【世界遺産を巡る旅】インド前編

インド

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】インド前編

16ヶ国目はインド。2021年5月現在、世界遺産38件(文化遺産30件、自然遺産7件、複合遺産1件)です。

さすがインド。結構数が多いですね。インドは好き嫌いが分かれますが、個人的には好きです。もちろん客引きとかぼったくりとかウザいと思うことも多いけど。いろいろと見所のあるインドを分けて紹介していきます。

それではインドの世界遺産を見ていきましょう。

アジャンター石窟群

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅵ)

アジャンター石窟群

アジャンター石窟群は、インドのマハーラーシュトラ州北部にある仏教石窟寺院群で文化遺産です。

1819年4月、ハイダラーバード藩王国(ウスマーン・アリー・ハーン) の藩王に招かれて狩猟に参加していたイギリス人士官ジョン・スミスが虎狩りをしていたときに、虎に襲われ逃げ込んだ先で発見しました。

紀元前2世紀~紀元後2世紀頃(前期)と5~7世紀頃(後期)に造営されたもので、仏教窟であるこの石窟の種類は2種類あります。平地に木造か煉瓦造で建てられていた僧院(ヴィハーラ)を石窟におきかえたヴィハーラ窟とブッダを象徴する「聖なるもの」(チャイティヤ)として仏塔などが据えられたチャイティヤ窟があります。インド三大石窟の一つです。

エローラ石窟寺院群

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅵ)

エローラ石窟寺院群

エローラ石窟寺院群は、インドのアウランガーバード郊外にある石窟群で文化遺産です。

34の石窟が、垂直な崖に掘られており、5世紀から10世紀の間に造られた仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院や修道院などから構成されています。インド発祥の3つの宗教の寺院群が1か所に集まる世界でも例をみない遺跡です。

その中でも第16窟はカイラーサナータ寺院と呼ばれ、エローラ最大の見どころになっています。規模もそうですがヒンドゥー教の神話「ラーマーヤナ」、「マハーバーラタ」を題材にした精緻なレリーフは巨大な彫刻作品のようです。インド三大石窟の一つです。

アーグラ城塞

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)

アーグラ城塞

アーグラ城塞は、インドのアーグラにあるムガル帝国時代の城塞で文化遺産です。

デリーからアーグラへの遷都に伴い、皇帝アクバルが1565年に着工して1573年に完成。その後ジャハーンギール、シャー・ジャハーンまで3代の居城となりました。

城内に建てられたジャハーンギール宮殿は、イスラムとヒンドゥー建築の融合が見られます。また、城内の多くの建物が純白なのは、孫の第5代皇帝シャー・ジャハーンによるもの。白大理石に貴石の象嵌を施した優美な建物を次々に建て、アグラ城を優美に変身させました。第6代皇帝アウラングゼーブは、高さ20mもの城壁を周囲約2.5kmに渡って巡らせ、堅固な城塞としてのアグラ城を完成させました。

タージ・マハル

登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)

タージマハル

タージ・マハルは、インドのアーグラにある、総大理石の墓廟で文化遺産です。

ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのため建設したお墓です。シャー・ジャハーンは、タージ・マハルと対をなす形でヤムナー川を挟んだ対岸に黒大理石で出来た自身の廟を作ろうとしたようですが実現しませんでした。

タージ・マハルは建物も庭園もすべて緻密な計算に基づく完璧な対称性を誇っています。大理石の壁には華麗なレリーフが刻まれ、世界各地から取り寄せた28種類もの宝石・鉱石がはめ込まれるなど、とても美しいものになっっています。

コナーラクのスーリヤ寺院

登録:1984年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅵ)

スーリヤ寺院

コナーラクのスーリヤ寺院は、インドのオリッサ州コナーラクにある、ヒンドゥーの太陽神スーリヤを祀る寺院で文化遺産です。

東ガンガ朝時代後期の13世紀、ナラシンハデーヴァ1世により建設が始められ、完成には20年近くかかりました。太陽神スーリヤを祀る寺院です。

7頭の馬に曳かれる馬車に乗っていたという太陽神スーリヤの話がインドの古代文学である「ヴェーダ」にあり、スーリヤ寺院にはそれをモチーフにした馬車が彫刻として残っています。

マハーバリプラムの建造物群

登録:1985年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

マハーバリプラムの建造物群は、インド南部のタミル・ナードゥ州北東部にあるかつての港湾都市で文化遺産です。

マハーバリプラムは6世紀以降に東西貿易の拠点として発展し、街には多くのヒンドゥー教寺院が建立されただけでなく、商人によって様々な近隣諸国に建築様式や彫刻技能が伝えられ、文化交流の拠点となった街です。石窟を中心とする古代から石造を主とする中世への建築史上の変遷が確認できます。

ゴアの教会群と修道院群

登録:1986年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ゴアの教会群と修道院群は、インドゴア州の北ゴア地域に存在する歴史的な都市で文化遺産です。

6世紀のゴアはポルトガル領で、ポルトガルの首都リスボンをモデルに作られたこの都市は「東方一の貴婦人」という異名を持つ、ヨーロッパの街並みが広がる美しい都市でした。現在は教会と修道院だけが当時の面影を残すのみです。

イエズス会のフランシスコ・ザビエルは、この町から日本へ向かいました。世界遺産のひとつボム・ジェス教会には彼の遺体が安置されています。

カジュラーホーの建造物群

登録:1986年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

カジュラーホーの建造物群

カジュラーホーの建造物群は、インドのマディヤ・プラデーシュ州の小都市で文化遺産です。

10世紀初頭から12世紀末ごろのチャンデーラ朝時代に建設されたヒンドゥー教寺院群、ジャイナ教寺院群です。ミトゥナ像を含む官能的なレリーフ群も共通して見られ、いずれも豊穣祈願が込められていると考えられています。

細い釣鐘状の塔の上部全体をシカラと呼ぶ北方式の典型例で、これらインド固有の宗教美術が評価されています。

ハンピの建造物群

登録:1986年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)

ハンピ

ハンピの建造物群は、インド南部カルナータカ州の村で、かつてのヴィジャヤナガル王国の首都で文化遺産です。

14世紀から17世紀中頃に実在したヴィジャヤナガル王国の王都です。現在は40ほどの遺跡が残っており、さまざまな水道橋、神祠や望楼、柱廊や浴場、要塞なども散在しています。

中でもヴィッタラ寺院は 16世紀にクリシュナ・デーヴァ・ラーヤ王がオリッサに勝利したことを記念に建立した寺院で、ヴィジャヤナガル様式の最高傑作と言われています。

遺跡保存に緊急性および特段の配慮を必要とするため、1999年~2006年の間、危機遺産に登録されていました。

ファテープル・シークリー

登録:1986年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

ファテープル・シークリー

ファテープル・シークリーは、インドのアーグラの西に位置する、ムガル帝国第3代皇帝アクバルによって建設された都市で文化遺産です。

当時の皇帝アクバルは跡継ぎに恵まれなかったが、この地に住むイスラーム教の聖者サリーム・チシュティーを訪ね、世継ぎの問題について相談したところ、息子を授かるだろうとの予言を授けられました。そのおかげで王子サリーム(のちのジャハーンギール)が誕生し、記念としてここに新たな都を造り、アーグラから遷都しました。

しかし、慢性的な水不足と猛暑のため、わずか14年間(1574年~1588年)しか使用されず廃墟となりました。土着の建築文化とイスラーム建築の融合がなされた都市遺跡です。

パッタダカルの建造物群

登録:1986年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

パッタダカルの建造物群は、インドのカルナータカ州北部に立地する村で文化遺産です。

チャールキヤ朝の首都はバーダーミであったが、王族は「戴冠の都」としてパッタダカルを愛し、6世紀から8世紀にかけてはチャールキヤ朝第2ないし第3の都市として繁栄しました。

パッタダカルの遺跡群は「寺院都市」の典型を示し、南インド様式と北インド様式の寺院が混在することでも知られています。寺院のシカラ(塔)について、南インド型と北インド型の2つの基本的な型が一つの地にみられるのは、パッタダカル以外ではバーダーミ近郊のマハークティのみであり、きわめて特徴的です。

エレファンタ石窟群

登録:1987年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)

エレファンタ石窟群は、インドのムンバイ近海のアラビア海に浮かぶエレファンタ島にある石窟寺院で文化遺産です。

石窟寺院は面積は約5,600平方メートルあり、東西の祠堂とメインの列柱ホールから構成されています。エレファンタ島に残る多くの彫刻は17世紀に、ポルトガル人が銃の練習の標的として用いられてきたこともあり、往時の外観を損なっています。

内部はさまざまな表情をしたシヴァ神やヒンドゥー教の神々のレリーフが壁面を埋めており、このようなレリーフはヒンズー教美術の最高傑作のひとつとされています。インド三大石窟の一つです。

大チョーラ朝寺院群

登録:1987年(文化遺産)、2004年拡張 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

大チョーラ朝寺院群は、インドの南部のチョーラ朝時代に建設されヒンドゥー寺院群で文化遺産です。

9~13世紀に建造された3つのヒンドゥー寺院で構成されており、南インドや東南アジアの寺院の模範となったインド宗教建築の原型ともいえる建造物です。

1987年にはタンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院、続いて2004年にガンガイコンダチョーラプラムのブリハディーシュワラ寺院とアイラーヴァテシュワラ寺院が追加されました。

まとめ

インドの世界遺産を簡単にまとめてみました。なかなか数が多いですね。知らなかったものも多く、勉強になります。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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