【世界遺産を巡る旅】フランス後編

フランス

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】フランス

73ヶ国目はフランス。2021年8月現在、世界遺産47件(文化遺産40件、自然遺産6件、複合遺産1件)です。

フランスと言えばワイン、フランス料理、サッカーなどなど見どころたくさん、行ってみたい所もたくさんあります。

それではフランスの世界遺産を見ていきましょう。

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群

登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、紀元前5000年頃から前500年頃までにアルプス山脈周辺で建設された杭上住居の遺跡群で文化遺産です。

スイス(56件)、イタリア(19件)、ドイツ(18件)、フランス(11件)、オーストリア(5件)、スロベニア(2件)の6か国111件の資産によって構成されています。

杭上住居は高床式の住居の一種で、湖や湿地に杭を立て、その上に住居が築かれました。湖上に立てた当初の理由は、外敵に対する警戒や、農業に適した土地を住宅地に割かなくてすむようにするなどの理由であったと考えられています。

ノール=パ・ド・カレーの炭田地帯

登録:2012年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ノール=パ・ド・カレーの炭田地帯は、フランス北部の鉱脈と、工業都市から構成される文化遺産です。

広範囲な鉱脈が発見されて以後、約3世紀わたる石炭の産出が多くの富をこの地域にもたらし、鉱脈を掘るための穴や立坑、ぼた山などの石炭文化に特徴的な景観をつくりだしました。

ノール=パ・ド・カレーでは古くからの農本の風景を損なうことなく、鋼材を輸送するための鉄道施設などの技術的要素が加わった鉱山の特徴たる風景が融合した、独創的な景観を見ることができます。

ショーヴェ=ポン・ダルク洞窟とも呼ばれるアルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟

登録:2014年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

ショーヴェ=ポン・ダルク洞窟とも呼ばれるアルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟は、フランス南部にある洞窟で文化遺産です。

ショーヴェ洞窟に残された、人類最古の洞窟壁画からなる世界遺産です。1万5000年前に描かれたラスコー洞窟の壁画よりもさらに古い年代のこの壁画は、外気に触れると急速に浸食が進むことから、現在では大部分が非公開となっています。

壁画は現在判明しているだけで260点。現在のヨーロッパでは絶滅した野生の牛、馬、サイ、ライオンなどの他、他の氷河時代の洞窟壁画には珍しいフクロウやハイエナ、ヒョウなどが描かれています。

ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)

ブルゴーニュ

ブルゴーニュのブドウ畑のクリマは、フランスのブルゴーニュワインの主産地に形成されたブドウ栽培地の文化的景観で文化遺産です。

「クリマ」(Climat) とは、ブルゴーニュのブドウ畑の小さな栽培区画を指しています。このブドウ栽培地域は、ワインの種類だけでなく、地質や日照時間などの自然条件が他の地域と異なっており、人々の営みによって形成されてきた独特の景観を呈しています。

ボーヌの街や村落、ブドウ畑や関連する生産施設は、ワイン生産システムの商業的な側面も代表しています。

シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴは、フランスのシャンパーニュ地方で作られるシャンパーニュ(シャンパン)の産地の文化的景観で文化遺産です。

17世紀初頭から19世紀の工業化初期にかけて、スパークリングワインの生産方法(ボトルの中で二次発酵をさせる)が開発され発展した場所として知られています。

この世界遺産は3つの丘陵地で構成され、丘陵地でのブドウ生産から、地下にワインセラーをもつシャンパン製造所、販売・物流拠点(シャンパン・ハウス)など、シャンパン製造工程全体を表現するものが含まれています。

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

ロンシャンの礼拝堂

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、フランス各地にある文化遺産です。

20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群。その中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産リストに登録した物件です。世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする7ヶ国に残る建築群が対象となっており、
大陸を跨ぐ初の世界遺産登録となりました。

フランスでは各地にル・コルビュジエが関わった建造物群が残されていますが、そのうち10件が登録されました。有名なところでは近代建築の五原則が集約された傑作と言われるサヴォア邸と庭師小屋、ル・コルビュジエ作品全体の中でも、これを最高傑作と言われるユニテ・ダビタシオンなどがあります。

タプタプアテア

登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)

タプタプアテアは、フランス領ポリネシアのライアテア島、タプタプアテア市にある祭祀遺跡で文化遺産です。

ポリネシアには、数多くの祭祀遺跡が残っていますが、中でもタプタプアテアは最も重要な祭祀遺跡であり、現世と神の世界をつなぐ聖域でもあります。ピラミッド型の石像宗教施設であるマラエは、ポリネシア人の祖先が精神的な力の源である「マナ」が宿る神聖な場所。

またタプタプアテアは、渓谷や山など周辺の自然景観も、祭祀遺跡との強い結びつきがあると評価されています。

ヨーロッパの大温泉保養都市群

登録:2021年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)

ヨーロッパの大温泉保養都市群は、ヨーロッパの7か国の11の温泉都市からなる文化遺産です。

これらの町は天然鉱泉を中心に開発され、18世紀初頭から1930年代にかけて栄えました。フランスからはヴィシーが登録されています。

コルドゥアン灯台

登録:2021年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)

コルドゥアン灯台は、フランスのジロンド川の河口に立つ灯台で文化遺産です。

16世紀末に建造された。フランス最後の灯台守のいる灯台で、世界遺産に登録された灯台では、スペインのラコルーニャにあるものに次いで2番目に古いものです。灯台の王様とも呼ばれています。

リヴィエラの冬季行楽都市ニース

登録:2021年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)

ニース

リヴィエラの冬季行楽都市ニースは、フランスの南東部に位置する都市で文化遺産です。

地中海・コート・ダジュールに面する、世界的に有名な保養地・観光都市です。冬も比較的温暖で気候が安定していることから、旅行者は1年中絶えません。

ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾

登録:1983年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅹ)

ピアナ

ピアナのカランケ、ジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区を含むポルト湾は、フランスのコルシカ島西部、カルヴィとアジャクシオの間にある湾で自然遺産です

「ピアナのカランケ」「ジロラータ湾」「スカンドーラ自然保護区」はいずれもリアス式海岸で、コルシカ島は火山活動によって山から流出してきた赤みを帯びた花崗岩が複雑な島の形を形成したもの。

保護区や湾に面した町ピアナで見られる赤みを帯びた奇岩群の独特の景観と、美しい珊瑚礁のコントラストは多くの人に感動と潤いを与え続けています。

ニューカレドニアの礁湖:サンゴ礁の多様性と関連する生態系

登録:2008年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

ニューカレドニアの礁湖:サンゴ礁の多様性と関連する生態系は、南太平洋のニューカレドニアにあるバリア・リーフで自然遺産です。

オーストラリアのグレート・バリア・リーフに次いで世界で2番目の長さを持っています。リーフは生物種が多様で、その中に固有種が非常に多く含まれています。また、絶滅が危惧されているジュゴンの棲息地であり、アオウミガメの重要な営巣地にもなっています。

レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群

登録:2010年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

レユニオン島

レユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群は、インド洋南西部に位置するフランスの海外県で自然遺産です。

レユニオン国立公園の中心部分に該当し、島の面積の約40%に該当している。登録に当たっては尖鋒、圏谷、絶壁が形成する独特の地形織り成す自然美と、特筆すべき植生の多様性が評価されました。

山の斜面を掬い取ったように削られた圏谷に囲まれた険しい崖に囲まれた独特な景観と、爆発のたびに形を変える火山が織り成す見事な自然景観は、地球のダイナミックな息吹を私たちに教えてくれます。

ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域

登録:2018年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)

ピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地域は、フランスにあるピュイ山地とリマーニュ断層の地殻変動地層で自然遺産です。

ピュイ山脈の火山帯とリマーニュ断層は、3千5百万年前にプレートテクトニクスによってアルプスが形成される過程で形成された特徴的な地層を持ち地殻変動のプロセスと地球の歴史を大自然の中に見ることができる稀有な例として評価されています。

フランス領南方地域の陸と海

登録:2019年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

フランス領南方地域の陸と海は、フランス領南方・南極地域の亜南極の島々で自然遺産です。

フランスの亜南極の島々は、人間の活動拠点のいずれからも遠く離れていることによって、動物相・植物相の独特の避難所をなしています。その海洋生物相の遺産はまだほとんど手付かずであり、また、豊かなものであるとともに、かなり重要なものです。

カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林

登録:2007年(自然遺産)、2011年、2017、2021年拡張 登録基準:(ⅸ)

カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林は、ヨーロッパ18か国にまたがる自然遺産です。

東カルパティア山脈に残るヨーロッパブナの原生林が、ヨーロッパに残る同種の森林の中でも樹齢、種類の多様さ、木々の大きさ、範囲の広さなどの点で突出した価値を持つとして、世界遺産に登録されました。当初はウクライナとスロバキアでしたが、その後追加で登録され現在に至ります。

フランスは2021年に追加されました。(スロバキア・ウクライナ・ドイツ・アルバニア・オーストリア・ベルギー・ブルガリア・クロアチア・イタリア・ルーマニア・スロベニア・スペイン・北マケドニア・スイス・チェコ・フランス・ポーランド・ボスニア・ヘルツェゴビナ

ピレネー山脈のモン・ペルデュ

登録:1997年(複合遺産)、1999年拡張 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)、(ⅶ)、(ⅷ)

ピレネー山脈

ピレネー山脈のモン・ペルデュは、ピレネー山脈中央部の山で複合遺産です。

スペイン側ではオルデサ渓谷、アニスクロ渓谷、ピネタ渓谷など、ヨーロッパで最も奥深い地を含んでおり、中腹の景観は何世紀にも渡る段々畑や牧畜生活によって蓄積されたものであり、この峻厳な環境に適応して暮らしてきた農牧民の生活文化を今に伝える貴重なものです。

フランス側では国立公園に含まれる各圏谷や岩壁は、山頂付近では氷河によって形成された威容を示しています。また、中腹で整備されている牧場や高地の納屋などは、今なお息づくピレネーの農牧畜文化の例証となっています。

まとめ

フランスの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いし、見どころたくさんです。ぜひ行ってみたい。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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