こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】ポルトガル
81ヶ国目はポルトガル。2021年8月現在、世界遺産17件(文化遺産16件、自然遺産1件)です。
ポルトガル行ったことないけどいつか行ってみたい。いろいろ見所多いですね。
それではポルトガルの世界遺産を見ていきましょう。
アルト・ドウロ・ワイン生産地域
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)
アルト・ドウロ・ワイン生産地域は、ポルトガルのワイン産地で文化遺産です。
自然環境を上手に生かしたブドウの段々畑で有名で、ここで産出されるワインは、ポート・ワインとして世界的に有名です。
かつてはドウロ川流域で生産されたワインがドウロ川を下って下流のポルトへと運ばれるという遠距離交易が盛んになり、無敵艦隊へ供給されるワインの需要が高まったこともあり、ドウロ川流域のワイン畑は拡張されると同時に、ワインの品質の高さは、この地域を有名にしました。
ギマランイスの歴史地区
登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)
ギマランイスの歴史地区は、ポルトガルの都市で文化遺産です。
ポルトガル王国初代国王アフォンソ1世が当地で誕生していることから、ポルトガル発祥の地、ポルトガル王国の発祥地と呼ばれています。
王国揺籃の地となったギマランイスには、その後、規模の大きい建造物が建ち並ぶようになりました。近代を迎える頃になると中世都市から近代都市へと変貌してゆきながら、しかし中心部だけは中世の街並みが維持され続けて今日に到ります。
歴史的建造物の中には14世紀に建てられた市民の家屋も含まれていますが、それらは1階が花崗岩、2階以上が木の枠組みで造られた伝統的建築物であり、今も人々が住まう現役の住宅です。
ピコ島のブドウ畑文化の景観
登録:2004年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)
ピコ島のブドウ畑文化の景観は、ポルトガルのアゾレス諸島にある島で文化遺産です。
島で伝統的に育てられているのは、乾燥に強いヴェルデ―リョという品種の白ブドウで、溶岩を積み上げた伝統的な石垣で風を除け、溶岩の割れ目に苗木を植えて地面にはわせています。
収穫は手作業で、果汁の絞り出しは足踏みで行なわれているため、濃厚な甘みが特徴のピコ・ワインで優れた品質で知られています。そのような15世紀以来続く伝統的なピコ島の農業景観が登録されました。
国境防衛都市エルヴァスとその要塞群
登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
国境防衛都市エルヴァスとその要塞群は、ポルトガルの都市エルヴァスの塁壁に囲まれた歴史地区と周辺の星型要塞などで文化遺産です。
エルヴァスの歴史は古代ローマ時代にまで遡りますが、世界遺産の登録対象となる防衛施設群などが形成されるのは、主に17世紀以降のことです。世界最大といわれる現在の塁壁で囲まれた防衛施設は1643年以降に建てられたものです。
スペインとの国境にも近い防衛堅固なエルヴァスの建造物群は、17世紀ヨーロッパの国際政治情勢と密接に結びつく軍事建築の発展を伝える物件として評価されています。
コインブラ大学-アルタとソフィア
登録:2013年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)
コインブラ大学-アルタとソフィアは、ポルトガルにあるコインブラ大学の建造物群で文化遺産です。
ポルトガルの古都コインブラは、特に16世紀以降、大学と密接に結びついて発展してきた都市であり、そのアルタ地区とソフィア地区には大学の歴史を刻んできた様々な建物が残っています。
この物件は、ポルトガル一国にとどまらず、ポルトガル海上帝国時代に植民地の大学群に与えた影響の大きさなども評価されました。
マフラの王家の建物‐宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園(タパダ)
登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
マフラの王家の建物‐宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園(タパダ)は、ポルトガルにある17世紀のポルトガル王国国王のジョアン5世が1711年に建設を開始した建造物群で文化遺産です。
印象的な四角形の建造物は国王と王妃の宮殿、ローマンバロック様式の王室礼拝堂、フランシスコ派修道院、36000冊の蔵書を誇る図書館を含んでいます。宮殿の中庭には幾何学模様の植栽がなされたセルク庭園が、後背部には広大な狩猟公園(タパダ)が広がっています。
マフラの王家の建物はジョアン5世による偉業のひとつで、ポルトガル帝国の威光を示すものです。世界遺産としては、ポルトガルにローマン/イタリアンバロックの建築と美術を導入し、マフラを偉大なイタリアンバロックの例にしたことが評価されました。
ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域
登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域は、ポルトガルのブラガにあるエスピーニョ山に広がる、巡礼のための聖堂群で文化遺産です。
エスピーニョ山山頂にあるボン・ジェスス教会を中心とした聖域で、プロテスタントに対抗するため16世紀のトリトレント公会議以降にカトリックにより築かれたサクロ・モンテのひとつです。
ボン・ジェズス教会に続く山の西斜面沿いに十字架の道(Via Crucis)が築かれ、その道沿いにキリストの受難をモチーフにした彫像を収めた礼拝堂が並んでいます。十字架の道は1784年から1811年にかけて整備されました。聖堂の白いファサードと正面に折り重なる階段、噴水はバロック様式で飾られています。
マデイラ島の照葉樹林
登録:1999年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)
マデイラ島の照葉樹林は、ポルトガルのマデイラ島に分布する照葉樹林原生林で自然遺産です。
氷期以前のヨーロッパにおける植生分布の典型として貴重です。太平洋周縁と異なり、氷河気候が卓越した中で照葉樹林がほとんど残らなかった大西洋周縁の照葉樹林原生林としても非常に重要です。このため正式には「遺存型照葉樹林」と呼ばれています。
まとめ
ポルトガルの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いですが、魅力的なものが多いですね。ゆっくり見て周りたいです。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
コメント