園に登録され保護されています。この両地域で発見される化石はオーストラリア大陸における哺乳類の進化を研究する上で非常に重要なものです。

ハード島とマクドナルド諸島

登録:1997年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)、(ⅸ)

ハード島とマクドナルド諸島は、オーストラリアのインド洋に浮かぶ無人島で自然遺産です。

1800年代に島々が発見され1853年11月25日キャプテン・ジョン・ハードによる発見がハード島、1854年1月4日キャプテン・ウイリアム・マクドナルドによる発見がマクドナルド島と命名されました。

その後はアメリカ人によるアザラシ漁でさかえましたが、1880年までに無人島となり保護の観点から禁漁地域に指定されています。ほかの大陸から隔離されているその環境から生物の進化や分化の過程の研究に適した場所として世界自然遺産に登録されました。

マッコーリー島

登録:1997年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)

マッコーリー島は、オーストラリア領の無人島で自然遺産です。

ペンギンの大規模繁殖地であり、島内では数種類のペンギンを抱える。またアザラシも数種抱えます。これらのペンギンやアザラシは20世紀初頭までに乱獲が行われ、その数が激減したが近年の保護活動によりある程度回復しました。

非常に雨が多く、世界の気象台統計データによると年間の降雨日が約307日と世界で最も多かったようです。

グレーター・ブルー・マウンテンズ地域

登録:2000年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

ブルー・マウンテンズ

グレーター・ブルー・マウンテンズ地域は、オーストラリアにあるブルー・マウンテンズ国立公園とその周辺の公園の総称で自然遺産です。

グレーター・ブルー・マウンテンズ地域は、91種ものユーカリが広範囲で自生する地域で、ここ以外には見られない非常に貴重な地域です。また、オーストラリア大陸が他の大陸と離れる前の痕跡を残しています。

気温が上昇するとユーカリに含まれる油が気化し空気中に広がり景観から反射する光の青のスペクトラムを相対的に良く通し、ブルーがかって見えることに由来します。

パーヌルル国立公園

登録:2003年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)

パーヌルル

パーヌルル国立公園は、オーストラリアにある国立公園で自然遺産です。

パーヌルル国立公園には、先住民アボリジニの言葉で「砂の岩」を意味する、バングルバングルとよばれるドーム状の岩山が並んでいます。これは、2千万年の歳月を経てできました。

バングルバングルの独特な横縞模様は、微生物によって変色した黒い粘土層と、鉄分を多く含んだオレンジ色の固い砂岩層が交互に折り重なってできたものです。

ニンガルー・コースト

登録:2011年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

ニンガルー・コーストは、オーストラリアのロード・ハウ島とその周辺の島の総称で自然遺産です。

このニンガルーコースト地域にあるニンガルーリーフには、リーフ(環礁)が数多くあります。その珊瑚礁は250km以上にもわたって広がっており、世界最大と言われるグレートバリアリーフにも負けないほどの美しさを誇ります。

ジンベイザメが一定の期間、生活を営んでいる場所であり、エコ・ツーリズムに関して、活発な議論が行われた場所として知られています。冬の間のニンガルー・リーフは、イルカ、ジュゴン、オニイトマキエイ、ザトウクジラが定期的に移動してくる場所ともなります。

カカドゥ国立公園

登録:1981年(複合遺産)、1987年、1992年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅵ)、(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

カカドゥ国立公園

カカドゥ国立公園は、オーストラリアにある国立公園で複合遺産です。

カカドゥ国立公園には先史時代から先住民族アボリジニの居住地域で、内陸部の岩場には『X線描法』という手法で描かれた、アボリジニ独特の岩面画が残されています。文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園です。

ウィランドラ湖群地域

登録:1988年(複合遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅷ)

ウィランドラ湖群地域は、オーストラリアにあるウィランドラ湖とその周辺の湖群の総称で複合遺産です。

ウィランドラ湖の周辺はオーストラリア大陸が他の大陸から分離する以前の痕跡をとどめる地帯です。また、3万年前のアボリジニの遺産が残されている文化的な側面も持っています。現在でも多くの研究者が発掘にあたっています。その他、人類以外にもゴンドワナ大陸時代のなごりの巨大有袋類や植物の化石なども見つかっています。

タスマニア原生地域

登録:1991年(複合遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)、(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅸ)、(ⅹ)

タスマニア

タスマニア原生地域は、オーストラリアのタスマニア島にある複合遺産です。

タスマニア原生地域はタスマニアデビルの分布域として有名です。タスマニアデビルはかつて家畜や家禽を襲う害獣とされ駆除されましたが、現在では保護されています。ほかにもウォンバットやカモノハシなど、多種多様なオーストラリア区独特の生物種、この島の固有種が生息することでも知られています。

海岸の地形は氷河によって削られた1万5000年前の玄武岩があり壮大な光景を醸し出しています。
また文化的遺産として、アボリジニのステンシル技法で書かれた壁画や、石器などが見つかっており、考古学的に非常に貴重な場所でもあります。

ウルル=カタ・ジュタ国立公園

登録:1987年(複合遺産)、1994年拡張 登録基準:(ⅴ)、(ⅵ)、(ⅶ)、(ⅷ)

ウルル

ウルル=カタ・ジュタ国立公園は、オーストラリアにある国立公園で複合遺産です。

地球のへそと呼ばれるウルル(エアーズロック)と、同じく岩石の山であるカタ・ジュタ(オルガ山)を有し、壮大な景観を有します。アボリジニの重要な聖地の1つでもあり、古来からのアボリジニの痕跡を随所に残す文化的な場所でもあります。公園はアナングと呼ばれるアボリジニの民族集団による所有地です。

セイキインコ、コシアカショウビン、チャイロハヤブサなど160種類の鳥類やトゲトカゲ、トゲホップマウスが生息しています。植物は「逆さま植物」という意味でマメ科のアップサイドダウンスプラウト、マツバボタンの一種のパラキーヤ、ヨーロッパから伝わりレンジャーの駆除対象となっているイヌナスビが自生しています。

まとめ

オーストラリアの世界遺産を簡単にまとめてみました。思っていたよりも自然遺産や複合遺産が多いですね。実際に訪れたいです。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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