こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】ドイツ前編
66ヶ国目はドイツ。2021年7月現在、世界遺産46件(文化遺産43件、自然遺産3件)です。
ドイツは見所たくさんですね。ビールもうまい。サッカーも楽しい。いろいろ見て周りたいところ。
それではドイツの世界遺産を見ていきましょう。
アーヘン大聖堂
登録:1979年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)
アーヘン大聖堂は、ドイツのアーヘンにある大聖堂で文化遺産です。
アーヘン大聖堂はしばしば「皇帝の大聖堂」と言われてきました。この大聖堂は北部ヨーロッパでは最古のものです。786年にカール大帝がアーヘンの宮殿教会の建設を始めました。
814年にカール大帝が死ぬと彼は自身の大聖堂に埋葬され、彼の骨はいまも特別の神殿に保存されています。 大聖堂は、一千年以上の時を経て、現在の装いを調えました。
シュパイアー大聖堂
登録:1981年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)
シュパイアー大聖堂は、ドイツのシュパイアーにある赤い砂岩でできた巨大なバシリカ式聖堂で文化遺産です。
ロマネスク様式最大級の聖堂です。この大聖堂は神聖ローマ皇帝コンラート2世が自身の永眠の場所として建造するよう命じたもので、1030年から1061年にかけて建造された。のちには、さらに7人のローマ皇帝、ローマ王たちやその妻の幾人か、そして多くの僧侶たちが葬られました。
修復を繰り返してはいるが、建造物は本来の様式を良く保存しており、絶えて久しい純粋にして明確なロマネスク様式を伝える最も優雅な例の一つとなっている。
ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場
登録:1981年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)
ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場は、ドイツのヴュルツブルクにある領主司教の宮殿で文化遺産です。
18世紀にバルタザール・ノイマンによる設計バロック建築様式を代表する、ヨーロッパでも屈指の宮殿です。建物内には様々な部屋がありますが、中でも有名なのは「階段の間」であり、柱の無い広大な吹き抜けに、画家ティエポロの描いた、世界で一番大きいフレスコ天井一枚画があります。
レジデンツの裏にはホーフ庭園が広がり、随所に彫刻が配されています。
ヴィースの巡礼教会
登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)
ヴィースの巡礼教会は、ドイツの南部、ヴィースにあるキリスト教教会で文化遺産です。
1745年から1754年にかけてヨハン・バプティストとドミニクス・ツィンマーマンによって建てられました。内装のロココ装飾によって著名です。
非常に質素な教会ですが、ロココ様式の内部の装飾はヨーロッパ随一と言われており、特にその天井画は「天から降ってきた宝石」とも讃えられています。ロマンティック街道、ドイツ・アルペン街道の観光スポットの一つです。
ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト
登録:1984年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅵ)
ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルストは、ドイツのブリュールにある文化遺産です。
アウグストゥスブルク城は、もともとあった中世の城を再建する形で質素な宮殿を作り上げたが、1727年からフランソワ・ド・キュヴィイエが手がけた再改築によって、現存するロココ様式の壮麗な宮殿が出来あがりました。
ファルケンルストは鷹狩り用の宮殿として1729年から1740年にかけて建造されたもので、建築にあたったのはキュヴィイエです。この別邸はケルン大司教の東洋趣味を反映してロココ様式とシノワズリが同居しています。
この二つの建物はドミニク・ジラールによるバロック様式の庭園であるシュロス庭園でつながっています。
ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル聖堂
登録:1985年(文化遺産)、2008年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)
ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル聖堂は、ドイツのヒルデスハイムにある文化遺産です。
聖マリア大聖堂は、初期ロマネスク様式で1010年から1020年にかけて建設されました。2つの後陣を伴う対称形となっており、これは古ザクセン時代のオットー朝ロマネスク様式の特徴です。
聖ミカエル聖堂は、ベネディクト派の聖堂として、ヒルデスハイムの司教ベルンバルト(993-1022)により、1010年から1020年にかけて建設されました。
トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂
登録:1986年(文化遺産)、2006年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂は、ドイツのトリーアの町に残る古代ローマ時代以降の8件の遺跡や聖堂で文化遺産です。
トリーアはそのカエサルの跡を継いだ皇帝アウグストゥスが、ドイツの西部に流れるモーゼル川中流に築いた植民都市です。商業や文化が発展し、第二のローマと呼ばれるほどでした。現存する中では最大級と言える円形劇場や、2世紀半ばに作られた公衆浴場や石橋など、歴史的な古代遺跡が残されています。
ハンザ同盟都市リューベック
登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
ハンザ同盟都市リューベックは、ドイツの都市で文化遺産です。
ハンザ同盟は、中世後期から400年以上続いた都市同盟で、バルト海沿岸の交易を独占していました。リューベックは、1143年にホルシュタイン伯アドルフによって建設され、ザクセンのハインリヒ獅子公の保護を受けて発展し、1226年に神聖ローマ帝国に直接の忠誠を誓う帝国都市となりました。
リューベックの商人たちはノルウェーに進出して商館を建設し、タラやニシンの交易で大きな利益を上げました。
ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群
登録:1990年(文化遺産)、1992年、1999年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)
ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群は、ドイツのポツダムとベルリンにある複数の旧宮殿建造物とその付属庭園で文化遺産です。
サンスーシ宮殿やツェツィーリエンホーフ宮殿など、歴史的にも重要な役割を担った宮殿が、同地に点在して残されています。これらの宮殿群は、ドイツが辿ってきたプロイセン時代の歴史を現代に伝える貴重な建造物です。
ロルシュの修道院とアルテンミュンスター
登録:1991年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
ロルシュの修道院とアルテンミュンスターは、ドイツのロルシュに遺構が残る修道院で文化遺産です。
カロリング朝の修道院の中では特によく知られたものの一つであり、その遺構は廃墟と化しているが、ドイツにおける前ロマネスク期の建造物群の中で最も重要な部類に属します。
また、1170年代にまとめられたロルシュのコデックスに含まれるその年代記は、中世初期のドイツ史に関する基本史料となっています。かつての楼門である「王の門」は9世紀に皇帝ルドヴィーコ3世によって建てられたもので、カロリング王朝時代の様式を伝える建造物として、古さ、美しさの両面から極めて重要なものです。
ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム
登録:1992年(文化遺産)、2020年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅳ)
ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システムは、ドイツの非鉄金属の鉱山と、それによって栄えた歴史都市で文化遺産です。
ランメルスベルク鉱山から採掘された銀を使って銀貨が作られ、ゴスラーの町は繁栄貨幣鋳造権を持った町として繁栄し、ローマ帝国の経済を支えることとなりました。
町には、当時作られた地下水を地下からくみ上げる工夫が見られる坑道や、銀貨鋳造の看板が掲げられた職人の家が今も残されています。特に16世紀頃の建物が当時の姿のまま見ることができます。
バンベルク市街
登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
バンベルク市街は、ドイツのバイエルン州バンベルク市の旧市街で文化遺産です。
「バイエルンの真珠」と称えられるドイツ屈指の古都バンベルク。大聖堂や修道院など宗教建築の遺産とともに、石畳の路地に軒を連ねる家々、カラフルな木組みの住宅など中世の珠玉の町並みが、1000年以上の時を超えて今も変わらずに息づいています。
第二次世界大戦期に実質的に被害を受けることがなく、中世の景観が維持されているドイツでは稀な地域です。
マウルブロン修道院の建造物群
登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
マウルブロン修道院の建造物群は、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州に残る中世の修道院で文化遺産です。
修道院の設立は1147年のことであり、設立に際しては初のシトー会派ローマ教皇であったエウゲニウス3世の後援を受けました。ロマネスク様式からゴシック様式への移行的な様式で建てられた付属教会は、1178年にシュパイアー司教のアルノルトの手で献堂が行われました。
診療所、食堂、貯蔵室、総会室、玄関、南の回廊、ホール、鍛冶場、宿泊所、桶工場、製粉所、礼拝堂といった様々な建物は、13世紀中に建てられました。北、西、東の回廊は、最も要塞化が行われていた14世紀のものです。
クヴェードリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)
クヴェードリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街は、、ドイツ、ザクセン=アンハルト州の都市のある文化遺産です。
クヴェートリンブルクは、最初のドイツ首都、つまり国家発祥の地です。交易都市として栄えたクヴェートリンブルクの商人や豪農たちが力をつけ、独立を求めましたが、これを規制するために当時の国王は石造りの建造物を禁止したため、木組みの立派な建物が多く建てられることとなりました。
2度の世界大戦を奇跡的に逃れ、現在でも1200軒以上の木組みの建物が残っています。
フェルクリンゲン製鉄所
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
フェルクリンゲン製鉄所は、ドイツの1世紀を超える歴史を持つ旧製鉄所で文化遺産です。
1873年から始まるフェルクリンゲン製鉄所の繁栄は多くの労働者の血と涙によってもたらされたもの。第二次世界大戦中には約7万人もの強制労働者や戦争捕虜が鉄鉱石採掘や製鉄など労働を強いられました。
戦後のヨーロッパ復興の過程で奇跡的に無傷で残されたこの製鉄所は現在閉鎖され、19世紀から20世紀にかけての製鉄精錬の全工程を追体験できるテーマパークとして公開されました。
ケルン大聖堂
登録:1993年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
ケルン大聖堂は、ドイツのケルンにあるゴシック様式の大聖堂で文化遺産です。
ゴシック様式の建築物としては世界最大であり、ローマ・カトリック教会のミサが行われています。現存の大聖堂は3代目です。
13世紀の着工から完成までに、なんと600年余りを費やしたこの大聖堂に、東方三博士の聖遺物が納められています。紆余曲折を経て完成したゴシック建築の最高峰です。
まとめ
ドイツの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いし、見どころたくさんです。ぜひ行ってみたい。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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