【世界遺産を巡る旅】アルジェリア

アルジェリア

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】アルジェリア

95ヶ国目はアルジェリア。2021年8月現在、世界遺産7件(文化遺産6件、複合遺産1件)です。

アルジェリアはアフリカ最大の国(面積)。地中海とサハラ砂漠があるので見どころも多そう。

それではアルジェリアの世界遺産を見ていきましょう。

ベニ・ハンマードの城塞

登録:1980年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)

ベニ・ハンマードの城塞は、アルジェリアのムシラにある考古遺跡で文化遺産です。

城塞は、ホドナの山岳地帯の標高1000m以上のところにあり、アルジェの建市者ブルッギン・イブン・ジリの息子ハンマード・イブン・ブルッギン が、建造計画を立てて1007年に建造したものです。ハンマードはハンマード朝の始祖であり、この城塞都市は首都となりました。

その後、この都市はハンマード朝の繁栄を象徴する北アフリカで最も栄えた町のひとつになりましたが、1090年にバヌ・ヒラルの脅威にさらされると廃れ、1152年にはムワッヒド朝によって一部が破壊されました。発掘調査の結果、陶器類や、宝石装飾品類、貨幣類なども発見されており、これらはハンマード朝の洗練された芸術水準を示すものです。

ムザブの谷

登録:1982年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅴ)

ムザブの谷は、アルジェリアにある谷で文化遺産です。

新石器時代以降、この地方には洞穴で暮らす人々が住んでおり、歴史上、ムザブには25の町が現れ、消えていったとされています。

行政や商業の中心地ガルダイアを筆頭に5つの街を造ったのは、ベルベル人の一部族、ムダブ族でした。コーランを厳格に解釈し、「イスラム教徒の清教徒」と言われた彼らは、イスラム世界では異端とされました。主流派から迫害を受けた彼らは信仰の場を求め、流浪の末に11世紀初め、この地に辿り着いたのです。

ジェミラ

登録:1982年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

ジェミラ

ジェミラは、アルジェリアの北東の岸に近い山村で文化遺産です。

古代ローマ時代の遺跡が良好な保存状態で現存しています。特に、山の地形に合わせてローマ建築が持ち込まれた点に特色があり、劇場、2つの集会場、寺院、バシリカ、アーチ、街路、住居群などが現存しています。

1世紀にローマ軍の要塞都市として建設され、2~3世紀に最盛期を迎えました。街の区画や中心的な建物などが良く保存され、当時の暮らしの様子がうかがえます。5世紀以後にアフリカの部族に侵略されるなどで荒廃し、7世紀に侵入したアラブ人が目にしたのはすでに廃虚となっていたといいますが、その遺跡は健在です

ティパサ

登録:1982年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)

ティパサ

ティパサは、アルジェリア沿岸部にある街で文化遺産です。

ティパサはフェニキア人によって建てられました。西の丘の大バシリカとアレクサンデル大聖堂、東の丘の聖サルサ大聖堂の計3つの教会堂、2つの墓地、浴場、劇場、アンフィテアトルムなどの廃墟は現存しています。

保護が行き届いておらず、環境の悪化が深刻となったため危機遺産に登録されていましたが、改善されたため除外されました。

ティムガッド

登録:1982年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

ティムガッド

ティムガッドは、アルジェリアにある古代ローマの植民都市で文化遺産です。

西暦100年頃にトラヤヌス帝によって建設された古代ローマの植民都市です。ティムガッドの遺跡は、古代ローマの都市計画に碁盤目状の区画が導入された例を伝える、現存する最良の遺跡の一つです。

7世紀にはベルベル人の侵攻を受け、打ち棄てられました。以降、1881年に発掘されるまで、ティムガッドは歴史の表舞台から姿を消すこととなります。長い間砂に埋もれていたことから保存状態がよく、「アフリカのポンペイ」と言われています。

アルジェのカスバ

登録:1992年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅴ)

アルジェ

アルジェのカスバは、アルジェリアの首都アルジェの旧市街を構成する一画で文化遺産です。

本来の意味でのカスバとは、オスマン帝国領下の16世紀において、アルジェの丘に建てられたオスマン帝国の太守の城塞のことです。この城塞と海岸線と起伏のある地形に囲まれた一帯で人口が増加し、アルジェの旧市街が形成されました。そして時代が下ると、この旧市街自体のことも「カスバ」と呼ばれるようになりました。

カスバには宮殿やモスクは残っていますが、植民地時代の残滓は大部分が姿を消しています。

タッシリ・ナジェール

登録:1982年(複合遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅶ)、(ⅷ)

タッシリ・ナジェールは、アルジェリア南東部、サハラ砂漠にある台地状の山脈で複合遺産です。

標高2000メートルの台地には、茸のような形の岩が、塔のように並び立ち、さながら別の惑星のような風景が広がります。さらに、この奇岩の岩陰には、古代人の描いた不思議な絵が、2万点以上も隠されているのが見つかりました。

8000年前ごろから描かれたというそれらの絵にはダンスに興じる古代人の姿や、牛や羊の群れ、そしてキリンの姿なども数多くありました。サハラ砂漠が砂漠になる以前の土地の様子が描かれていたのです。その様式はングニ族以前の南アフリカ美術や、西暦1200年以前にサン族によって描かれた洞窟壁画などとも類似性を持つものが多くあります。

まとめ

アルジェリアの世界遺産を簡単にまとめてみました。やはりヨーロッパに近いだけあって、かなり影響を受けている感じですね。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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