【世界遺産を巡る旅】ロシア後編

ロシア

こんにちはnemoです。

新シリーズ【世界遺産を巡る旅】始めました。この旅は世界遺産を勉強しながら各国を周る妄想旅です。

【世界遺産を巡る旅】ロシア後編

41ヶ国目はロシア。2021年6月現在、世界遺産29件(文化遺産18件、自然遺産11件)です。

ロシアは自然遺産も多いので、大自然を満喫してみたい。なんて思う今日この頃。

それではロシアの世界遺産を見ていきましょう。

カムチャツカの火山群

登録:1996年(自然遺産)、2001年拡張 登録基準:(ⅶ)、(ⅷ)、(ⅸ)、(ⅹ)

カムチャツカの火山群

カムチャツカの火山群は、ロシアのカムチャツカ半島の2つの自然保護区と3つの自然公園が対象で自然遺産です。

カムチャツカ半島は特に「火山の博物館」の異名を取るほどに多彩な噴火様式の火山やそれが生み出した地形が存在しています。また、火山の多さや土壌の特質などのために開発が余り行われてこなかったことから、景観美や生物多様性も十分に保持されています。

国立クロノツキー生物圏・自然保護区、南西ツンドラ自然保護区の2つの自然保護区と、ブィストリンスキー自然公園、ナルィチェヴォ自然公園、南カムチャッカ自然公園、クリュチェフスコイ自然公園の4つの自然公園が世界遺産に登録されています。

アルタイの黄金山地

登録:1998年(自然遺産) 登録基準:(ⅹ)

アルタイ

アルタイの黄金山地は、ロシアにある中国やモンゴルにもまたがるアルタイ山脈の自然保護区等で自然遺産です。

ステップ地域から高山植物まで実に多彩な植生の変遷をたどることができ、シベリア中央部の自然環境が良好に保存されていることなどが評価されました。また、ユキヒョウやアルタイ・アルガリといった全地球的な絶滅が危惧されている哺乳類の保護区としての重要性も評価されています。

アルタイ自然保護区、カトゥン自然保護区、テレツコイェ湖、ベルーハ山、ウコク高原を含む地域が対象です。

西コーカサス

登録:1999年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

西コーカサスは、ロシアのコーカサスの西部地方で自然遺産です。

この一帯は、ヨーロッパでは唯一、人間の介在を経験しなかった巨大山岳地帯といわれ、低地から高山の氷河地帯まで、多彩な手つかずの自然環境が残されています。

シホテアリニ山脈中央部

登録:2001年(自然遺産)、2018年拡張 登録基準:(ⅹ)

アムールトラ

シホテアリニ山脈中央部は、ロシア南東部、沿海地方の自然保護区2件と国立公園1件が対象で自然遺産です。

シホテアリニ山脈の生物多様性が評価されたもので、2001年に登録された後、2018年にビキン川流域の広範囲を対象として拡大登録が行われました。絶滅危惧種であるアムールトラ、コウライアイサ、シマフクロウなどが生息しています。

ウヴス・ヌール盆地

登録:2003年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

ウヴス・ヌール盆地は、ロシアのトゥヴァ共和国からモンゴルにかけての盆地で自然遺産です。

世界で最も北にある砂漠と、世界で最も南にあるツンドラが並存する場所ともなっています。そのため盆地はシベリアと中央アジアにとって気候上も地理上も境界になっていることから、気温は夏は47度、冬は−58度と、非常に極端です。そのような厳しい環境にもかかわらず、絶滅危惧種のユキヒョウ、
アルガリ、アジア種のアイベックスなど41種の哺乳類や、173種の鳥類が棲息しています。

ウランゲリ島保護区の自然体系

登録:2004年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

ウランゲリ島保護区の自然体系は、ロシア領の島で自然遺産です。

年間を通じたツンドラ気候で、冬期は周辺の海は凍りついてしまう土地です。アザラシ、レミング、ホッキョクグマの繁殖地となっています。ハクガンの営巣地である他、50種以上の渡り鳥が確認されているほか、20世紀後半にはマンモスの骨や牙などが発見されています。

プトラナ台地

登録:2010年(自然遺産) 登録基準:(ⅶ)、(ⅸ)

プトラナ台地は、ロシアの中央シベリア高原北西端の山岳地帯で自然遺産です。

プトラナ台地の形成は、マントルプルームの上昇によって地中約3,000 kmから膨大なマグマが地表に噴出した2億5,000万年前のこととされています。

プトラナ台地は、手付かずのタイガやツンドラ、極地荒原などが見られる地域であり、その大半を覆うタイガはカラマツの仲間を主体としています。哺乳類は34種が確認されており、特に有蹄類の中でも希少なシベリアビッグホーンが生息しています。

レナ石柱自然公園

登録:2012年(自然遺産) 登録基準:(ⅷ)

レナ石柱自然公園は、ロシアのシベリア極東部、レナ川沿いに見られる自然岩の地形で自然遺産です。

石柱群はカンブリア紀初期から中期にかけての石灰岩、泥灰土、ドロマイト、粘板岩などの層から成り、浸食作用によって険しく露出しています。

これらの類型の岩々は、一般に海洋環境で形成されたものであり、水平方向の層状構造および垂直方向の変化は、深海にあったことを示す粘板岩とともに、海進や海退の様子を示しています。レナの柱群は、カンブリア紀の化石出土地としても重視されています。

ダウリヤの景観群

登録:2017年(自然遺産) 登録基準:(ⅸ)、(ⅹ)

ダウリヤの景観群は、ロシアのコミ共和国内のウラル山脈北部に存在する原生林で自然遺産です。

ロシアとモンゴルにまたがるステップ(半砂漠の草原地帯)を登録したものです。年間約90度、1日15~20度もの差があるほど温度差が激しく、雨季・乾季が明確に分かれているおり、生物の多様性に富み、固有種や絶滅危惧種も多く確認されています。

まとめ

ロシアの世界遺産を簡単にまとめてみました。知らないものもたくさんありますね。ぜひ行ってみたいです。

早く自由に旅できる日がきてほしいですね!

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