【世界遺産を巡る旅】インド後編

インド

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】インド後編

16ヶ国目はインド。2021年5月現在、世界遺産38件(文化遺産30件、自然遺産7件、複合遺産1件)です。

さすがインド。結構数が多いですね。引き続きインドを見ていきましょう。今回でインド編も終わりです。

それではインドの世界遺産を見ていきましょう。

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

登録:2016年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅵ)

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、インドのパンジャブ州の都市で文化遺産です。

20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人であるル・コルビュジエの作品群。その中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築などをまとめて世界遺産リストに登録した物件です。世界各地に残るル・コルビュジエの建築作品のうち、フランスを中心とする7ヶ国に残る建築群が対象となっており、
大陸を跨ぐ初の世界遺産登録となりました。

インドではチャンディガールのキャピトル・コンプレックスが登録されています。格子状の規則正しい区画に商業地区、行政地区などを配置し、前者ではドミノ様式の建物を並べ、後者では傑作として評価される建物、特にアーチ状の空隙を持つ屋根とブリーズ・ソレイユが特徴的な高等裁判所、独特の形状の庇を持つ議事堂などを建設。特に行政地区の建造物群が高く評価される一方、あまりにも合理性を重視しすぎる都市計画には批判も寄せられ、「失敗作」という酷評すら存在します。

アフマダーバードの歴史都市

登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅴ)

アフマダーバードの歴史都市は、インド西部、グジャラート州の主要都市で文化遺産です。

アフマダーバードはインド独立の父であるマハトマ・ガンディーの出身地であり、イギリスからの独立を勝ち取る大きな要因となった「塩の行進」の出発地点でもあります。イギリス統治下では綿織物工業が発展し、街独特の集合住宅地「ポル」が生み出されました。

ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群

登録:2018年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群は、インド西部の港湾都市ムンバイにある建築群で文化遺産です。

ムンバイには多くのイギリスによる植民地時代に建造されたヴィクトリア朝やアール・デコの様式の建造物群が残っています。ヴィクトリア朝のゴシックとアールデコの価値観が融合され、インドゴシック様式を作り出された事が評価されました。

ラージャスターン州の旧ジャイプール旧市街

登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

ジャイプル

ラージャスターン州の旧ジャイプール旧市街群は、インドのラージャスターン州の州都で文化遺産です。

古代インドの聖典「ヴェーダ」をもとに、ヒンドゥー教、ムガール、西洋の思想を取り入れ、自然との調和を重視した都市計画によって誕生しました。7つの門を持つ高さ6m、総延長10kmの城壁で囲まれ、整然と区画された市街の建造物はすべてピンク色で統一されています。そのためピンクシティとも呼ばれています。

18世紀にラージプートの藩王ジャイ・シング2世によって建設され、イギリス領時代も自治権があったため、伝統的なインドの面影を色濃く残しています。

カジランガ国立公園

登録:1985年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

カジランガ国立公園は、インドのアッサム州にある国立公園で自然遺産です。

他のインドの国立公園と比較しても、野生生物の保護に成功している国立公園であるといえます。最もトラの居住密度が高く、2006年トラの保存計画である虎計画の参加を宣言しました。

ススキが広範囲で自生しており、カジランガの湿地帯には、熱帯性の広葉樹林が広がり、ブラマプトラ川を含む4本の河川が交錯。また、ベンガル語でジールスと呼ばれる湿地帯に出来る池が複数存在しています。

マナス野生生物保護区

登録:1985年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)

マナス国立公園

マナス野生生物保護区は、インドのアッサム州にある国立公園で自然遺産です。

マナス野生生物保護区の名前の由来は、アッサム州を流れる川の一つ、マナス川からきています。マナス川も蛇の神マナサーにちなんだものです。アジアゾウ、インドサイ、トラ、ウンピョウなどの希少な野生動物が生息しています。

密漁の横行やテロ活動を理由に1992年~2011年の間、危機遺産に登録されていました。

ケオラデオ国立公園

登録:1985年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

ケオラデオ国立公園は、インドのラージャスターン州にある国立公園で自然遺産です。

この公園の原型が作られたのは18世紀の半ば頃のことで、名前はこの地域にあるシヴァ神を祀ったケーオラーデーオ寺院にちなんだものです。当初この地は天然の窪地に過ぎなかったようですが、1726年から1763年までの当時バラトプルのマハラジャであったスーラジ・マルによって堤防が築かれ水で満たされました。

ソデグロヅルのような絶滅危惧種や希少種が越冬地として過ごす場所になっています。

スンダルバンス国立公園

登録:1987年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

スンダルバンス国立公園は、インドの西ベンガル州に所在する国立公園で自然遺産です。

世界最大規模を有するデルタ地帯の一画を占め、マングローブが生い茂る大湿地帯には、絶滅の危機に瀕しているベンガルトラが国内最多数保護されているほか、ヒョウ、ベンガルヤマネコ、アカゲザル、イリエワニ、インドニシキヘビなど絶滅危惧種が多く生息しています。

スンダルバンス国立公園に近接するバングラデシュ側のシュンドルボンも1997年、世界遺産に登録されました。

ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園

登録:1988年(自然遺産)、2005年拡張 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)

ナンダ・デヴィ国立公園と花の谷国立公園は、インド北部、ウッタラーカンド州の2つの国立公園で文化遺産です。

1988年にインド第2の高峰ナンダ・デヴィを含むナンダ・デヴィ国立公園が、その自然美と生物多様性を評価されて単独で登録され、2005年にその価値を強化するものとして花の谷国立公園へと範囲が拡張されました。

ナンダ・デヴィはサンスクリット語で「祝福された女神」の意味で、ヒンドゥー教の聖なる山として崇拝の対象ともなってきました。1983年以降は、学術研究以外での国立公園内への立ち入りは出来なくなっています。

西ガーツ山脈

登録:2012年(自然遺産)、2005年拡張 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

西ガーツ山脈は、インド亜大陸の西海岸沿いにある山脈で自然遺産です。

ヒマラヤ山脈よりも古く、インド全域の気候に大きな影響を与えており、多くの川の水源となっています。数々の国立公園、自然保護区域などがあり、世界で最も多様な生物が見られる8つの「ホットスポット」の一つです。

大ヒマラヤ国立公園保護地域

登録:2014年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

大ヒマラヤ国立公園保護地域は、インドのヒマーチャル・プラデーシュ州にある国立公園で自然遺産です。

ユーラシア大陸に広がる新北区と南アジアの東洋区の二つの生物地理区の境界にあり、インド大陸に住む熱帯性の生物と中央アジアの温帯に住む生物がモザイク状に生息しています。

また大きな標高差があるため、高山の草原、雪解け水の流れる渓谷、標高2000m以下の川べりの森など25種類もの多様な森林が存在。絶滅危惧種としてジャコウジカを含む4種の哺乳類、ハイイロジュケイを含む3種の鳥類が生息し、多種の薬草が確認されています。

カンチェンゾンガ国立公園

登録:2016年(複合遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅵ)、(ⅶ)、(ⅹ)

カンチェンゾンガ

カンチェンゾンガ国立公園は、インドのシッキム州にある国立公園で複合遺産です。

世界3位の高峰カンチェンゾンガ(8,586 m)の、インド領内の一帯を対象としており、この公園にはヤルン、タルン、カンチェンジュンガ、ゼムなど多くの氷河を擁しており、ジャコウジカ、ユキヒョウ、ウンピョウ、ヒマラヤタールなどが棲息しています。

公園内にはいくらかのレプチャ人の集落が存在しており、国立公園の緩衝地域に位置するゴンパの一つである僧院は、シッキムで特に神聖な僧院の一つと見なされています。

まとめ

インドの世界遺産を簡単にまとめてみました。行きたいところが増えますね。実際に行けたら、印象は変わるんだろうなと思いつつ、妄想しています。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

コメント