こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】クロアチア
54ヶ国目はクロアチア。2021年7月現在、世界遺産9件(文化遺産8件、自然遺産1件)です。
クロアチアといえばサッカー強豪国。有名な観光地もあり、行きたい国の一つですね。
それではクロアチアの世界遺産を見ていきましょう。
ドゥブロヴニク旧市街
登録:1979年(文化遺産)、1994年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)
ドゥブロヴニク旧市街は、クロアチアのアドリア海沿岸に位置する都市及び基礎自治体で文化遺産です。
ドゥブロヴニクは歴史的に海洋貿易によって栄えた都市で、巧みな外交術と豊富な富に支えられ15世紀から16世紀にかけてはとくに発展しました。旧市街は「アドリア海の真珠」とも謳われる美しい町並みを誇ります。
ドゥブロヴニク旧市街は「自由と自治」を守るために築かれた、堅固な城壁に囲まれています。城壁が造られ始めたのは7世紀ごろですが、現在見ることができる城壁は12世紀から17世紀にかけて造られたものです。
一時危機遺産にも登録されていました。
ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群
登録:1979年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群は、クロアチア南部にある都市で文化遺産です。
295年-305年、ディオクレティアヌス宮殿を造営されたことが都市の起源となったことが知られています。その宮殿が305年に皇帝の地位を退いた後、暮らしていた建造物であると言われています。
クロアチアのアドリア海沿岸では、最も有名でよく整っている建築的・文化的な遺産であり、地中海の宮殿、ひいてはヨーロッパや世界のものに目を移しても、その中で際立ったものといえます。
ポレッチ歴史地区にあるエウフラシウス聖堂の司教建造物群
登録:1997年(文化遺産)、2006年拡張 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
ポレッチ歴史地区にあるエウフラシウス聖堂の司教建造物群は、クロアチア、ポレッチにあるカトリック教会の聖堂建築群で文化遺産です。
聖堂から離れた祭器保管所、洗礼室、近接した大司教邸宅の鐘楼などを含む監督司教の複合施設で、この地域における初期ビザンティン美術の秀例の一つです。最も目をひく聖堂の呼び物はそのモザイクで、6世紀からのものです。世界でも優れたビザンティン芸術の一つだとされています。
エウフラシウス聖堂の始まりは、紀元後4世紀頃に、ポレッチに造られた礼拝堂であったと考えられており、それは、この地にもキリスト教が普及したことを示しています。
古都トロギル
登録:1997年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
古都トロギルは、クロアチアのアドリア海に面する港町で文化遺産です。
トロギルは2300年に亘って続く植民都市としての伝統で人々を魅了してきました。豊かな文化は古代ギリシャ、古代ローマ、ヴェネツィア共和国の影響から生み出された物です。トロギルには小さな島の中に宮殿、教会、塔が多数、そして要塞もあり、アドリア海沿岸のみならず中欧でももっとも保存状態のよいロマネスク=ゴシック建築群があります。
シベニクの聖ヤコブ大聖堂
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)
シベニクの聖ヤコブ大聖堂は、クロアチアのシベニクにあるカトリックの大聖堂で文化遺産です。
レンガや木の補助を全く使わず建てられた石造建築の教会としては、世界で一番大きいと言われています。
教会の建造は1402年に始まりましたが、建設計画はシベニクが市になった1298年からありました。1431年には当時の教会を現存する教会にする工事が始まり、数多くのヴェネツィアとこの地の職人たちがゴシック様式のものを建立しました。そのため、イタリア北部のゴシック様式やトスカーナ地方のルネサンス様式などが、建築様式として採用された宗教的建造部になっていると言われています。
スタリー・グラード平原
登録:2008年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅴ)
スタリー・グラード平原は、クロアチアのダルマチア地方のフヴァル島にある文化遺産です。
スタリー・グラードはクロアチア語で「古い町」を意味し、フヴァル島で最も古い集落であり、アドリア海の島々の中でも最古の集落の一つです。紀元前4年頃に作られた石造りの区画が残り、保存状態が良いことが評価されています。
中世墓碑ステチュツィの墓所群
登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)
中世墓碑ステチュツィの墓所群は、ボスニア・ヘルツェゴビナや中世にボスニア王国の領域であったクロアチア、モンテネグロ、セルビアとボスニア・ヘルツェゴビナの国境付近に散在する巨大な中世の墓碑で文化遺産です。
ステチュツィの特徴は墓碑に様々な装飾がモチーフにされていることですが、これらは今日でも謎が秘められています。墓碑には渦巻き状の物や連続したアーチ状の模様、ブドウの葉や実、太陽や三日月が表れています。
ボスニア・ヘルツェゴビナ国内ではおよそ6万が、クロアチアやセルビア、モンテネグロでは1万のステチュツィが発見されています。ステチュツィが現れ始めたのは11世紀のことで、これらがピークを迎えたのはオスマン帝国の支配により消える以前の14世紀や15世紀のことでした。ステチュツィの墓碑は中世のボスニア王国や当時異端とされていたボスニア教会に属していました。
16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール
登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マールは、かつてのヴェネツィア共和国領内に築かれた防衛施設群複合遺産です。
3カ国(イタリア、クロアチア、モンテネグロ)6箇所の防衛施設はヴェネツィア共和国の陸と海の防衛を果たすために、北はイタリアのロンバルディア地方から南は東部アドリア海沿岸に1000kmに渡って点在しています。
防衛施設群はヴェネツィア共和国の拡張と権威を保障し、火薬の登場による軍事技術と要塞設計に大変革をもたらしたことで、広くヨーロッパの要塞建築の模範となったことでも知られています。
プリトヴィツェ湖群国立公園
登録:1979年(自然遺産)、2000年拡張 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅸ)
プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチアの国立公園の1つで自然遺産です。
プリトヴィツェ国立公園は主にナラやトウヒ、モミなどからなる鬱蒼とした森林に覆われアルプスと地中海の植生が渾然となっています。特に植物群落の多様性が特筆に価するがそれは微気候のラインナップ、多様な土壌、標高差などによって生み出されています。
一帯は同時に動物種や鳥類に関しても際立った多様性を示しており、ヨーロッパ種のヒグマやオオカミ、ワシミミズク、ワイルドキャット、オオライチョウといった稀少な動物種が見られるほか、より一般的な動物種も多く棲息しています。鳥類は少なくとも126種が記録され、そのうち70種以上がこの湖群を繁殖地としています。
クロアチア紛争の影響で1992年から1997年まで危機遺産に登録されていました。
【世界遺産を巡る旅】スロベニア
55ヶ国目はスロベニア。2021年7月現在、世界遺産3件(文化遺産2件、自然遺産1件)です。
スロベニアも詳しくはないけど、結構見どころが多い国だと思います。行ってみたいですね。
それではスロベニアの世界遺産を見ていきましょう。
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群
登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、紀元前5000年頃から前500年頃までにアルプス山脈周辺で建設された杭上住居の遺跡群で文化遺産です。
スイス(56件)、イタリア(19件)、ドイツ(18件)、フランス(11件)、オーストリア(5件)、スロベニア(2件)の6か国111件の資産によって構成されています。
杭上住居は高床式の住居の一種で、湖や湿地に杭を立て、その上に住居が築かれました。湖上に立てた当初の理由は、外敵に対する警戒や、農業に適した土地を住宅地に割かなくてすむようにするなどの理由であったと考えられています。
水銀の遺産アルマデンとイドリヤ
登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
水銀の遺産アルマデンとイドリヤは、スペインのアルマデンとスロベニアのイドリヤにそれぞれ残る水銀鉱山と、それらに関連する旧市街や産業遺産群で文化遺産です。
アルマデンとイドリヤで産出された水銀は、かつて何世紀もの間、ラテンアメリカで産出される銀の精錬に不可欠の存在であり、ヨーロッパへの大量の銀流入を陰で支える役割を果たしました。現在残る町並みや施設群は、そうした鉱業の発展と大陸間交易の様子を今に伝えるものです。
シュコツィアン洞窟群
登録:1986年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)
シュコツィアン洞窟群は、スロベニア南部のクラス地方にある洞窟でで自然遺産です。
この地方は「カルスト地形」研究史上、世界的に最も知られた場所で、カルストの語源にもなっています。鍾乳石などがつくる特異な景観には、それぞれに合った名称が付けられています(ルドルフ大聖堂 – 石灰段丘、大広間、沈黙の洞窟など)。
シュコツィアン洞窟群のある一帯は、考古学的な出土品も豊富で、一万年以上前からこの地に人が住んでいたことを物語っています。見つかった遺跡は、青銅器時代末期から鉄器時代にかけて、ギリシャの影響を受ける形で、洞窟に寺院が作られていたことを示しています。
まとめ
クロアチア、スロベニアの世界遺産を簡単にまとめてみました。あまりなじみがない国々ですが一度は訪れてみたいですね。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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