こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】スーダン
99ヶ国目はスーダン。2021年8月現在、世界遺産3件(文化遺産2件、自然遺産1件)です。
スーダンはかつてアフリカ一の国土があったものの、南スーダンが分離独立。それぐらいしかわからない。
それではスーダンの世界遺産を見ていきましょう。
ゲベル・バルカルとナパタ地方の遺跡群
登録:2003年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
ゲベル・バルカルとナパタ地方の遺跡群は、スーダンにある遺跡群で文化遺産です。
紀元前1450年前後に、エジプトのファラオ、トトメス3世がこの地方まで領土を拡げた時には、ゲベル・バルカルを南限としました。そこに彼は都市ナパタを建設しましたが、300年ほど後に、ナパタがクシュのエジプト第25王朝の首都となりました。
周辺の遺跡には、少なくとも13の神殿と3つの宮殿が含まれており、アモン神殿のような大神殿は、地元民から神聖視されていたと見なされています。
メロエ島の考古遺跡群
登録:1982年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)
メロエ島の考古遺跡群は、スーダンにある黒人による文明、またはその中心となった都市で文化遺産です。
メロエ島は、紀元前8世紀から紀元4世紀に栄えたクシュ王国の中心地で、クシュ王国は元々エジプト王国の都市ナパタから生まれた国です。一時期はそのエジプトをも支配し、紀元前6世紀にナパタからメロエに遷都し発展していきました。
ナイル川とアトバラ川の間に位置するメロエ島には、ピラミッドや神殿、住居などの建造物の他、大規模な水利施設跡も残っています。
サンガネーブ海洋国立公園とドンゴナーブ湾=ムカッワー島海洋国立公園
登録:2016年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)
サンガネーブ海洋国立公園とドンゴナーブ湾=ムカッワー島海洋国立公園は、スーダンの紅海沿岸及び海域に設定された2つの海洋保護区で自然遺産です。
紅海唯一の環礁や紅海最大級の湾を擁する自然美、生態系などが評価されています。
サンガネブ海洋国立公園は、世界最北端にある紅海上に浮かぶ環礁です。
ドンゴナーブ湾=ムカッワー島海洋国立公園は、クジラやマンタ、ウミガメ、ジュゴンなど絶滅危惧種が数多く生息しており、大型海洋生物の貴重な生息域です。
【世界遺産を巡る旅】エリトリア
100ヶ国目はエリトリア。2021年8月現在、世界遺産1件(文化遺産1件)です。
エリトリアを知っている人がどれだけいるのか。自分も詳しくは知りませんでした。
それではエリトリアの世界遺産を見ていきましょう。
アスマラ:近代主義的アフリカ都市
登録:2017年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅳ)
アスマラ:近代主義的アフリカ都市は、エリトリアの首都で文化遺産です。
アスマラは1870年代までは小さな村でしたが、1880年代にエチオピアに併合されてからは、重要都市となり行政機関が置かれました。1900年にイタリア領エリトリアの首都となり、イタリア首相であったベニート・ムッソリーニが第2のローマ(ピッコラ・ローマ)を目指し、1920年〜1930年代にイタリアの新進気鋭の建築家達により奇抜なアール・デコ建築や未来派建築が多く建設されました。
現在もイタリア時代に作られたヨーロッパ風の美しい街並みや、イタリア語の店名などが多く残っています。
【世界遺産を巡る旅】エチオピア
101ヶ国目はエチオピア。2021年8月現在、世界遺産9件(文化遺産8件、自然遺産1件)です。
エチオピアと言えばいろいろありますね。ダナギル砂漠とか行ってみたい。かなり大変らしいけど。
それではエチオピアの世界遺産を見ていきましょう。
ラリベラの岩窟教会群
登録:1978年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)
ラリベラの岩窟教会群は、エチオピアにあるエチオピア正教会の教会堂群で文化遺産です。
正確な建造年代は不明ですが、ザグウェ朝のラリベラ王が君臨していた12世紀から13世紀にかけての時期に建造されたと推測されています。凝灰岩を刳り貫いて作り上げており、、世界の石造建築史から見ても非常に重要な建造物です。
ゴンダール地域のファジル・ゲビ
登録:1979年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)
ゴンダール地域のファジル・ゲビは、エチオピアのゴンダールにある王宮群が立ち並ぶ小高い丘で文化遺産です。
17世紀から18世紀にかけて、ここを首都としていたゴンダール期の歴代皇帝たちが居城や聖堂を建造しました。ファジル・ゲビに並ぶ石造建造物群は、ゴンダール様式と呼ばれる独特の建築様式を持ちます。その建築様式は、イスラーム建築、インド建築、バロック建築などの影響を受けています。
アワッシュ川下流域
登録:1980年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
アワッシュ川下流域は、エチオピア北東部にあるハダール村付近の一帯で文化遺産です。
この地でアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の化石人骨ルーシーが発見されました。ルーシーはアメリカやフランスの合同調査隊によって1974年11月30日に発見された化石人骨で、全身の約40%の骨が見つかるという奇跡的な発見状況と、350万年前の人骨という突出した古さから、人類の進化を考察する上で、またとない貴重な証人となりました。
ティヤ
登録:1980年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)
ティヤは、エチオピア南西部の南部諸民族州にある村で文化遺産です。
ティヤ村周辺では来歴が未解明の石碑群が発見されています。石碑を刻んだのはエチオピアの先住民たちと推測されていますが、彼らが牧畜を行っていたらしいこと、レリーフを金属器で刻んだらしいことなどがわずかに解明されているのみで、レリーフに込められた意図などは未解明のままです。墓が近くで見付かっていることから、何か葬礼に関するものではないかとも推測されています。
アクスム
登録:1980年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)
アクスムは、エチオピア北部の街で文化遺産です。
かつてのアクスム王国の中心地です。この王国は、イエス誕生の頃に勃興し、在りし日のペルシャ帝国に対抗する東ローマ帝国の半同盟国として、海上貿易で栄えたキリスト教国でした。アクスムには多くの歴史的に重要な考古遺跡群が数多く残されています。
そのな中の一つ、全長24mある1700年前のオベリスクは1937年、イタリアのムッソリーニ軍によって持ち去られました。イタリア政府によって返還され、2008年、元の場所に戻されました。
オモ川下流域
登録:1980年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
オモ川下流域は、エチオピア南西部にある地域で文化遺産です。
この地域から数百万年単位に及ぶ多くの種類の化石人骨が出土しています。ホモ・ハビリスが使用した約250万年前に遡る最古の打製石器も発見されています。
アウストラロピテクス・エチオピクスや、ホモ・サピエンスなど、現生人類に直結するものだけでなく、枝分かれして絶滅したものも含め、様々な時代の様々な化石人骨が多数出土し、古人類学の研究上、極めて重要な一帯となっています。
歴史的城塞都市ハラール・ジュゴル
登録:2002年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅴ)
歴史的城塞都市ハラール・ジュゴルは、エチオピア東部の都市で文化遺産です。
ジュゴルと呼ばれる城壁に囲まれたハラールの町には87のモスクが存在し、16世紀から19世紀前半にかけてはイスラームにおける「第4の聖地」とも考えられていました。
また、何世紀もの間ハラールは、エチオピア各地、アフリカの角、アラビア半島などを結ぶ交易の中心地であり、港を通じてそれ以外の世界に開かれていました。
コンソの文化的景観
登録:2011年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅴ)
コンソの文化的景観は、エチオピアの南部諸民族州内の地域名で文化遺産です。
コンソ地域は標高800mから1800mほどの山岳地帯にあり、そこで暮らす人々は資源の限られた自然環境の中で外敵の脅威などに備えつつ、最大限の農業生産性を上げようとして、さまざまな工夫を凝らして独特の文化様式を育んできました。
この地域のコンソ遺跡群からは175万年前の世界最古級の握斧などが出土しており、古人類学への貢献という面でも重要な地域です。
シミエン国立公園
登録:1978年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅹ)
シミエン国立公園は、エチオピアにある国立公園で自然遺産です。
シミエン山地にはエチオピア最高峰(アフリカ大陸第4位)のラス・ダシェン山(標高4620m)をはじめとする高山が続き、「アフリカの天井」とも呼ばれています。この厳しい自然環境のなかで、独特の動植物たちが生息しています。
国立公園指定のきっかけのひとつは、ワリアアイベックスを保護することでした。ワリアアイベックスは、ヨーロッパ大陸のアイベックス(ヤギ亜科)と同系統で、かつてヨーロッパとアフリカが地続きだったときに渡ってきたと考えられています。このほかの哺乳類や鳥類としては、ゲラダヒヒ、アビシニアジャッカル、ブチハイエナ、サバンナダイカー、チョウゲンボウ(猛禽類)などが生息しています。
まとめ
スーダン、エリトリア、エチオピアの世界遺産を簡単にまとめてみました。いろいろ特色合って面白いですね。。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
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