【世界遺産を巡る旅】フィリピンと「世界遺産登録の条件」について学ぶ

フィリピン

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】フィリピン

7ヶ国目はフィリピン共和国。2021年5月現在、世界遺産6件(文化遺産3件、自然遺産3件)です。

日本からフィリピンへは、直行便で行けますね。首都マニラだけではなく、留学で人気のセブ島なども訪れる人は多いのではないでしょうか。

自分もセブ島に4週間留学していました。たくさんの島からなるフィリピン。島めぐりも面白いかも。観光客が訪れないような島もたくさんありそうですね。

それではフィリピンの世界遺産を見ていきましょう。

フィリピンのバロック様式教会群

登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

パオアイ

フィリピンのバロック様式教会群は、、フィリピンのルソン島、マニラ、パオアイなどの街ある教会で文化遺産です。

フィリピンがスペイン統治下にあった16世紀に建てられた4つの教会が世界遺産に登録されています。4つの教会ともヨーロッパのバロック建築の影響を受けた石造の教会ですが、要塞としての機能も合わせ持っていると言われています。

1571年に建築されたフィリピンで最古の教会である、マニラのサン・アグスチン教会やパオアイにあるサン・アグスチン教会、サンタ・マリアのアスンシオン教会、ミアガオのビリャヌエバ教会の4つです。

フィリピン・コルディリェーラの棚田群

登録:1995年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)

棚田

フィリピン・コルディリェーラの棚田群は、フィリピンのルソン島北部の中央山岳地帯にある文化遺産です。

天国へ昇る階段」とも言われている棚田。山岳民族のイフガオ族などが紀元前1000年~紀元前100年から造成しはじめたと言われており、ほとんどが手作業で行われていたようです。

棚田の規模としては世界最大とも言われていますが、人手不足や水の流れを無視した住居の建築も増えたことによる景観の維持が課題になり、結果的に危機遺産に登録されました。

ビガン歴史都市

登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

ビガン

ビガン歴史都市は、フィリピン、ルソン島の北部にあるビガンの街で文化遺産です。

1574年に建設され、16世紀からのスペインによる統治下で商業、貿易の拠点として栄えました。スペイン、中国、ラテンアメリカの影響を受けていると言われており、戦火を逃れた当時の街並みが残されています。

トゥバタハ岩礁海中公園

登録:1993年(自然遺産)、2009年(拡張) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

トゥバタハ岩礁海中公園は、フィリピン諸島の南西にあるパラワン島の東の岩礁と珊瑚礁を保護する目的で設置された海中公園で自然遺産です。

2つの岩礁と大きな珊瑚礁からなり、珊瑚礁は、東南アジア最大とも言われています。カツオドリや、海亀など海洋動植物の宝庫でもあります。

プエルト・プリンセサ地底河川国立公園

登録:1999年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

プエルト・プリンセサ地底河川国立公園は、フィリピン諸島の南西にあるパラワン島の洞窟内に流れる地下川を保護する目的で指定された国立公園で自然遺産です。

セント・ポール山地の鍾乳洞内を流れる川であり、この地下川の流れる鍾乳洞は海に繋がっています。このため地下川の下流部分は潮の干満の影響を受け、独特の生態系を有しています。

ハミギタン山域野生生物保護区

登録:2014年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

ハミギタン山域野生生物保護区は、フィリピン、東ダバオ州にある山で自然遺産です。

山と周辺地域は、標高75mから1637mまでの土壌や気候の変化に合わせて、多彩な野生生物の生息地になっており、その中には固有種や絶滅種を含む動植物が含まれています。

「世界遺産登録の条件」について学ぶ

ここでは世界遺産登録の条件について学んでいきます。世界遺産リストに記載されるには、いくつかの前提条件があります。

①遺産を保有する国が世界遺産条約の締約国であること
世界遺産に登録するためには、ユネスコの加盟国である必要はありませんが、世界遺産条約の締約国になる必要があります。

②遺産があらかじめ各国の暫定リストに記載されていること
締約国は世界遺産登録を目指す遺産を記載した暫定リストを作成し、世界遺産センターへの提出しないといけません。

③遺産を保有する締約国自身からの推薦であること
価値が明らかな遺産でも、保有国以外が推薦することはできません。例外は国際状況と保全状態を考慮してヨルダンが申請した「エルサレムの旧市街とその城壁群」のみです。

④遺産が不動産であること
世界遺産登録を目指す遺産は、土地や建物などの不動産である必要があります。

⑤遺産が保有国の法律などで保護されていること
遺産の保護・保全は保有国の義務、責任のため、各国の法律で守られている必要があります。

以上の前提条件を備えた遺産の中から、「普遍的な価値」があり、「真正性」や「完全性」が明らかで、登録基準の一つでも当てはまるものが世界遺産リストに記載されます。

まとめ

フィリピンの世界遺産を簡単にまとめてみました。フィリピン(セブ島)は過去に行った事ありますが、また行きたいですね。島を周りながら世界遺産巡りできたら最高です。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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