【世界遺産を巡る旅】ギリシャ後編

ギリシャ

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】ギリシャ後編

47ヶ国目はギリシャ。2021年7月現在、世界遺産18件(文化遺産16件、自然遺産2件)です。

ギリシャと言えばオリンピック発祥の地。もうすぐオリンピックですね。賛否両論ありますが、選手たちには気にせず頑張ってほしいものです。

それではギリシャの世界遺産を見ていきましょう。

ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院

登録:1990年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)

ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院は、ギリシャにある東ローマ帝国の時代に建設されたギリシャ正教3つの修道院で文化遺産です。

いずれもビザンティン時代中期に建設された修道院です。これらの修道院の中央聖堂(カトリコン)をはじめとする主要な建物は、中期ビザンティン建築に特徴的なスクィンチ式教会堂の形式で建てられています。

またギリシャ共和国において、11世紀に作成されたモザイクが残されているのはこの3つの修道院のみです。

サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿

登録:1992年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)

サモス島のピタゴリオとヘーラー神殿は、紀元前6世紀に栄えた都市国家サモスの往時の姿を伝える遺跡群で文化遺産です。

ピタゴリオはかつての都市国家サモスの中心都市で、紀元前6世紀に建造された突堤や市壁、さらに僭主ポリュクラテスの壮麗な宮殿跡などが出土しています。ヘーラー神殿(ヘライオン)は、ピタゴリオの西方6㎞の場所に残る神殿の遺跡群です。

サモス島はギリシア神話の女神ヘーラーの生まれた場所とされ、古くからヘーラー信仰が行われてきました。ヘーラー神殿は多くの建設段階が知られており、最初のものは紀元前750年頃に遡ります。

アイガイ(ヴェルギナ)の考古遺跡

登録:1996年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

アイガイ(ヴェルギナ)の考古遺跡は、ギリシャの中央マケドニア地方にある遺跡で文化遺産です。

アイガイの地に人が定住し始めたのは紀元前11世紀末頃からと推測されています。その当時の墳墓の副葬品からは南ギリシャとの交流が盛んだったことが読み取れます。紀元前650年頃に誕生したマケドニア王国の最初の根拠地としてアイガイは建設されました。

1977年マケドニア王ピリッポス2世の墓であるとされる黄金の納骨箱が発掘されました。この納骨箱に描かれている黄金の太陽はヴェルギナの星と呼ばれ、古代マケドニアの象徴とされています。

ミケーネとティリンスの古代遺跡群

登録:1988年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)

ミケーネ

ミケーネとティリンスの古代遺跡群は、ギリシャのペロポネソス半島にあるミケーネ文明の遺跡で文化遺産です。

ミケーネの遺跡は、獅子門、円形墳墓A、王室、アトレウスの墳墓が有名で、そのいずれも巨大な切り石を用いた建築です。ミノア文明のものに比べ、これらは非開放的で求心的、かつ重装備です。

ティリンスの絶頂期は紀元前1400年から紀元前1200年の間でした。最も注目に値するのは、宮殿、サイクロプ式の地下道で、それにホメロスに「強力に囲まれたるティリンス」」と添え名させた壁です。いくつかの言い伝えでは、ティリンスがヘラクレスの生地であるとされています。

神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟を含むパトモス島の歴史地区 (ホーラ)

登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

パトモス島

神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟を含むパトモス島の歴史地区 (ホーラ)は、ギリシャの小島パトモスの中心市街で文化遺産です。

1080年に、東ローマ帝国コムネノス王朝のアレクシオス1世は、正教会のクリストドゥーロスにパトモス島を下賜しました。これがきっかけとなり、1088年から丘の上に神学者聖ヨハネ修道院の建造が行われました。また黙示録の洞窟は、ホーラとスカラ(港)の間の斜面にある、聖ヨハネが啓示を受けたとされる洞窟です。

ホーラは丘の上に立つ神学者聖ヨハネ修道院を外敵から守るべく要塞化した町であり、この場所が正教会の重要な巡礼地となってきたことや、聖ヨハネが福音書や黙示録を執筆したことにまつわると伝えられる場所が残っていることなどが評価されました。

ケルキラ旧市街

登録:2007年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)

ケルキラ島

ケルキラ旧市街は、ギリシャ北西部のイオニア諸島・ケルキラ島にある都市で文化遺産です。

複数の城を持つこの都市は、「カストロポリス」(Kastropolis, 城塞都市)としても知られています。旧市街は要塞化とともに成長してきました。街路はあたかも迷宮のように、舗装された細い道が入り組んでいます。

ピリッポイの考古遺跡

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

ピリッポイの考古遺跡は、東マケドニア(現ギリシア領)にあった古代都市で文化遺産です。

ピリッポイは古代マケドニア王ピリッポス2世によって、タソス人の植民都市クレニデス(泉の意)があった場所に創建されました。ローマとビザンティンを結ぶエグナティア街道上に位置していたため、ヨーロッパとアジアを繋ぐ重要な要塞として発展し、劇場や寺院、広場などが建設されました。

ピリッポイは、パウロがキリスト教を伝導した場所であり、ヨーロッパで初めてキリスト教教会が設立された場所でもあります

アトス山

登録:1988年(複合遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅴ)、(ⅵ)、(ⅶ)

アトス山

アトス山は、ギリシャ北東部・エーゲ海に突き出したアトス半島の先端にそびえる標高2,033mの山で複合遺産です。

周辺は正教会の聖地となっており、「聖山」の名でも呼ばれています。アトス山周辺には現在20もの修道院が所在し、東方正教の一大中心地です。

ギリシャ共和国の領内ではありますが「聖山の修道院による自治国家」として大幅な自治が認められており、いわば「独立宗教国」ともいえる存在となっています。

メテオラ

登録:1988年(複合遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅴ)、(ⅶ)

メテオラ

メテオラは、ギリシア北西部・セサリア(テッサリア)地方北端の奇岩群とその上に建設された修道院共同体で文化遺産です。

メテオラの険しい地形は、俗世との関わりを断ち祈りと瞑想に生きるギリシア正教の修道士にとっては理想の環境と見なされ、9世紀には既に、この奇岩群に穿たれた洞穴や岩の裂け目に修道士が住み着いていました。

奇岩群は、6000万年前頃から海底に堆積した砂岩が隆起してできたものだと言われています。メテオラに修道院共同体が成立したのは、14世紀、セルビア王国がセサリア地方に勢力を拡大してくる時代であるといわれています。

まとめ

ギリシャの世界遺産を簡単にまとめてみました。歴史を感じますね。たくさんの島があるのでエーゲ海クルーズしつつ、島を巡るのも面白そうですね。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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