こんにちはnemoです。
新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。
【世界遺産を巡る旅】ペルー
128ヶ国目はペルー。2021年11月現在、世界遺産13件(文化遺産9件、自然遺産2件、複合遺産2件)です。
ペルーには行ってみたい所が多くあり、行くのが楽しみ。早く行きたい。
それではペルーの世界遺産を見ていきましょう。
クスコ市街
登録:1983年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)、(ⅳ)
クスコ市街は、ペルーの都市で文化遺産です。
1200年代から1532年までの間、クスコはインカ帝国の首都でした。クスコの町並みは、聖なる動物であるピューマをかたどったものとの説があるが、証明はされていません。征服者のフランシスコ・ピサロが公式に到着したのは、1534年3月23日でした。
植民地化の結果は都市の建築を通してみえます。侵略の後、スペイン人植民者は数多くのインカ帝国の建造物、寺院、宮殿を破壊しました。彼らは破壊で残った壁を、新都市建設の土台として使用しました。そして数多くの教会、女子修道院、大聖堂、大学、司教区を建設しました。インカ帝国古来の建築方法に、スペインの影響が融合した建造物でした。
チャビンの考古遺跡
登録:1985年(文化遺産) 登録基準:(ⅲ)
チャビンの考古遺跡は、ペルーにある遺跡で文化遺産です。
インカ以前の紀元前1200年頃から200年頃にかけて栄えたチャビン文化の代表的な遺跡です。内部に地下通路が縦横に張り巡らされています。ジャガーを擬人化した主神体ランソンの石像や地下の回廊、獣形の精巧な彫刻など神殿内に点在する遺物も、とても興味深いものとなっています。
チャンチャン遺跡地帯
登録:1986年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)
チャンチャン遺跡地帯は、ペルーにある遺跡で文化遺産です。
チムー文明の首都で、チャンチャンとは「輝ける太陽」の意味です。南米最大の古代都市で太平洋岸に位置しています。建物の壁は日干し煉瓦で作られており、部屋どうしの仕切りは、砂漠地帯特有の暑さを和らげる目的で、風通しの良い網目状になっています。
リマ歴史地区
登録:1988年(文化遺産)、1999年拡張 登録基準:(ⅳ)
リマ歴史地区は、ペルーの首都で文化遺産です。
リマは1535年にインカ帝国を征服したスペイン人のコンキスタドール、フランシスコ・ピサロによって築かれました。インカ帝国の支配が及ぶ前の先コロンブス期には既に現在のリマの場所にはいくつかのアメリカンインディアンのグループが居住していたと考えられており、大地神パチャカマックを信仰するイチマ文化を形成していました。
1988年にサン・フランシスコ教会・修道院が、1991年に「リマ歴史地区」が全体としてユネスコの世界遺産に登録されました。
ナスカとパルパの地上絵
登録:1994年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅳ)
ナスカとパルパの地上絵は、ペルーにある幾何学図形や動植物の絵の総称で文化遺産です。
ナスカの図形群が描かれているエリアは縦横30kmもある非常に広大な面積があり、全体に千数百点もの膨大な数の巨大な図形が描かれています。あまりにも巨大な絵が多く、空からでないとほとんどの地上絵の全体像の把握が難しいです。なぜこのような巨大な地上絵を描いたのかということが大きな謎の一つとなっています。
パルパの地上絵はナスカの地上絵の1000年前パラカス文化の時代に描かれたとされる数多くの幾何学図形と地上絵が描かれていますが、観光地化されていないので一般にはあまり知られていません。
アレキパ市の歴史地区
登録:2000年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(4)
アレキパ市の歴史地区は、ペルーにある都市で文化遺産です。
アレキパという名前は、この町を建設したインカの第4代皇帝マイタ・カパックが言った「アリ・ケパイ=ここに住みなさい」という言葉が起源となっています。内陸部にあり、山のふもとに位置するため、空気が澄んだ冬には雪帽子をかぶったミスティ山やチャチャニ山といった6000m級の山々がはっきりと望め、町の中心となるアルマス広場は、コロニアルなアーチに囲まれ、北側には白い巨大なカテドラルが立ちはだかります。
神聖都市カラル=スーペ
登録:2009年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
神聖都市カラル=スーペは、ペルーにある古代アンデス文明の遺跡で文化遺産です。
カラルに定住者がいたのは紀元前3000年頃から前2000年頃のことで、60ha以上の広さがあったと言われています。発掘者たちは、カラルで大神殿だけでなく多数の住居跡も発見されていることから、南北アメリカ大陸で最古の都市機能を持つ中心部と主張しています。
周辺からは同様の遺跡も発見されていますが、カラルは3000人以上を収容できたと考えられており、ノルテ・チコ期の発見されている遺跡の中では最大級であると同時に、積極的な研究が進められている遺跡です。
カパック・ニャン アンデスの道
登録:1999年(文化遺産) 登録基準:(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)、(ⅵ)
カパック・ニャン アンデスの道は、チリを含む6か国にまたがるインカ帝国が整備した道路網で文化遺産です。
インカの最盛期には、現在のペルー、ボリビアを中心としてチリ、アルゼンチン、エクアドル、コロンビアまで敷設されていました。ケチュア語のカパック・ニャン とは「王の道」という意味です。
カパック・ニャンは、インカ帝国が支配した海岸砂漠地帯とアンデス高山地帯を東西南北につなぐ道路網でその距離は一説では6万キロにも達するといいます。インカ・トレイルという名がついていますが、インカ帝国が存在するよりも前から既にあり、大きく広げたのがインカだったという説が有力です。
チャンキーヨの天文考古学遺産群
登録:2021年(文化遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅳ)
チャンキーヨの天文考古学遺産群は、ペルーにある古代建築物でで文化遺産です。
遺跡には、丘の頂上の砦、近くにある太陽観測のための13基の塔、住居跡と広場があり、塔は紀元前4世紀ころに建てられたものと考えられています。一定の間隔を開けた13基ある塔は、南北に走る低い丘の上に建設され、狭い等間隔で歯型の地平線を形成していおり、その丘の下の東西2ヶ所に観測所が設けられています。この13基の塔は、アメリカ州で最古の天文台であった可能性があります。
ワスカラン国立公園
登録:1985年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)
ワスカラン国立公園は、ペルーにある国立公園で自然遺産です。
標高3,000〜6,000メートルに位置し、世界で最も高い国立公園でもあります。低緯度地域にある冠雪の山としては世界最高峰のワスカラン山南峰(標高6,768m)があり、これが公園の名前にもなっています。この公園は独特の植物プヤ・ライモンディの生育地であり、ビクーニャ、ジャガー、クーガー、リャマ、グアナコ、アメリカヌマジカ、ペルーマダラオハチドリなどが生息しているほか、ネッタイハジロなどのアヒルの仲間も多く生息しています。
マヌー国立公園
登録:1987年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)
マヌー国立公園は、ペルー最大の国立公園で自然遺産です。
この国立公園は、標高150mのアマゾン盆地一帯から、標高4200mのプーナと呼ばれる草原に至るいくつかのエコリージョンを保護しています。この地理的な幅によって、国立公園としては世界屈指の生物多様性を呈しています。
植物種は全体で15000種を超え、1ヘクタールあたりの樹木種は250を上回ります。また、北米の全野鳥種に匹敵しうる800種以上もの鳥類が見られるため、世界中の野鳥愛好者にとっても魅力的な場所となっています。
マチュ・ピチュの歴史保護区
登録:1983年(複合遺産) 登録基準:(ⅰ)、(ⅲ)、(ⅶ)、(ⅸ)
マチュ・ピチュの歴史保護区は、ペルーにあるマチュ・ピチュ遺跡と、その周辺を対象とする複合遺産です。
マチュ・ピチュ遺跡はインカ帝国時代の遺跡の中では保存状態がきわめて良く、それに加えて周辺の自然環境は優れた景観の中に絶滅危惧種・危急種をはじめとする重要な動物相・植物相を含んでいます。
建設された年代は石段の組み方などをもとに1450年ころと見積もられており、人が住んでいたのはそれからおよそ1世紀の間だったとされています。文字の記録がないため、この都市の建設目的は諸説ありますが、現在では、インカ帝国第9代皇帝パチャクテクの時代に離宮や宗教施設として建設されたと考えられています。
リオ・アビセオ国立公園
登録:1999年(複合遺産)、1992年拡張 登録基準:(ⅲ)、(ⅶ)、(ⅸ)、(ⅹ)
リオ・アビセオ国立公園は、ペルーにある国立公園で複合遺産です。
公園内には非常に数多くの動植物が生息していると同時に、30以上のアメリカ先住民の遺跡が存在しています。かつて絶滅したと思われていたヘンディウーリーモンキーがこの公園内に生息していることが確認されており、この地方の固有種とされています。このサルの絶滅が危惧されていることが、遺産登録のきっかけにもなっています。
リオ・アビセオ国立公園内に残る遺跡のうち、最大でかつ最も良く知られているものはチャチャポヤス文化の遺跡であるグラン・パハテンで、そのそばには、一連の断崖の石墓群であるロス・ピンチュドス遺跡があり、コロラド大学による発掘がすすめられています。
まとめ
ペルーの世界遺産を簡単にまとめてみました。いろいろあっていい感じですね。
早く自由に旅できる日がきてほしいですね!
コメント