【世界遺産を巡る旅】スイス

スイス

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】スイス

74ヶ国目はスイス。2021年8月現在、世界遺産12件(文化遺産9件、自然遺産3件)です。

スイスと言えば山、時計、ちょっと物価が高いってイメージ。アルプスの少女ハイジですね。

それではスイスの世界遺産を見ていきましょう。

ザンクト・ガレン修道院

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

ザンクト・ガレン修道院

ザンクト・ガレン修道院は、スイスのザンクト・ガレンにある中世以来の歴史を誇る修道院で文化遺産です。

アイルランドから来た聖ガルスが613年に設立したものが母体となっています。現在の建物は18世紀に建造されたものであって中世修道院の面影はないですが、バロック建築の傑作として評価されています。

また、かつて何世紀にもわたりベネディクト会の中心的修道院のひとつであったこの修道院の付属図書館には、数多くの写本や稀観書が収蔵されています。

ミュスタイアのベネディクト会ザンクト・ヨハン修道院

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)

ミュスタイアのベネディクト会ザンクト・ヨハン修道院は、スイス・グラウビュンデン州の都市ミュスタイアにある旧ベネディクト会修道院で文化遺産です。

修道院はクールの司教によって780年頃に建てられたと考えられています。この修道院は、1167年に女子修道院になった。20世紀の修復作業を通じて、1160年代以降のロマネスク様式のフレスコ画が発見されました。他の壁画はカール大帝の治世のものです。

希有な保存状態の良好さを誇るカロリング様式の建造物であること、完全な形で維持されているカール大帝時代の宗教施設であること、中世初期のフレスコ画の保存状態の良さが評価されています。

ベルン旧市街

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)

ベルン

ベルン旧市街は、スイスの首都ベルンにある旧市街で文化遺産です。

1191年にツェーリンゲン公ベルヒトルト5世が、アーレ川に囲まれた小高い丘という地形をいかしてニィデックに築いた砦にはじまり、13世紀に自由都市となり時計塔のところまで発展し、その後もそのエリアを拡大、16世紀頃までには、ヨーロッパ最長ともいわれるアーケードや各所に点在する凝った彫像が美しい水飲み場、荘厳な大聖堂などがつくられました。

ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群

登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)

ベッリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群は、スイス・ティチーノ州の州都ベッリンツォーナにある文化遺産です。

3つの城とは、カステルグランデ(巨城)、モンテベッロ城、サッソ・コルバロ城である。13世紀から15世紀にかけて形成された3つの城をもつベッリンツォーナは、中世における軍事建築の重要性の例証となっています。

また同時に、目まぐるしく支配者が変わったこの町は、ヨーロッパの歴史都市の中でも、時代ごとの人々の要求を絶えず受け入れて発展してきたユニークな例になっています。

ラヴォー地区の葡萄畑

登録:2007年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)

ラヴォー地区

ラヴォー地区の葡萄畑は、スイスのレマン湖北岸の丘陵地帯で文化遺産です。

ブドウ栽培はローマ時代までさかのぼります。現在のブドウ畑の原型は、この地を修道院が支配していた11世紀頃に形成されたと考えられています。テラス状に広がるブドウ畑とブドウ農家が暮らす小さな村が織り成す景観、ワインづくりの長い伝統と歴史が評価されました。

レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観

登録:2008年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

レーティッシュ鉄道

レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観は、スイスとイタリアが共有する文化遺産です。

スイスのグラウビュンデン州からイタリアのロンバルディア州ソンドリオ県にかけてを走るレーティッシュ鉄道のアルブラ線とベルニナ線は、登山鉄道で広く見られるラック式を採用していない粘着式鉄道としてはヨーロッパ最高地点を通る鉄道であり、20世紀初頭における技術的到達の優れた例証とされています。

ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画

登録:2009年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)

ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画 は、スイスのヌーシャテル州に残る伝統的な時計製造業と結びついた都市計画が評価された産業遺産で文化遺産です。

ラ・ショードフォンの街並は、住居と工房が互いに混ざりながら並び、通りと建物が整然と平行な列を成しています。日本からも職人が訪れ、世界的に有名なスイスの時計産業を象徴する存在ともいえる2つの町は1つの産業のために工場都市として計画的に築き上げられた歴史の見本の町となっています。

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群

登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、紀元前5000年頃から前500年頃までにアルプス山脈周辺で建設された杭上住居の遺跡群で文化遺産です。

スイス(56件)、イタリア(19件)、ドイツ(18件)、フランス(11件)、オーストリア(5件)、スロベニア(2件)の6か国111件の資産によって構成されています。

杭上住居は高床式の住居の一種で、湖や湿地に杭を立て、その上に住居が築かれました。湖上に立てた当初の理由は、外敵に対する警戒や、農業に適した土地を住宅地に割かなくてすむようにするなどの理由であったと考えられています。

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、フランス各地にある文化遺産です。

20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群。その中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産リストに登録した物件です。世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする7ヶ国に残る建築群が対象となっており、大陸を跨ぐ初の世界遺産登録となりました。

スイスの構成資産は2件で、人間工学などに基づいて、空間の最小化と快適さの最大化を目指した「最小限住宅」であるレマン湖畔の小さな家、1930年から1932年にジュネーヴに建設された集合住宅で、ル・コルビュジエが最初に手がけたアパートであるイムーブル・クラルテが登録されています。

スイス・アルプスのユングフラウとアレッチ

登録:2001年(自然遺産)、2007年拡張 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅸ)

ユングフラウ

スイス・アルプスのユングフラウとアレッチは、スイス・ヴァレー州にあるアルプス山脈最大の氷河で自然遺産です。

世界で最も美しい高山風景のひとつでもあります。また、ユーラシア大陸で最も大きな氷河地帯で、ヨーロッパ最長の氷河です。一帯の氷河が作り出す景観や、動物相、植物相のほか、景観がヨーロッパの文学や芸術を触発したことなども評価されました。

サン・ジョルジョ山

登録:2003年(自然遺産)、2010年拡張 登録基準:(ⅷ)

サン・ジョルジョ山は、スイス・ティチーノ州の南部にあるピラミッド型をした山で自然遺産です。

中生代三畳紀中期(2億4,500万年前 – 2億3,000万年前)に属する5つの地層から、多くの化石が産出しています。この地はかつてサンゴ礁が囲むその海底にあった石灰質の泥に遺骸が閉じ込められ、後の地殻変動で山になったため、非常に良い状態で保存されていました。2010年にイタリアにも範囲が広がりました。

スイスの活発な地殻変動地域サルドナ

登録:2008年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)

スイスの活発な地殻変動地域サルドナは、スイスにある地質学研究上重要な意味を持つグラールス衝上断層で自然遺産です。

周囲には起伏に富んだ地形が広がり、グラールス衝上断層は水平方向に発達しているために、比較的広い範囲に露出しています。

この種類の衝上断層は世界各地の山脈では決して珍しいわけではありません。しかし、グラールス衝上断層は観察しやすい衝上断層であり、また、多くの研究がなされ、造山運動の研究史において大きな役割を果たしてきました。

まとめ

スイスの世界遺産を簡単にまとめてみました。建築も自然も見どころたくさんです。ぜひ行ってみたい。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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