【世界遺産を巡る旅】イタリア後編

イタリア

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】イタリア

75ヶ国目はイタリア。2021年8月現在、世界遺産55件(文化遺産50件、自然遺産5件)です。中国と並んで世界一。

イタリアのセリエA見に行きたい。自分はミラニスタなのでミラノに行きたいですね。

それではイタリアの世界遺産を見ていきましょう。

イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡 (568-774年)

登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅵ)

イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡 (568-774年)は、イタリア各地に残るロンゴバルド王国時代の建造物や遺跡で文化遺産です。

ゲルマン系のロンゴバルド族は首長アルボイーノに率いられて、568年にイタリアに侵入し、北イタリアにロンゴバルド王国を建国しました。

その後774年にカール大帝によって滅ぼされたものの、ロンゴバルド族が残した建造物群は、ローマ建築、ビザンティン建築、北ヨーロッパのゲルマン人の様式の特色やキリスト教の精神性が融合されており、古代から中世へと変遷する建築様式をよく伝えるものです。

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群

登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)、(ⅴ)

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、紀元前5000年頃から前500年頃までにアルプス山脈周辺で建設された杭上住居の遺跡群で文化遺産です。

スイス(56件)、イタリア(19件)、ドイツ(18件)、フランス(11件)、オーストリア(5件)、スロベニア(2件)の6か国111件の資産によって構成されています。

杭上住居は高床式の住居の一種で、湖や湿地に杭を立て、その上に住居が築かれました。湖上に立てた当初の理由は、外敵に対する警戒や、農業に適した土地を住宅地に割かなくてすむようにするなどの理由であったと考えられています。

トスカーナ地方のメディチ家の別荘と庭園群

登録:2013年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)、(ⅵ)

トスカーナ地方のメディチ家の別荘と庭園群は、イタリアのフィレンツェ郊外に点在するメディチ家の12の邸宅と2つの庭園で文化遺産です。

メディチ家は、トスカーナ大公国の君主としてフィレンツェを支配し、政治・経済を牽引しました。また、豊富な財力で、ルネッサンス文化・芸術を支援し、その庇護のもと、多くのルネサンス芸術家が才能を開花させていきました。

ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート

登録:2014年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)

ランゲ

ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラートは、イタリアのバローロ、バルバレスコ、アスティ・スプマンテといった最高級イタリアワイン生産地の文化的景観で文化遺産です。

このエリア全体は、北はポー河、南はリグリア・アルプスの中間地域であるピエモンテ州の南部に位置し、何世紀にも渡りこの地域を特徴付けてきた葡萄栽培とワインづくりに関する、技術的、経済的プロセス全般が包括されています。

パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂

登録:2015年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)

モンレアーレ大聖堂

パレルモのアラブ=ノルマン様式建造物群およびチェファル大聖堂、モンレアーレ大聖堂は、イタリアのパレルモにある文化遺産です。

シチリア・ノルマン王朝時代(1130年~1194年)の以下の9つの歴史的建造物群で構成されています。空間設計・構造・装飾の点で、シチリアにおけるヨーロッパ・イスラム・ビザンツの社会的・文化的な融合を示す貴重な事例であり、多様な出自の人々と様々な宗教が、この地において共存していたことを今に伝えています。

16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール

登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マールは、かつてのヴェネツィア共和国領内に築かれた防衛施設群複合遺産です。

3カ国)(イタリア、クロアチア、モンテネグロ)6箇所の防衛施設はヴェネツィア共和国の陸と海の防衛を果たすために、北はイタリアのロンバルディア地方から南は東部アドリア海沿岸に1000kmに渡って点在しています。

防衛施設群はヴェネツィア共和国の拡張と権威を保障し、火薬の登場による軍事技術と要塞設計に大変革をもたらしたことで、広くヨーロッパの要塞建築の模範となったことでも知られています。

20世紀の産業都市イヴレーア

登録:2018年(文化遺産) 登録基準:(ⅳ)

20世紀の産業都市イヴレーアは、イタリアのピエモンテ州トリノ県にある都市で文化遺産です。

タイプライター製造から計算機、コンピューターの製造も手がけたオリベッティ社の創業地として有名で、同社のテスト場として発展してきました。都市にはオリベッティ社の施設群(コンプレッソ・オリヴェッティ)などが残っています。

コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群

登録:2019年(文化遺産) 登録基準:(ⅴ)

コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群は、イタリアのヴェネト州で作られる原産地認定の白いスパークリングワインの産地で文化遺産です。

コネリアーノとヴァルドッビアーデネは共にワインの生産地として有名で、グレーラ種というブドウ品種を使って造られるスパークリングワインであるプロセッコが生産されています。

プロセッコは、同名の品種(プロセッコ種)のブドウから作られるワインで、炭酸の有無・濃度により、炭酸なしのトランクイッロ(tranquillo)、微炭酸のフリッツァンテ(frizzante)、発泡ワインのスプマンテ(spumante)の3種類に分けられます。

エオリア諸島

登録:2000年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)

エオリア諸島

エオリア諸島は、イタリアのシチリア島北方、ティレニア海南部にY字型に連なる火山性の諸島で自然遺産です。

諸島の名は、ギリシャ神話における風の神アイオロスに由来しています。車も走れない細い路地、白い石造りの家が迷路のように建ち、鮮やかな色の花が咲き乱れる小さな島々です。

いまなお活発な火山活動を行っているストロンボリ島(ストロンボリ火山)からは「ストロンボリ式噴火」の用語が生まれ、ヴルカーノ島(ヴルカーノ火山)が「ブルカノ式噴火」の用語が生まれるなど、火山学の発展に大きく影響しました。

ドロミーティ

登録:2009年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)

ドロミーティ

ドロミーティは、イタリアの北東部にある東アルプス山脈の一部で自然遺産です。

ドロミーティの名は、18世紀フランスの地質学者デオダ・ドゥ・ドロミューに由来します。デオダ・ドゥ・ドロミューは、この山々で非常に豊富な鉱物である苦灰石 (ドロマイト dolomite) を発見した人物です。他の石灰岩質の地域とは異なりドロミーティには石灰岩の侵食現象による洞窟などが存在しません。

サン・ジョルジョ山

登録:2003年(自然遺産)、2010年拡張 登録基準:(ⅷ)

サン・ジョルジョ山は、スイス・ティチーノ州の南部にあるピラミッド型をした山で自然遺産です。

中生代三畳紀中期(2億4,500万年前 – 2億3,000万年前)に属する5つの地層から、多くの化石が産出しています。この地はかつてサンゴ礁が囲むその海底にあった石灰質の泥に遺骸が閉じ込められ、後の地殻変動で山になったため、非常に良い状態で保存されていました。

2010年にイタリアにも範囲が広がりました。

エトナ山

登録:2013年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)

エトナ山

エトナ山は、イタリア南部シチリア島の東部にある活火山で自然遺産です。

エトナ火山は、世界でも活動的な火山の一つであり、頻繁に噴火を起こしています。時には大きな噴火を起こすこともあるものの、数千人が斜面とふもとに住んでいます。火山麓扇状地に発達する水はけの良い土壌を利用して葡萄園や果樹園が広がります。

神話において、テュポンが封印された場所だとされています。ノアの大洪水を引き起こしたという説があります。

カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林

登録:2007年(自然遺産)、2011年、2017、2021年拡張 登録基準:(ⅸ)

カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林は、ヨーロッパ18か国にまたがる自然遺産です。

東カルパティア山脈に残るヨーロッパブナの原生林が、ヨーロッパに残る同種の森林の中でも樹齢、種類の多様さ、木々の大きさ、範囲の広さなどの点で突出した価値を持つとして、世界遺産に登録されました。当初はウクライナとスロバキアでしたが、その後追加で登録され現在に至ります。
スロバキア・ウクライナ・ドイツ・アルバニア・オーストリア・ベルギー・ブルガリア・クロアチア・イタリア・ルーマニア・スロベニア・スペイン・北マケドニア・スイス・チェコ・フランス・ポーランド・ボスニア・ヘルツェゴビナ

まとめ

イタリアの世界遺産を簡単にまとめてみました。数も多いし、見どころたくさんです。ぜひ行ってみたい。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

コメント